PPCという言葉をご存知ですか?PPCは広告の課金形態を表す言葉の一つですが、他の課金形態とは明確な違いがあります。
今回はPPCとその他の課金形態の違いや、代表的なPPC広告について説明します。
目次
PPCとはクリック時にコストが発生する課金形態の広告
PPCとは広告の課金形態を表す用語で、クリック時にコストが発生することを意味します。Pay Per Click(=クリック一回当たりの支払い)の頭文字から名付けられた用語です。
クリックの回数に応じてコストが発生するため、一回もクリックされていない場合は、当然コストが発生しません。広告をクリックするのは自社商品に興味を持った層であるため、PPC広告は多くの場合、自社商品の販売促進を目的として使用されます。
その他の代表的な課金形態(CPM・CPA・CPV)
PPC以外の課金形態として、CPM、CPA、CPVなどがあります。
・CPM課金
ユーザーに対し、広告を1000回表示するごとに課金が発生する広告形態です。Cost Per Mile(Mileは1000を表します)の頭文字から名付けられた用語で、インプレッション課金と呼ばれることもあります。この課金形態は主に商品の認知目的の広告で利用されます。
・CPA課金
商品の成約(購入や契約)1件ごとに課金が発生する広告形態です。Cost Per Acquisitionの頭文字から名付けられた用語です。この課金形態は主に商品の購入や契約を目的とした広告で利用されます。
・CPV課金
動画広告が1回表示されるごとに課金が発生する広告形態です。Cost Per Viewの頭文字から名付けられた用語です。テキスト広告や画像広告よりも情報量が多いため、顧客の興味を引きやすいという特徴を持ちます。
PPC広告のメリット
広告の成果を分析しやすい
広告のクリックを起点とした指標であるため、広告からどれだけ購入につながったかなどの効果測定が可能です。これにより、「どのような広告であれば成果につながりやすいのか」が把握でき、改善策の策定に繋げられます。
実際にユーザーが広告に目を向けたかまでは分からないCPM広告とは違い、実際の数値に基づいて広告を改善できるのはPPC広告の大きなメリットです。
広告費の無駄が少なくなりやすい
CPM広告など、表示されるだけで料金が発生する課金形態と違い、PPC広告はクリック時にコストが発生します。したがって、自社商品に興味を持ち、広告をクリックしてくれた際にのみ広告費がかかるため、効率的なアプローチが可能です。
PPC広告のデメリット
クリック単価が高い場合がある
PPC広告は効率的なアプローチが可能な課金形態であるため、近年では需要の高まりにより、クリック単価が高額になりつつあるというデメリットが存在します。
そのため、場合によっては、高い広告費を払っても商品の購買にはつながらず、広告費ばかりがかさむという結果になります。
ここで注目すべきなのが広告の費用対効果です。「クリックされる回数に対し、現状どれだけ商品の購入につながっているか」「クリックされる回数に対し、どれだけ購入されれば収益につながるのか」を把握し、利益が出る範囲内で広告を出せば、広告費ばかりがかさむ事態は回避できます。
広い範囲にアプローチしづらい
PPC広告は自社商品を認知し、ある程度興味を持っている層に対し効果的にアプローチする広告であるため、自社商品の認知を広げたいなど、広い範囲にアプローチするのは困難です。
したがって、まず認知を増やしたい場合はCPM広告、ある程度認知が増えたので興味を持っている層にアプローチしたい場合はPPC広告といったように、目的に応じて様々な課金形態の広告を使い分けましょう。
代表的なPPC広告
コンテンツ連動型広告(ディスプレイ広告)
Webサイトの広告掲載枠に表示される広告をコンテンツ連動型広告(ディスプレイ広告)といいます。Webサイトの内容に連動して広告が表示されるという特徴を持ちます。
テキスト形式の広告以外に画像形式や動画形式の広告も掲載可能なため、ユーザーがクリックしやすい魅力的な広告を展開できます。
検索エンジン連動型広告(リスティング広告)
検索エンジンでの検索結果に応じ、検索ページに表示される広告を検索エンジン連動型広告(リスティング広告)といいます。
ユーザーのニーズを満たすと判断された広告が掲載されるため、自社商品やサービスに興味を持ちやすい潜在顧客にアプローチしやすいという特徴を持ちます。
「PPC広告=リスティング広告」といった情報をしばしば見かけますが、厳密には同一のものではありません。PPC広告はクリック時にコストが発生する課金形態の広告全般を表し、リスティング広告は検索結果に表示されるタイプの広告のみを表すからです。PPC広告という広告の形態の中にリスティング広告が含まれるということを理解しておきましょう。
SNSを用いた広告
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNS上に表示される広告のことをSNS広告といいます。SNSでは、ユーザーの趣味や嗜好などの情報を取得できるため、自社商品やサービスに興味を持つ顧客に絞ってアプローチするという詳細なターゲティングが可能です。
また、課金形態もSNSの種類によってまちまちであるため、自社に合ったサービスを選ぶようにしましょう。
いかがでしたか?
今回はPPCの意味や代表的なPPC広告について解説しました。この記事を参考に、自社商品に適切な広告形態について考え、効率的な広告を掲載していきましょう。
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