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ティザー広告で消費者の興味を呼び起こす|作成方法や注意点も解説

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新しい商品やサービスをお披露目するとき、話題性を高めるために使えるのがティザー広告です。本記事では、ティザー広告によってどのような効果が見込めるのか、また作り方や注意点を解説します。

ティザー広告とは、断片的な情報だけを公開して消費者の興味を惹く広告のこと

ティザー広告とは、英語のTease=焦らすという言葉通り、消費者を焦らすための広告です。ティザー広告は新製品・サービスの宣伝に使われる広告ですが、商品名やコンセプト、あるいは見た目の一部やシルエットなど断片的な情報のみしか初めは公開せず、その後も情報を小出しにしていくという特徴があります。

その性質上特に初出のティザー広告は、画像一枚に情報が収まっていたり動画にしても15秒から30秒程度で終わっていたりなど、情報量が小さくまとまっています。このように情報を少なくして商品やサービスをあえて未知のものとすることによって、消費者の知りたいという気持ちを刺激し、興味を惹く効果が期待できます。

ティザー広告がよく使われる業界

ティザー広告がよく使われるのは、映画やゲームなどのエンタメ業界、自動車業界、携帯電話やパソコンなどの通信業界です。こうした業界で打たれる「話題の監督最新作」「人気シリーズの続編」「有名ブランドの新商品」「みんなが求めていたあの機能が搭載」という情報のみの新商品発表はもはや定番です。

ブランド自体に知名度がある、あるいは商品の売りが一点に集中しやすい業界ほど、ティザー広告との親和性が高いと言えるでしょう。

ティザー広告のメリット

消費者の興味を強く惹くことができる

最初から情報の全てを提示するのではなく一部のみを提示することによって、「全貌はどうなっているんだろう」と消費者に考えさせ、興味を強く惹く効果が期待できます。実際に商品が発売されるのはティザー広告が出てからしばらく後になるため、情報を一部のみに留めることで商品発売まで興味を持ち続けてもらえるのです。

消費者による拡散が期待できる

全貌が分からないものは、その内容への予想を誰かと共有する意欲もかきたてます。現代ではSNSによって共有が簡単に行えるため、内容の予想の共有と共に商品自体の情報も広く拡散されることが期待できます。

ティザー広告の情報量の少なさもSNS上での共有のしやすさと相性が良いですし、次の情報公開までカウントダウンしてリアルタイムでの盛り上がりを促進するという手法もあります。

消費者の反応から戦略を軌道修正できる

ティザー広告は情報を小出しにしていくため、広告を出すたびに消費者の反応を確認できます。その反応から次回の情報をいつ出すか、どのようなインパクトを持たせるかなどの戦略を練り直せます。

具体的には、想定よりも消費者の反応が薄いならば次の広告でインパクトの強いものを出すように変更したり、想定よりも盛り上がりを見せているなら公開の頻度を少し増やしたりなどの修正が考えられます。一挙に情報を全て出す広告ではこうした修正は難しいでしょう。

ティザー広告の作成ポイント

商品・サービスの情報をまとめる

ティザー広告を作る際には、まずどの情報を出せば消費者が驚いて興味を惹かれるかを考えなければなりません。そのために商品やサービスにどのような情報があるかを全て列挙して整理します。

こうして整理した情報の中から、短いティザー広告の中で断片的に出すことで消費者に魅力的に映ると思われるものを選びだし、どの順番で公開するかを考えます。

ターゲットと届けるイメージを考える

ティザー広告の目的は消費者に驚いてもらうことなので、商品やサービスのターゲット層がどのような情報に対して驚くのかを把握しておく必要があります。

同様に考えなければならないことは、ターゲット層に抱いてほしいイメージです。ティザー広告が伝える断片的な情報とそれが促す全貌の推理によって、ターゲット層が商品やサービスについてどのようなイメージを抱くのかを想定し、それが望ましいかたちになるように情報を選択する必要があります。

届けたいイメージに合わせてメディア媒体を決める

ターゲット層に届けたいイメージ像を決めたら、それに合うメディア媒体を決定します。業界ごとで選べる媒体は制限される可能性はありますが、インターネットサイトやチラシ、SNSなど、届けたいイメージに合わせてメディアを決めましょう。

メディアを決める際には、映像や画像などのビジュアルでアピールするか文字のみで機能の説明をするか、どちらの方が望ましいイメージを上手く伝えられるかも考慮すべきでしょう。

ティザー広告の注意点

細部を伝えることには向いていない

ティザー広告は断片的な情報で構成されており、当然ながら商品やサービスの情報を細部まで伝えることには向いていません。情報を細部まで詳しく知ることで初めて魅力が伝わるような商品やサービスである場合、ティザー広告では魅力が伝わりづらいため、他の広告手段を使用した方が良いでしょう。

商品やブランドが訴求力を持っている必要がある

ティザー広告で消費者の興味を惹くためには、公開されるわずかな情報が訴求力を持っている必要があります。その情報だけで欲しいと思えるほど魅力的な機能があるか、あるいはその新作と聞くだけで欲しくなるほど企業やブランドに安定の信頼があるのでなければ、ティザー広告は良い効果を発揮できないでしょう。

過剰な連発はしない方がよい

ティザー広告は段階的に情報を公開していくことで消費者の興味を長続きさせるものですが、あまり何度も打ちすぎるのは逆効果です。何回情報が更新されても全貌が明らかにならないと、焦らされすぎてうんざりする、あるいは全貌に対するハードルが必要以上に上がってしまうおそれがあります。ティザー広告は適度な回数に抑える必要があるでしょう。

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