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データマーケティングでマーケティングを効率的に|メリットや手順を解説
データマーケティングというマーケティング手法をご存知ですか?これは、顧客の様々なデータを用いて、より正確なマーケティングを行える手法です。
今回は、データマーケティングの概要や実施手順、ポイントについて解説します。
目次
データマーケティングとは、顧客の様々なデータを利用して行うマーケティングのこと
データマーケティング(データドリブンマーケティング)とは、顧客のデータを基に行うマーケティングのことです。データマーケティングでは顧客の性別・職業・家族構成などの属性情報や、購入履歴・アクセス履歴などの行動データが利用されます。
データマーケティングが注目される背景
データマーケティングが注目される背景に、顧客行動の変化があります。
インターネットが普及したことにより、消費者は店舗のみならずSNSなどのオンライン上でも情報収集や商品の購入をするようになりました。また、顧客のニーズや行動、購買に関する価値観も多様化しており、把握が難しくなっています。こういったことから、顧客の行動やニーズ、価値観などの情報を分析し、正確に把握できるデータマーケティングが注目されているのです。
また、テクノロジーの進歩により情報収集・分析が容易になったことも、データマーケティングの普及の理由の一つです。
データマーケティングのメリット
課題解決案を立てやすくなる
データを使用せずに課題解決案を立てようとすると、様々なアイデアの中から効果のありそうなものを主観で選ぶことになるため、迅速さや精度が落ちてしまいます。しかしデータマーケティングでは、客観的なデータを基にするため、効果が見込める可能性のある課題解決案を速やかに立てることができます。
また、いくつかの課題解決案がある場合も、データを利用することで合理的に優先度をつけて実行できます。
顧客との関係性が向上する
データマーケティングでは顧客の様々なデータを収集・分析するため、その人個人に最適なマーケティングを行えます。顧客のニーズに合わせたマーケティングを行うことで、顧客との信頼度・親密度である顧客エンゲージメントの向上につながります。
データマーケティングの手順
1. 目的を明確にする
まずはデータマーケティングの目的を明確にする必要があります。目的を定めないまま始めては、データ収集・分析が正確に行えないため、効果的なデータマーケティングを行うことはできません。「〇歳代の購買数を上げたい」「購入までの顧客の動きが知りたい」など、データマーケティングを行う目的を決めましょう。
2. データの収集・分析を行う
次に、データの収集を行います。ただし、データは集めるとキリがなく、収集・分析にコストがかかりすぎてしまいます。そのため、顧客登録情報や購入履歴、アンケート結果など、既にあるデータを集積する場合がほとんどです。
データマーケティングで取り扱う代表的なデータには、以下のようなものがあります。
- 属性データ
年齢・性別・職業・年収などの顧客情報 - 購入データ
店舗やオンラインストアなどでの購入履歴 - アンケートデータ
過去に実施したアンケート結果を蓄積したデータ - トラッキングデータ
Webサイトなどの閲覧数、訪問履歴など、Web上での行動履歴 - 定性データ
アンケートの自由記述回答や問い合わせ内容など、数値化できないデータ
データの収集が完了したら、データ分析に取り掛かります。目的に応じて必要なデータを抽出・整理し、可視化や統計モデルの作成を行います。
3. 計画を作成・実施する
分析したデータを基に、マーケティングの計画を立てます。仮説と中間指標であるKPIを設定し、「いつ・誰が・どのように」実行するかなど、具体的な計画を立て、それに基づいて実行します。
計画の実行に支障をきたさないよう、必要に応じて関係部署との調整を行うなど、計画はできる限り細部まで詰めることが大切です。
4. 結果の評価と改善を行う
計画を実行したら、数値や顧客の評価などを測定します。顧客の評価はアンケートやSNSなどで収集します。測定結果から評価・フィードバックを行い、計画を改善します。
以降は改善した計画に基づいて再度計画を実行し、スピーディーにPDCAを回します。
データマーケティングを成功させるためのポイント
目的によってデータ分析の方法を変える
結果につながるデータ分析を行うためには、目的によって分析方法を変える必要があります。どんな情報が知りたいのかをしっかりと定めてから、適切な方法でデータを分析しましょう。
目的に応じたデータ分析方法については、以下の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてみてください。
ツールを利用する
多くのデータを手動で扱うと、時間や手間がかかり過ぎてしまいます。データマーケティングを支援するツールを導入すると、正確かつ効率的にデータを扱うことができます。
代表的なツールには以下のものがあります。
- Web解析ツール
Webページの閲覧数や滞在時間などのほか、閲覧者の年齢層や地域、使用デバイスなど、Webページに訪問した人の様々な情報を自動で集計できる - BIツール
社内に分散しているデータをひとところにまとめ、集計・分析できる
分析したデータをグラフにしてレポートとして出力することも可能 - DMP
自社のデータと外部から得たデータをまとめて管理できる
いかがでしたか?
今回はデータマーケティングのメリットや手順、ポイントについて解説しました。データマーケティングを行うことで、顧客の情報を正確に把握でき、より効果的なマーケティングにつながります。
この記事を参考に、データマーケティングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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