市場分析

市場占有率(マーケットシェア)とは?意味や種類を簡単解説!

自社商品を考案するときや事業方針を決めるときに重要となってくるのが市場の把握ですが、その際の重要な観点として市場占有率(マーケットシェア)があります。

今回は市場占有率(マーケットシェア)の意味や種類などを解説します!

市場占有率(マーケットシェア)とは

市場占有率(マーケットシェア)は自社商品やサービスの売上がどれくらいの割合を占有しているかを表す指標です。ここでの売上は金額の他に個数や重量を表す場合もあります。
市場占有率は絶対的市場シェア率と相対的市場シェア率に分類されます。

絶対的市場シェア率とは自社製品の売上が市場に占める割合

絶対的市場シェア率の計算式は以下です。

絶対的市場シェア率(%)=自社の商品Aの売上÷商品Aが属する市場の売上

絶対的市場シェア率は、自社の商品Aの売上が、商品Aの属する市場売上の何パーセントを占めるかを表します。

例えば、チョコ製品の市場売上額が1億円、自社のチョコ製品の売上額が2500万円である場合、絶対的市場シェア率は金額ベースで2500万円÷1億円=25%です。

この際の「商品Aが属する市場」に関しては、「全体市場」「対象市場」の2つの考え方があります。

全体市場でのシェア

ある企業の売上が、市場全体の売上においてどれくらいの割合を占めるのかを表します。
全体市場でのシェアを考える際に必須となるのが以下の2つです。

  1. 売上を定義すること(ex.販売数、売上額)
  2. 全体市場が何であるのかを定義すること

①に関しては売上を販売した個数とするのか、金額とするのかで値が変わってきます。
また②に関しては、文房具業界を例に挙げて考えると、全体市場をノートの市場とするのか、文房具市場全体とするのかによって、値が変わってきます。

対象市場でのシェア

特定の地域や年齢など、限定した市場(対象市場)におけるシェアを表します。

市場の限定の仕方によっては、対象市場におけるシェアは大きくても全体市場におけるシェアは小さい場合があります。
例を挙げると、総合スーパーである平和堂は滋賀県を中心に店舗を構えているため、滋賀県という特定の地域のスーパーにおけるシェアは県内トップクラスであるものの、全体市場におけるシェアはイオンなどの大手には敵わないなどがあります。

相対的市場シェア率とは競合他社のシェアに対する自社のシェアの割合

相対的市場シェア率の計算式は以下です。

相対的市場シェア率(%)=自社商品Aの絶対的市場シェア率÷商品Aの属する市場における競合他社の商品Bの絶対的市場シェア率

相対的市場シェア率は、自社商品Aの絶対的市場シェア率が、商品Aの属する市場における競合他社の商品Bの絶対的市場シェア率の何パーセントを占めるかを表しています。

例えば、チョコ製品の市場売上が1億円、自社(A社)のチョコ製品の売上が2500万円、チョコ製品の市場における競合B社のチョコ製品の売上が5000万円である場合、
A社の絶対的市場シェア率=2500万円÷1億円=25%
B社の絶対的市場シェア率=5000万円÷1億円=50%であるので
自社(A社)の相対的市場シェア率は25%÷50%=50%です。

B社が最大手企業である場合は「最大手企業との比較シェア」であり、最大手を目指す際に注目すべき値となります。

市場占有率の目標値

市場占有率を考える際の指標としてクープマンの目標値があります。アメリカの数学者であるクープマンによって提唱された指標で、市場占有率には段階別に6つの目標値があるとされています。

・独占的市場シェア:73.9%
シェアを独占している状態であり、短期間でのシェア逆転はほぼ無いといえます。シェア上位2社を合わせた値が73.9%以上であるとき「二大寡占」、シェア上位3社を合わせた値が73.9%以上であるとき「三大寡占」と呼びます。

・相対的安定シェア:41.7%
3社以上でシェアを競っている時に41.7%以上のシェアがある場合、業界の強者であり安定した地位を築いているといえます。「40%目標」と称され、企業が戦略を立てる際の目安とされることが多いです。

・市場影響シェア:26.1%
市場を牽引する企業と呼ばれるか否かのボーダーラインが26.1%です。業界トップシェアの企業が26.1%である場合は実質上の1位となることが多いですが、シェア逆転も十分起こりえる値です。業界2位の企業のシェアが26.1%を超えている場合は業界に対し強い影響力を持っているといえます。

・並列的上位シェア:19.3%
業界トップシェアの企業が19.3%である場合は業界を牽引する企業は存在せず、複数の企業が拮抗している場合が多いです。19.3%を越えると競争状態から一歩リードした状態になるため、シェア争いが厳しい市場では19.3%をいったんの目標値とする場合があります。

・市場認知シェア:10.9%
消費者や競合他社から存在を認知される値です。値下げや新商品の発表などの動きがあっても、市場への影響力は小さく、競合他社から注目されることはほとんどありません。

・市場存在シェア:6.8%
市場での競争が許される最低値で、消費者は他人に言われて想起できるラインです。これ以上のシェア率が望めない場合は撤退も視野に入れるべき値です。一方、既存市場に新規参入する場合には最初の目標値となります。

市場占有率を考えるべき時

自社の市場での立ち位置を知りたい時

自社の市場での立ち位置を把握する際に、市場占有率は重要な指標となります。
市場占有率を知ることで市場全体での自社の影響力がどれくらいであるか、競合他社との差がどれくらいであるか、などを分析できるからです。
また、現状の市場占有率を知ることで、今後の目標値も定量的に設定できるメリットがあります。

自社のシェアの特徴を分析したい時

対象市場でのシェア率を用いることで、自社のシェアの特徴を分析できます。地域別のシェアや消費者の年齢別のシェアなど、市場を限定することで自社のシェアを細かく分析することが可能です。これにより、地域別のアプローチ方法や年齢に合わせたコンセプトを考えるなど、実際の戦略を立てやすくなります。

市場に新規参入するか検討している時

市場への新規参入を検討している際にも、市場占有率は重要な指標となります。
市場占有率を知ることで、「市場内に競合他社は何社あるのか」「どのようなシェア率であるのか」などの動向を分析し、実際のアプローチ方法を考えることができます。

例えば、競合他社が数社あり拮抗した競争状態が続いている市場と、最大手の1社が70%のシェアを誇っている市場とでは、参入するかどうかの判断や参入する際のアプローチ方法が変わってきます。

まとめ

いかがでしたか?市場占有率には絶対的市場シェア率と相対的市場シェア率があり、どちらも市場を考える上での指標となります。市場占有率をうまく活用して自社の方針決定などに生かしていきましょう!

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