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DSPとは?広告効果を高める仕組みと代表的なサービスを紹介

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広告主や代理店側が広告を効率よく配信するためのツールとして、「DSP」が注目されています。しかし、DSPを導入しようにも、その仕組みや提供会社ごとの違いを知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、DSPの仕組みや導入するメリットの解説に加え、代表的なサービスの特徴も紹介します。

DSPとは「広告主や代理店側が広告効果を高めるためのツール」である

DSP(Demand-Side Platform)とは「広告主や代理店側が広告出稿に対する費用対効果を高めるためのプラットフォーム」です。DSPを利用すれば、適切なターゲットへの配信枠に対してリアルタイムで入札することができます

「SSP」との関係と広告効果を高める仕組み

SSPとは「媒体側が広告枠の収益を最大化するために導入するツール」です。DSPは媒体側のSSPと以下のように連携して、広告を配信します。

  1. ユーザーが広告枠のあるサイトを訪問すると、SSPにインプレッション発生情報が送られます。
  2. SSPはユーザー情報をもとに配信する広告を選ぶよう、連携したDSPにリクエストします。
  3. DSPはユーザー情報と広告主の出稿条件を照合し、一致した広告主間で入札を行います。
  4. 各DSPはそれぞれの入札結果をSSPに送ります。
  5. SSPは全DSPの入札結果から最高値の広告を落札し、該当のDSPに広告配信のリクエストを送信します。
  6. DSPからユーザーへ広告が配信されます。

上記の過程で行われる、1インプレッションごとに広告枠の価格をオークション形式で決める仕組みを「RTB(Real-Time Bidding)」と言います。

DSPへの課金方法

DSPへの課金方法には「CPM課金」「CPC課金」の2種類がありますが、主流となっているのは「CPM課金」です。

CPM課金

CPM課金(インプレッション課金)とは「1000回表示されるごとに広告費がかかる課金方式」です。広告費がクリック数に依存しないため、クリック率が高い場合に有利な課金方法になります。ユーザーが広告に触れてもらうことを目的とするブランディング広告の出稿に向いています。

DSPへのCPM課金の相場は、100円~500円程度だと言われています。

CPC課金

CPC課金(クリック課金)とは「クリックされるごとに広告費がかかる課金方式」です。広告が配信されても、クリックしてサイトに訪問されるまでは費用がかからないため、クリック率が低いほど広告単価が小さくなります。サイト訪問を商品販売などのアクションに結び付けたい場合には、CPC課金が向いています。

DSPへのCPM課金の相場は、50円~100円程度だと言われています。

DSPを導入するメリット

  • 効率的に、適切な広告を配信できる
    DSPを利用すれば、ターゲティングしているユーザーに絞って広告を配信できるので、無駄な広告費の削減につながります。また、ユーザー情報をもとにセグメントされるため、各ユーザーに最適な広告が配信されるメリットもあります。
  • 類似ユーザーもターゲティングできる
    DSPの中には、過去にアクションを起こしたユーザーと類似した属性をもつユーザーにターゲティングして、広告を配信できるものもあります。
  • 広告出稿までの工数を削減できる
    広告枠への入札や出稿広告の選別がリアルタイムで自動的に行われるため、それらにかける手間と時間を削減でき、その分広告の質向上などにコストをかけることも可能です。

代表的なDSPのサービスを紹介

MicroAd BLADE(株式会社マイクロアド)

(出典:https://www.microad.co.jp/

株式会社マイクロアドが運営する「MicroAd BLADE」では、ユーザーのWeb上での行動・属性データに加え、購買データなどから精度の高いターゲティングを実現できる点が特徴的です。また、月間約1600億インプレッションの広告枠を保持していることも強みとなっています。

FreakOut(株式会社フリークアウト)

(出典:https://www.fout.co.jp/

株式会社フリークアウトが運営する「FreakOut」は、大量の配信在庫を保有しており、幅広いターゲットに広告を配信することができます。また、ブランド施策効果を数値的に分析する機能を持つことも特徴的です。

Criteo(CRITEO株式会社)

(出典:https://www.criteo.com/jp/

CRITEO株式会社が運営する「Criteo」の特徴は、リターゲティング型の広告配信機能を保有することです。1度サイトに訪問したユーザーに対し、最適な広告をサイト外でも配信できるため、ブランディングに長けたDSPとなっています。

クロスリスティングDSP(株式会社クロスリスティング)

(出典:https://www.xlisting.co.jp/index.html

株式会社クロスリスティングが運営する「クロスリスティングDSP」では、ユーザーのキーワード検索をもとにターゲティングすることができます。そのため、ニーズが潜在的であるユーザーにもアプローチできる点が強みです。

KANADE DSP(デクワス株式会社)

(出典:https://deqwas.co.jp/

デクワス株式会社が運営する「KANADE DSP」も、潜在顧客に広告配信できるという特徴を持っています。レコメンドバナーに加え、カーソルを合わせると対象商品が表示される「シングルダイナミックバナー」にも対応しており、フィードがない場合でも簡単にダイナミック広告を配信できます

まとめ

いかがでしたか?

DSPを利用すれば、適切なターゲットに適切な広告を配信できるほか、運用工数を減らすことも可能です。導入する際は、自社の広告目的に合った課金方法とDSPを選んで、広告出稿の費用対効果を最大限に高めましょう。

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