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サイコグラフィックとは?情報収集の方法とマーケティングへの活用法を紹介
サイコグラフィックという言葉を聞いたことはあるけれど、具体的な意味や使い方が分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、サイコグラフィックの意味と混同されやすいデモグラフィックとの違い、マーケティングへの活用方法を紹介します。
目次
サイコグラフィックとは、顧客を分類するための価値観や趣味などの心理的要素
サイコグラフィックとは、消費者の価値観や趣味、ライフスタイルといった「なぜ買うのか?」に繋がる心理的要因をもとに顧客を分類する要素のことです。サイコグラフィックを用いてターゲットやニーズを明確にすることで、プロモーションなどのマーケティング活動に活用できます。
サイコグラフィックの具体例
サイコグラフィックの具体例には、以下のようなものがあります。
価値観、ライフスタイル、意見、思考、趣味、趣向、興味、性格、ロイヤルティ、パーソナリティ、悩み、ストレスなど
例えば、「健康志向が強い価値観」を持つターゲットは、食材を選ぶ際もオーガニック素材や健康をアピールした食材を選ぶと想像できます。さらに、「痩せたい、スタイルがよくなりたいという悩み」を持つターゲットは、ローカロリーの食品を選ぶことが推測されます。このように、サイコグラフィックを用いてユーザーの求めているものは何かを考えることができます。
デモグラフィックとの違い
デモグラフィックもサイコグラフィックと同じく顧客の分類に用いるものですが、デモグラフィックは顧客自身の人口統計学的な要素を意味します。サイコグラフィックが心理的要因を用いて分類するのに対して、デモグラフィックは「誰が」購入するのかを表します。デモグラフィックの具体例には、以下のようなものがあります。
年齢、性別、職業、家族構成、年収など
具体的なサイコグラフィックとデモグラフィックのデータの違いは、以下のようになります。
サイコグラフィック | デモグラフィック |
・家族と過ごす時間を大切にしたい ・年に1回は家族旅行に行きたい ・健康的に過ごしたい ・配偶者の肥満に不安を感じている ・子どもと過ごす時間に喜びを感じる |
性別:女性 年齢:35~55歳 家族構成:既婚、子ども2人 年収:350万円~400万円 |
デモグラフィックの詳細は以下の記事をご参照ください。
サイコグラフィックに関する情報を収集する方法
顧客から直接、情報を収集する
サイコグラフィックでは、顧客の心理状況を知る必要があるため、直接顧客から情報を得られる以下の方法が有効とされています。
- アンケート
あらかじめ用意した質問に回答してもらい情報を得る方法です。SNSやWebサイトを利用し手軽に情報を集められますが「複雑な質問ができない」「情報の正確性が確保できない」などのデメリットも挙げられます。 - インタビュー
顧客に直接質問し情報を得る方法です。アンケートよりも顧客の心理状況を詳しく知ることができます。一方で、データを得るための時間や人員にコストがかかるなどのデメリットがあります。
データ分析から情報を収集する
顧客から直接情報を得るだけでなく、顧客データの分析を行うことで必要な情報を集められます。具体的な方法には以下のようなものがあります。
- Web分析、アナリティクスによる調査
Webサイトや既存コンテンツでのクリック数やお問い合わせ数、購入数などから購入の動機を分析する方法です。 - 開封率の高いメルマガ調査
開封率が高かったメルマガの内容などから、顧客の心理的背景を分析する方法です。 - キャンペーンに対する顧客の動向
キャンペーン時の来場数や購買数、応募数などから心理要因を分析する方法です。施策の特徴や改善点と合わせて分析すると精度が高くなります。
サイコグラフィックのマーケティングへの活用方法
サイコグラフィックは、以下のような形でマーケティングに活用できます。
- キャンペーンやイベントなど販促内容や種類の決定
- 商品やサービス価格の適正化
- 商品やサービス名の選定
- 商品やサービスのキャッチコピー選定
- 商品やサービスの開発
顧客の心理的要因を分析・分類し、マーケティングに利用しましょう。
いかがでしたか?
今回は、マーケティングに活用されるサイコグラフィックの意味と、混同されやすいデモグラフィックとの違いを紹介しました。
この記事を参考に、サイコグラフィックとデモグラフィックの意味や使い方を理解し、マーケティング活動に活用してみてください。
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