「ネイティブ広告」というものをご存じですか?言葉自体は耳にすることは増えていると思いますが、ネイティブ広告とは何なのか、理解している方は比較的少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、ネイティブ広告の定義とその種類・メリットを紹介します。
目次
ネイティブ広告とは、ユーザーに広告と感じさせないようコンテンツと自然に融合されている広告のこと
ネイティブ広告とは、コンテンツと広告が自然に融合されていて、広告らしさを感じさせない広告のことです。マス広告やバナー広告などは、多くの人が見ただけで広告と分かります。一方で、ネイティブ広告はコンテンツと自然に融合させることで、広告と分かりづらいようになっています。
ただし、日本インタラクティブ広告協会による「インターネット広告倫理綱領及び掲載基準ガイドライン」で推奨されているため、広告であることが記載されている場合が多いです。また、ユーザーにステルスマーケティングだと判断されてしまうと悪印象を持たれてしまうため、そうならないよう記載している企業も多くあります。
(参考「インターネット広告倫理綱領及び掲載基準ガイドライン」:https://www.jiaa.org/wp-content/uploads/2019/11/JIAA_rinrikoryo_keisaikijyun.pdf)
ネイティブ広告の種類
ネイティブ広告には様々な種類があり、分類の方法もいくつかあります。ここでは、ネイティブ広告を5種類に分類して紹介します。
インフィード型
インフィード型広告とは、フィード(ニュースサイトの記事一覧やSNSのタイムラインなど)に表示される広告のことです。代表的な例としては、ニュースサイトなどの記事広告やFacebookのニュースフィード広告・TwitterのプロモーションツイートなどのSNS広告が挙げられます。
ペイドサーチ型
ペイドサーチ型広告とは、GoogleやYahoo!に代表される、検索連動型(リスティング)広告のことです。意外に感じられる方も多いと思いますが、検索結果画面に他の検索結果と同様のフォーマットで広告が表示されるため、ネイティブ広告に分類されています。
しかし、多くの人が検索結果に表示されるリスティング広告を広告と認識しているため、リスティング広告をネイティブ広告と呼ぶことに関しては、議論が分かれるところです。
レコメンドウィジェット型
レコメンドウィジェット型広告とは、「おすすめ記事」「関連記事」などのサイトのおすすめ欄に、一般のコンテンツと一緒に表示される広告のことです。ページ下部に表示される事が多く、ユーザーの興味・関心に合わせて、おすすめ記事として配信することが可能です。
プロモートリスティング型
プロモートリスティング型広告とは、ペイドサーチ型とレコメンドウィジェット型の中間に位置するような広告です。代表的な例としては、Amazonや食べログなどの検索上部および下部にあるスポンサー枠に表示される広告のことです。
カスタム型
カスタム型広告とは、上記で説明した4種類のどれにも分類されない広告のことです。代表的な例は、LINEのスポンサースタンプや音楽ストリーミングサービスSpotifyで曲の間に流れる広告などです。
これらの分類の他にも、日本では例が少ないですが、ネイティブ要素をもつインアド型広告を含めて6つに分類されることもあります。インアド型とは、IABフォーマットに沿った広告枠に配信するコンテンツ広告のことです。
ネイティブ広告のメリット
自然に興味・関心を引くことが可能
ネイティブ広告の1つ目のメリットは、自然にユーザーの興味・関心を引くことが可能なことです。ネイティブ広告は、投稿されるコンテンツと同様の体裁を保っているため、自然にユーザーの興味・関心を引きやすいことが最大の特徴です。
しかし、ネイティブ広告は広告と分かりづらいため、押し売り感が強い広告にすると、ユーザーは騙されたと感じ反感を持つ可能性があります。ネイティブ広告では、ユーザーに価値のあるコンテンツを作成することを心掛けましょう。
潜在顧客にアプローチできる
ネイティブ広告の2つ目のメリットは、潜在顧客にアプローチできることです。例えばレコメンドウィジェット型広告は、特定のメディアに掲載されている情報を見に来ているユーザーに向けて、広告を表示することが可能です。
また、インフィード型のSNS広告を利用することで、ターゲット層に向けて広告を配信することもできます。
いかがでしたか?今回は、ネイティブ広告についてご紹介しました。
ネイティブ広告とは、ユーザーが自然に興味・関心を持ちやすい魅力的な広告であり、潜在顧客へのアプローチも可能です。ネイティブ広告の出稿を検討されている方は、是非参考にしてみてください。
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