メディアレーション（MR）とは？CPOとの違いや計算方法を紹介

メディアレーション（MR）という言葉を聞いたことがあるけれど、具体的な意味や計算方法などが分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか？

今回は、広告の費用対効果を測るメディアレーション（MR）の意味と、混同されやすいCPO（コスト・パー・オーダー）との違いについて紹介します。

メディアレーション（MR）とは、初回売上に対する広告の費用対効果を測る指標のこと

メディアレーション（MR）とは、初回売上によってどれだけの広告費を回収できたかを測る指標のことです。メディアレーション（MR）が1に近い、もしくは上回っているほど広告の費用対効果が高いと言えます。

メディアレーション（MR)は以下の計算式で求めることができます。

メディアレーション（MR）= 初回売上 ÷ 媒体費

例えば、初回売上が300万円で媒体費が450万円の場合
300÷450=0.6666
この場合、MRが0.66となり初回売上で媒体費のおよそ66.7％を回収できたということになります。

CPO（コスト・パー・オーダー）とは、新規の注文1件あたりに必要な広告費用のこと

メディアレーションと（MR）と混同されやすい指標のCPO(コスト・パー・オーダー）とは、商品の本契約や受注1件あたりにかかった広告費用を指し、新規顧客の獲得単価と言えます。通信販売などでは、初回売上で媒体費を回収できること滅多にありません。無料サンプルやお試し商品を打ち出し顧客からのレスポンスを高め、2回目以降のリピート販売で利益を回収する事業モデルが浸透しています。その際に有効な指標となるのがCPOです。

CPOは以下の計算式で求めることができます。

CPO（コスト・パー・オーダー）= 媒体費 ÷ 受注件数

例えば、媒体費が450万円で受注件数が700人の場合
450÷700=6,429
この場合、CPOが6,429円となり新規顧客に購入してもらうために6,429円の広告費がかかったということになります。

また、始めて広告を出す際など正確な広告費が分からない場合、過去の実績などからおよそのCPOの目安を算出し、メディアレーション（MR）の概算を出すことができます。計算式は以下のようになります。

メディアレーション（MR）= 顧客単価 ÷ CPO 顧客単価 = 初回売上 ÷ 初回購入者数

メディアレーション（MR）とCPOとの違い

メディアレーション（MR）とCPOには、目的や業界などにより以下のような違いがあります。

	メディアレーション （MR）	CPO
数値利用の目的	広告投資を初回の売上でどれだけ回収できたのか知るため	新規顧客をどれだけ効率的に獲得できたのか知るため
数値を利用する ECサイトのビジネスモデル	・複数のジャンルを販売 ・多数の会社から仕入れた商品を販売 ・「Amazon」「楽天」などの総合通販	・他のECサイトでは扱っていない商品もしくは、1種類の商品をメインに販売 ・自社開発や特定の業者から仕入れ販売 ・リピート・再購入率を高めることが必要 ・単品・リピート通販
顧客のリピート性	低い	高い

 

メディアレーション（MR)は、ダイレクトマーケティングの効果検証に利用される

通信販売など利用されるダイレクトマーケティングには、以下のような特徴があります。メディアレーション（MR)は、ダイレクトマーケティングの効果検証に利用されます。