皆さんは「競合他社」とはどんな会社を指すかご存知ですか?
競合他社を把握することは、自社の事業戦略を立てる上でとても重要です。
今回は競合他社の種類や分析の重要性、転職時の注意点について解説します。
競合他社とは、同じ市場で顧客を狙うビジネス上の競争相手のこと
競合他社とは、自社と同じ市場で顧客を狙っている、ビジネス上の競争相手である企業を指します。自社と同じ商材を扱っている会社だけでなく、自社が狙っている顧客のニーズを満たせる商材を扱っている会社も競合他社に含まれます。
競合他社の種類
直接的競合企業
直接的競合企業とは、自社と同じ製品やサービスを展開する企業のことです。ベンチマーク企業や同業他社などが直接的競合企業に該当します。
ベンチマーク企業とは、自社の改善を目的として、比較する際の指標や基準となるライバル企業のことを指します。ビジネスモデルや規模感が自社と同等の企業であることが一般的です。
また、同業他社は規模感やビジネスモデルに関わらず、自社と同じ製品・サービスを取り扱うすべての会社を指します。
間接的競合企業
間接的競合企業とは、製品やサービスは異なりますが、ターゲットとしている顧客が共通している企業のことです。類似企業がこれに該当します。
例えば、花粉症で目がかゆい人に対して目薬を販売している企業があるとします。この会社の直接的競合企業は目薬を取り扱う別会社ですが、間接的競合企業には花粉ゴーグルや花粉症薬を販売する会社も含まれます。
つまり、顧客の悩みを解決する方法を持っている企業はすべて間接的競合企業であると言えます。
競合他社を分析することで、自社製品の差別化に役立てられる
競合他社を分析することは、適切な事業戦略を立てる上でとても重要です。競合他社を把握し、どのように事業展開しているのかを調査すれば、その情報を自社製品の差別化に活かすことができます。
競合他社に対抗するためには、「競争優位性」を保持することが重要になってきます。競争優位性とは、他社と比べて優れている技術や特徴を指します。優位性は市場の状況によって簡単に変化してしまうため、常に市場や競合の動向を把握しなければなりません。
競合他社の分析手段に「3C分析」があります。
これは、自社を取り巻く環境を分析するための手法で、「市場顧客」「競合」「自社」の3つの視点で分析します。3C分析では自社の強みや弱み、成功した要因などを分析できます。詳しい手法は以下の記事をご覧ください。
競合他社への転職時の注意点
競合他社へ転職することに法律上の問題はありませんが、注意すべき点があります。それは、入社・退社時に、競合避止義務規定が明記された書類にサインしたかどうかです。
競合避止義務とは、在籍している会社と競合する企業・組織に属したり、競合する企業を自ら設立してはいけない、という義務のことです。原則、法律上は退社後には競合避止義務を負いませんが、退職後の競合避止に関する誓約書にサインした場合は、退職後であっても競合避止義務を負わなければいけません。また、退職後の競合避止に関して就業規則に記載されていることもありますので、転職の際はしっかりと確認しましょう。
いかがでしたか?
競合他社とは、自社と市場を同じくする企業を指します。競合他社を分析することで、自社の製品やサービスを向上させることも可能です。
この記事を参考に、競合他社について理解を深めましょう。
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