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キャンペーンの企画手順を解説|代表的な手法と具体例も紹介します
効果的な販促キャンペーンを施策するためには、キャンペーンの手法や企画手順を知る必要があります。
この記事ではキャンペーンの手法や企画手順を解説し、実際に行なわれたキャンペーンの具体例も紹介します。
目次
キャンペーンの手法には4つのタイプがある
制度手法:期間や対象を限定して特典を提供する
制度手法とは、期間や対象を限定して特典を提供し、継続的に消費者との関わりを保つ手法です。
例えば、「SNSをフォローしていると10%OFF」といったSNSのフォロワー限定セールや「毎月29日は肉の日、肉類が5%OFF」といったスーパーで行なわれる毎月恒例のセールなどが挙げられます。SNSのフォロワー限定セールは新規のフォロワーを見込めるため、より多くの消費者にセール以外の情報も届けることが出来ます。
プライス手法:商品割引を行なう
プライス手法は、商品の価格を割り引くことで集客する手法です。「2着セットで買うと10%OFF」といったセットで割引して販売する方法や「20%OFFクーポン」などの割引クーポンを配布するといった例があります。
価格割引で集まる顧客はリピーターになりにくいため、店舗のSNSのフォローやポイントカードの作成を同時に依頼し、顧客との長期的な関係の構築を目指しましょう。
試用手法:サンプルを提供する
試用手法とは、サンプルを提供することで商品の魅力を実際に伝える手法です。例えば、「ファンデーションの新作のサンプルを提供」といった化粧品などのサンプルを試用してもうことや「サブスクリプションサービスの3ヶ月間無料体験」といったサービスの試用が挙げられます。
試用後にアンケートに答えてもらうことで消費者の反応をチェックできることも、この手法のメリットです。
プレミアム手法:抽選や懸賞を行なう
プレミアム手法は抽選や懸賞を行ない、景品を配布することで集客する手法です。
例えば、「SNSで#〇〇をつけて投稿することで、お菓子詰め合わせを抽選でプレゼント」といった抽選で景品を配布する方法や、「あたりのアイスバーを10本集めて応募すると、図書カードをプレゼント」といった、一定量購入した消費者へプレゼントする方法などがあります。
また、景品の単価や総額が景品表示法によって定められているため、景品表示法の確認を必ず行ないましょう。
キャンペーン企画の流れ
1. キャンペーン企画の目的と目標および特典を設定する
まず、キャンペーン企画の目的と目標を立て、適切な特典を設定する必要があります。
例えば、10代と20代を対象としたエナジードリンクAが売れ悩んでいる会社があるとします。その会社は「大学生からの認知度向上」を目的として、「10代と20代の購入率を上半期よりも10%増やす」という目標を立てました。この目的と目標を達成するためのキャンペーンの特典として、大学付近で学生を対象にサンプルを提供することが考えられます。
このように目的と目標によって特典を設定しやすくなるため、はっきりとした目的と目標を立てることが大事です。
2. キャンペーン企画の告知の方法を選ぶ
次に、キャンペーン企画の告知方法を選ぶ必要があります。例えば、WebサイトやSNSなどのネット媒体、チラシやCMなど様々な告知方法が挙げられます。商品のターゲットと相性のいいメディアを選び、効果的にキャンペーン告知を行ないましょう。
上記の例であるエナジードリンクAのキャンペーン告知であれば、10代や20代をターゲットにするため、SNSなどのインターネットメディアを用いた告知が向いています。
3. 応募方法を決定し、キャンペーン事務局を設置する
試用手法やプレミアム手法の応募キャンペーンを実施する際にこの手順が必要です。
まず、目的に応じて応募方法を決定しましょう。継続的な商品の購入を目的とするのなら、一定数購入すれば応募できるという方法が向いています。また、情報拡散が目的であればSNSを用いた応募方法が向いており、消費者情報の収集が目的であればアンケートを用いた応募方法が適切です。
次に、応募者の住所や氏名などの個人情報の管理やキャンペーンの問い合わせ、景品の発送を行なう事務局を設置します。事務局に関するノウハウが不足している場合は、代行業者に委託しましょう。
4. キャンペーン企画の結果を分析し、目的と目標を達成したか確認する
最後にキャンペーン企画の結果を分析し、企画の目的や目標が適切であったか、キャンペーン手法が目的に対して適切であったか確認を行います。そして、今回の企画の改善点や良かった点を洗い出し、次の企画に生かすようにしましょう。
特にアンケートやSNSを用いたキャンペーンの場合は、アンケートデータなどのデータ分析を行なうことで消費者の反応や特徴が得られます。
データ分析について、詳しく紹介している記事もありますので、こちらもあわせてご覧ください。
キャンペーンの具体例3選
明治「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙 2018」
株式会社明治が行なった「きのこの山」と「たけのこの里」に関する企画です。
消費者に「きのこの山」と「たけのこの里」のどちらが好きか投票してもらうことで人気の商品を決定する2018年2月から7月まで行われたキャンペーンです。
SNSを用いた投票でキャンペーンに参加できるほか、商品のバーコードを貼りつけたハガキで投票することで抽選でQUOカードが当たります。この企画は、プレミアム手法のキャンペーンに分類されます。
キャンペーン開始1ヶ月で商品やキャンペーン関連のツイートが200万件以上も投稿され、SNSにおいて大きな反響を呼びました。また、最終投票数は約1,600万票となり、話題になったキャンペーンの好事例の1つと言えるでしょう。
良品計画「タイムセールなう」
株式会社良品計画が行なった無印良品に関する企画で、無印良品公式Twitterのフォロワーのみに限定セールを開催しました。このキャンペーンは、制度手法に分類されます。
当時のフォロワー15,000人中600人がセール中に商品を購入したほか、1日でフォロワーが1,000人増えました。セールがフォロワー限定であるため、消費者の長期的なフォローを見込めます。そのためSNSを通じて、消費者との関わりを継続的に持つことができます。
山崎製パン「ヤマザキ春のパン祭り」
山崎製パン株式会社が毎年行なっている企画で、パンについているシールを一定数集めることで、お皿に交換できるというキャンペーンです。このキャンペーンは、プレミアム手法に分類されます。
毎年平均1,200〜1,500万枚のお皿が引き換えられ、2020年に40周年を迎えたなど、これまで多くの消費者が参加しています。一定数購入すれば必ず景品を得られるため、モチベーションが下がりにくく参加しやすいキャンペーンです。
いかかでしたか?
この記事では、キャンペーンの手法と企画手順を解説し、キャンペーンの具体例を紹介しました。
この記事を参考に、効果的な販促キャンペーンを施策していきましょう。
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