近年、ウェビナーという言葉を耳にする機会は多いと思いますが、その意味やメリットはご存知ですか?また、ウェビナーの配信を行ってみたいが、有料のウェビナーツールは導入費用が高く、期待する費用対効果が得られるかどうか不安な方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ウェビナーの基本とウェビナー配信ができる無料ツール5選を紹介します。
目次
ウェビナーとはウェブ上で行うセミナーのこと
ウェビナーとはウェブ(Web)とセミナー(Seminar)から成る造語で、ウェブ上で行うセミナーのことを指します。オンラインセミナー、Webセミナーと呼ばれることもあります。
ウェビナーとオフラインイベントの違いは以下のとおりです。
ウェビナー | オフラインイベント | |
場所 | ウェブ上 | イベント会場 |
日程 | 自由 | イベント会場の都合による |
参加者数 | 使用ツールの上限による | イベント会場の規模による |
主要コスト | ツール使用費 回線使用費 |
イベント会場使用費 資料の印刷費 会場までの使用機器の輸送費 |
ウェビナーにはリアルタイム配信と、事前に撮った映像を流す録画配信の2つの配信方法があります。
ウェビナーのメリット
開催者側は会場費がかからないことはもちろん、参加者も交通費などの移動コストがかからないといったメリットがあります。その他の主なメリットは以下の通りです。
開催者側
- 日程を自由に決められる
- 会場利用費などのコストが抑えられる
- 場所を問わず開催できる
- 撮影動画を再利用できる
参加者側
- 交通費がかからない
- 移動時間が不要
- 質問するハードルが下がる
ウェビナーのデメリット
ウェビナーはオンラインで行うため、開催者側と参加者側の両方がネット環境を用意しなければならないというデメリットがあります。主なデメリットは以下の通りです。
開催者側
- 回線トラブルのリスクがある
- 参加者の反応や温度感が分かりにくい
参加者側
- ネット環境とITスキルが必要
- 参加意欲が低くなる傾向がある
- 周りとの交流の機会がない
特に、セミナーが止まってしまう回線トラブルは何としても避けたいものです。回線トラブルを防ぐためには、回線が安定している場所で開催したり、事前に配信テストをしたりする必要があります。またコミュニケーションがとりづらい問題に関しては、定期的にコメントを促したり質疑応答の時間を設けるなどの対策ができます。
メリットとデメリットを把握した上で、ウェビナーの開催を検討しましょう。
ウェビナーツールを選ぶ際のポイント
ウェビナーツールを選ぶ際の重要な観点の1つに「参加者が利用しやすいかどうか」があります。参加者の利用しやすさは、ウェビナーを視聴するまでに必要になる操作が簡単であるかや、アプリケーションをインストールする際の障壁がないかなどが関係してきます。
ツールの操作が難しい場合は、問い合わせが殺到したり、参加者の満足度の低下につながるおそれもあるので、選ぶ際にはしっかりと考慮しましょう。
無料ウェビナーツール5選
Skype
▼特徴
「Skype」は、Microsoft社が提供するインターネット通話サービスです。Skypeのアカウントを持っていれば、無料でチャットや音声・ビデオ通話などを利用できます。Skypeのグループ通話では、最大25人での同時通話を行うことができます。
また、相手の顔が見られるグループビデオ通話では、最大10人でウェビナーを開催でき、画面の共有も可能です。それ以外の人は音声を介して参加することもできます。
Google Meet
▼特徴
「Google Meet」は、Google社が提供するコミュニケーションサービスです。無料で最大60分、100人までビデオ機能を利用できます。また、チャットメッセージや画面の共有も可能です。
Webブラウザの他、スマートフォンやタブレットのアプリからも接続できるため、非常に汎用性が高いサービスと言えます。また、Googleアカウントを持っていない人でもURLにアクセスするだけで参加できるので、参加者に事前登録などの負担がかからないことも特徴です。
Facebook Live
▼特徴
「Facebook live」とは、Facebook上のフォロワーや友達にライブ動画をシェアできる機能です。Facebookアカウントさえあれば、一般ユーザーや著名アカウントなどに関わらず簡単に視聴・配信できます。また、公開範囲を制限することも可能です。
ライブ配信動画は、配信中は投稿者のページまたはニュースフィードに表示され、配信後はページまたはプロフィールに動画として公開されます。そのためライブ配信を見逃してしまったフォロワーも後から視聴することが可能です。
また、Facebook内でコメントを書くことができるので、双方向のコミュニケーションが取れ、拡散されやすいという特徴もあります。ビジネスでの利用が多いFacebookが提供しているため、ビジネスにも応用できる可能性があります。
Youtube Live
https://www.youtube.com/live?hl=ja&gl=JP
▼特徴
「Youtube Live」は、無料動画サイトYoutubeのライブ配信機能です。ウェビナーをライブ配信することはもちろん、配信後の動画はYoutube動画として保存されるというメリットもあります。また、配信する際にはGoogleアカウントが必要となりますが、視聴する側にアカウントは必要ありません。
一方で、Youtube Liveではウェビナーの配信中に視聴者が巻き戻しできるため、ライブ感が失われるおそれもあります。
Zoom
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
▼特徴
「Zoom」はスマートフォンやパソコン、タブレットでビデオ会議ができるサービスです。無料で最大40分、100人までビデオ機能を利用できます。チャットメッセージや画面の共有が可能なほか、録画機能が使えるため、リアルタイム配信した動画を録画しておけば、録画配信として再利用することも可能です。
Zoomの利用にはアプリのインストールが必要なため、ウェビナーで利用する際には、参加者に対しインストール方法を事前にメールで説明することをおすすめします。
いかがでしたか?
今回は、ビデオ通話を利用する「Skype」「Google Meet」「Zoom」、SNS内で配信する「Facebook Live」、動画サイトで配信する「Youtube Live」の5つを紹介しました。
無料での利用は個人向けのサービスが多いですが、無料でウェビナーを開催したい方は是非参考にしてみてください。
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