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マーケティングにおける顧客志向を解説|事例やポイントも紹介
顧客志向という言葉をご存知ですか?これはマーケティングにおける考え方の一つで、顧客のメリットを重要視する考え方を指します。
この記事では、顧客志向についての概要や有名な事例、顧客志向のマーケティングを行う上でのポイントを紹介します。
目次
顧客志向とは、マーケティングにおいて顧客のニーズやメリットを重視する考え方のこと
顧客志向とは、マーケティングにおいて顧客のメリットを重要視する考え方です。消費者志向とも言います。
かつてのマーケティングでは、企業側が「作った製品をいかに売るか」「どのような機能を持たせると売れるのか」という、製品主導主義のマーケティングが中心でした。しかし、最近では消費者のニーズが多様化し製品が余るようになったため、消費者に製品を選ばれるようなマーケティングの考え方である顧客志向が重視され始めました。
顧客志向の有名な事例
顧客志向のマーケティングの代表的な事例としてティファールの事例があります。
ティファールは湯沸かし機能に限定した小型の電気ケトルを企画し、低価格での販売を実現した結果、累計販売台数が2,000万台を突破しました。
ティファールの電気ケトルが成功した理由は、素早くお湯を沸かしたいという顧客のニーズに加え、日常生活で使いたいときに使いたい分を沸かしたいという潜在的なニーズにも応えたという点です。
顧客志向のマーケティングを行う上でのポイント
顧客についての情報を徹底的に集める
顧客志向のマーケティングを実現するためには、顧客のことを徹底的に理解する必要があります。例えば、自社の製品・サービスを利用している顧客の性別や年齢、職業などの属性に加え、自社製品以外にどのようなものを利用しているかなどの情報があります。
顧客の情報を集めるには、自社でWebアンケートを作成する他、購買情報から分析するなどの方法があります。
顧客属性の分析方法を紹介した記事もございますので、あわせてご覧ください。
顧客と共有する時間を設ける
顧客志向のマーケティングを行う上では、顧客と共有する時間を設けることが重要です。日立製作所の創業者である小平浪平氏や、ゼネラル・エレクトリックのCEOだったジャック・ウェルチ氏も、オフィスに留まってデスクワークするばかりではなく、顧客の元に出向いてできる限り時間を過ごしたという、顧客志向を体現した事例として有名です。
顧客志向を実現するには、顧客のニーズに応えることが必要不可欠です。そのためには、顧客の元に直接出向いて話をするなど、時間を共にすることが重要です。
顧客の本質的なニーズを探す
顧客が抱える本質的なニーズや、様々なニーズを把握できるかどうかは顧客志向のマーケティングを成功させる上で非常に重要な要素です。
口コミやレビューなどから読み取れる、顧客が抱える顕在的なニーズの他に、ティファールの事例のように顧客も認識していないような潜在的なニーズなどを汲み取ることが大切です。
顧客が抱えるニーズを把握する方法には、アンケートやインタビューなどがあります。また、表面的なニーズだけでなくより深い部分でのニーズを把握するためには、アンケートの内容などを工夫するようにしましょう。
購買プロセスを効率化する
購買プロセスを効率化することも、顧客志向のマーケティングを実現する上で非常に重要な取り組みです。
顧客のニーズを解決するような製品であったとしても、ネットで購入してから届くまでに長い時間を要したり、購入が完了するまでが煩雑だったりすると、購買全体での満足度が下がる可能性があります。
顧客の立場に立って購買プロセスについて検討を重ね、購買プロセスに関しても顧客志向を実現しましょう。
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