近年、企業Webサイトのトップページに動画を用いていたり、SNSに動画広告を配信したりなど、動画をコンテンツにしたものが多くなってきました。なぜ企業は動画をコンテンツに利用するようになったのでしょうか?
今回は、マーケティング施策で動画を活用するメリットを紹介します。
目次
動画のどういった点が優れているのか
まずはじめに、「動画」と「画像・文字」を比較したとき、動画の方が優れている点を紹介します。
情報伝達力が優れておりユーザーの負荷が少ない
1分間の動画はWebサイト3,600ページ分の情報量に相当すると言われています。このように、動画は膨大な情報量を伝えられますが、私達はその膨大な情報量に圧倒されることなく、楽に動画を見ることができます。
つまり、動画は文字や画像と比較して、短時間でユーザーに膨大な情報量を負荷なく伝えることができる、便利な情報伝達手段と言えます。
見た人の記憶に定着しやすい
アメリカ国立訓練研究所が「ラーニングピラミッド」という理論を提唱しています。この理論は、人の学習率の定着度をコンテンツごとに序列化しています。例えば、「講義を受ける」なら定着率は5%ですし、反対に「人に教える」であれば定着率は90%です。
そして、「リーディング(Reading)」の場合、定着率は10%でしたが、「オーディオビジュアル(Audio/Visual)」の場合、定着率は20%でした。
つまり、文字や画像より動画の方が記憶に残りやすいといえます。これは、動画がブランド想起やブランド認知に有効な手段になることを表しています。
動画の活用事例
商材・サービス紹介の動画
BtoB向け商材・サービスの使用方法や活用事例の紹介を画像や文字で行うと、ユーザーには伝わりづらいことがあります。しかし、実際に商材を使用しているシーンを動画にすることで、分かりやすく伝えることができます。
動画の内容としては、「サービス導入前と導入後でどのように変化したか」「使い方が複雑な商材を実際に使用している映像」などが挙げられます。
「サービス導入前後での変化」をコンテンツとした動画だと、営業の際に顧客の理解を深めるものとして活用したり、展示会・セミナーなどで広報目的で流しておいたりできます。また、「使い方が複雑な商材を実際に使用している映像」の活用法としては、その商材の使い方についてメールで問い合わせがあった場合、「この動画の○○秒あたりをご覧ください。」と返信できます。
セミナー(ウェビナー)の動画
自社が行ったセミナーの様子を録画したものを、動画にして利用できます。専門性の高い商材を扱うBtoB企業の場合、使用方法や活用事例を知るためにセミナーに参加したいと考えているビジネスパーソンは多いはずです。
そこで、「地理的な問題でセミナー会場に行けない」「別の予定と被っていてセミナーに行けない」といったビジネスパーソンを対象に、セミナーの動画を提供することで、多忙な見込み客や地方の見込み客を獲得できます。
以下の記事ではリアルタイムでセミナーを配信できるサービスを紹介しているので、興味のある方は参考にしてみてください。
企業のブランディングの動画
企業のイメージアップに繋がるような動画を制作し、活用することもできます。
BtoBの場合、商材・サービスの方に目を向けられがちですが、企業のブランディングを行うことで「従業員の確保」や「広報のコスト削減」などのメリットがあります。企業のブランディングに動画を用いることで、テキストでは伝わらない魅力など、会社の想いをより伝えやすくなります。
いかかでしたか?
「動画によるPRや広告はBtoC向けの商品・サービスだけ」と考えている方も多いですが、実はBtoB企業にも効果はあります。
最近は簡単に動画を取れるようになったほか、YouTubeのような動画配信プラットフォームもあります。低コストで動画を投稿できるため、是非挑戦してみましょう。
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