データベースマーケティングの成功事例3選！最重要ポイントを抑えよう

あなたの企業は、データベースマーケティングを行なっていますか？これから行なっていくつもりの方は、他企業の事例を参考にするとよいでしょう。

今回は、実際にデータベースマーケティングに取り組み売上を伸ばしている企業の事例を紹介します。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ 株式会社

（カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社公式ホームページ：https://www.ccc.co.jp/）

基本情報

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社（以下CCC）では、ポイントサービス「Tポイント」を提供しています。そして、同社の子会社である株式会社Tポイント・ジャパンでは、Tポイントと連携先企業のサービス連携を行なっています。

「誰が何を購入したか」を明らかにすることで、経営効率化の手立てになる

Tポイントサービスでは、TポイントのIDとPOSデータを結びつけることで、「誰が何を購入したのか」を把握できるようになりました。そのため、顧客の識別から優良顧客を発見することができます。

優良顧客がどのような人物なのか分かれば、優良顧客の特性を分析し、特性に合った店づくりや品揃えなど、優良顧客を維持させる施策を取ることができます。

こうした施策により、顧客一人あたりの単価を伸ばすことができ、効率的な営業が可能になります。

株式会社あきんどスシロー

（株式会社あきんどスシロー公式サイト：https://www.akindo-sushiro.co.jp/）

基本情報

株式会社あきんどスシローは回転寿司チェーン店「スシロー」を全国に展開しており、回転寿司の売上日本一を達成し続けています。

スシローでは、全ての寿司皿にICタグを付けることで、「いつどんな寿司がレーンに流されいつ食べられたのか」「レーンに回る寿司がいつ廃棄されたのか、またどのテーブルが食べたのか」といったデータを管理しています。

ビックデータによる需要予測で廃棄率75％減を実現させた

スシローは「回転すし総合管理システム」を店舗に導入することで、お客様が来店してから1分後と15分後に必要なネタの種類とネタ数を常に予測します。

スシローでは、レーンに寿司を流しお客様を目で楽しませる、従来のやり方にこだわっています。そのため、お客様の重要を的確に予想し、適切な数だけ作る必要があります。「回転すし総合管理システム」は、累計40億件というビックデータをもとに、お客様の食欲の需要をリアルタイムに把握し、需要を先読みすることができます。このシステムにより、スシローはレーンに寿司を流しているにも関わらず、廃棄率を75％も減少させることに成功しました。

みずほ銀行

（みずほ銀行公式サイト：https://www.mizuhobank.co.jp/index.html）

基本情報

2002年、みずほ銀行は第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行統合により誕生しました。

現在、その中核であるみずほファイナンシャルグループは最新のITを活用し、グループ共通のクラウド「みずほクラウド」や人型ロボット「Pepper」の導入などを進め、金融サービスの変革に向けて意欲的に活動しています。

顧客の「ライフイベント」に合わせて商品・サービスを案内する

みずほ銀行は、結婚や出産、住宅・車購入のような顧客の「ライフイベント」に合わせて、金融商品や保険・ローンを案内する「イベント・ベースド・マーケティング（EBM）」を実践しています。

一般的な生活者であれば、銀行と数百万単位の取引を行なうことなど生涯に数回程しかありませんが、EBMはこうした取引の機会を確実に得るための施策です。データベースに蓄積された顧客の行動履歴やみずほ銀行との取引データから顧客の変化を捉え、そのタイミングで最適な金融商品やサービスを案内します。

個々に合った適切な情報を提供することで、収益が5倍に拡大

EBMは、長期金利が下がったときに住宅ローンの借り換えを提案したり、顧客の子供が学校へ入学するタイミングで教育ローンの案内を行ないます。

1人ひとりの顧客の状況や行動をモニタリングして、適切なタイミングで適切な情報を提供するマーケティング施策を、1to1マーケティングと言います。1to1マーケティングを行なうことで、EBMのヒット率は3倍になり、収益は5倍増加しました。

このようにデータベースを活用した顧客1人ひとりに対する適切なアプローチによって、顧客の反応も良くなり、成約率が上がることが分かります。