ティザーサイトの目的とは｜消費者の注目を集めるためのコツを解説

ティザーサイトとはどのようなものかご存知ですか？消費者の間で話題性を生みたい場合や、商品開発の際に消費者の意見を採用したい場合にはティザーサイトが役立ちます。
今回は、ティザーサイトの解説と、成功させるためのコツや事例を紹介します。

ティザーサイトとは、情報を小出しで提供して消費者の注目を集める手法を用いた広告サイト

ティザーサイトとは、発売前の新商品や新サービスに関する情報を小出しで公開する広告サイトです。「teaser（焦らす人）」が語源となっており、最低限の情報提供によって消費者の想像を掻き立てて興味を引くことを目的に利用されます。

Webサイト以外でもこの手法は用いられ、予告動画などの映像作品で使われたものは「ティザームービー」、メディア広告で利用されたものは「ティザー広告」と呼ばれます。

ティザーサイトの目的

消費者の興味を引き上げること

ティザーサイトの主な目的は、消費者の想像を掻き立てて興味を引き上げることです。新商品・新サービスの開始日に近づくにつれて情報が少しずつ公開され、消費者の購買意欲が高まっていきます。
ファンの多い作品の最新版のような、最初から期待度の高い商品の場合には、ファンによる意見交換がSNSなどで行われることで、情報が拡散されて話題になる効果も見込めます。

また、全ての情報を同時に出さないため、消費者からの注目を発売日まで引き続けるメリットも得られます。

消費者の反応を見て軌道修正すること

ティザーサイトの作成には、消費者の反応から改善点や修正点を把握するという目的もあります。ティザーサイトは、情報の公開と商品の開発が同時に進行するため、反応の悪かった箇所を適宜修正することができます。

また、消費者の想像が膨らんで、企画段階で出なかったアイデアが話題になることもあります。それを製品版で実現して消費者の期待に応えることで、満足度も高めてリピートにも繋げられます。

ティザーサイトを成功させるためのコツ

情報を小出しにしてサイトを更新し続ける

ティザーサイトの効果を十分に得るためには、消費者の購買意欲が商品発売時に最高潮に達するようにしなければなりません。そのためには、最低限の情報提供を行い続ける必要があります。

たくさんの情報を一気に出し過ぎると、消費者の想像を掻き立てることができません。また、Webサイトの更新を怠れば、消費者の興味も下がってしまいます。ティザーサイトを成功させるためには、情報を小出しにしてサイトを高頻度かつ定期的に更新し続けることが重要です。

想像を掻き立てるようなデザインにする

ティザーサイトを作成するときは、消費者の想像を掻き立てられるようなデザインにしましょう。具体的な方法として、シルエットを用いることや、背景・文章で重要な情報を匂わせることなどが挙げられます。

SNSで拡散させるためのリンクを貼る

ティザーサイトは多くの消費者に見てもらい、その意見を共有してもらわなければ効果を最大限に発揮できません。サイト内にSNSのリンクを用意して、サイト訪問者がすぐさま共有できる仕組みを作りましょう。これにより、消費者間での意見交換が促進され、消費者の生の声を聞く機会が増えます。

ティザーサイトの事例

任天堂

（出典：https://topics.nintendo.co.jp/article/63f89cc7-c746-47c0-85ac-fa157939c9df）

ティザーサイトが用いられることの多い例が、シリーズ最新作のゲームです。新キャラクターや新ギミックを追加するときに、一部だけを公開して消費者の想像を膨らませる技術がよく用いられます。

上のサイトは、任天堂株式会社が監修する「ポケットモンスターシリーズ」最新作のティザーサイトです。ストーリーや新キャラクターが一部公開されており、本シリーズのファンから注目を集めています。サイト内にSNSのリンクを用意することで、消費者に共有してもらえる仕組みを作っています。

Apple

（出典：https://www.apple.com/jp/apple-events/）

「iPhone」「Mac」「iPad」の開発・販売を手掛けるApple社のティザーサイトです。このサイトは、新製品を発表するイベント「Apple Event」の紹介ページであり、非常にシンプルなデザインからはApple社のスマートな印象を伺えます。最先端の技術や、製品のデザイン性に期待するファンの興味を引き出すサイトとなっています。

LEXUS

（出典：https://lexus.jp/models/nx/teaser/）

トヨタ自動車株式会社が展開するブランド「LEXUS」の新車を紹介するティザーサイトです。「NX」を次世代モデルの第一弾と説明することで、消費者は今後新たなモデルが開発されるという想像を膨らませます。また、3Dシミュレーションでは一部の仕様のみを紹介して、先行商談の予約を取り付けるきっかけも作っています。