メルマガは、利用が簡単で他のマーケティングの施策よりコストが低いため、現在多くの企業が活用しています。しかし、読者は企業から頻繁にメールが送られてくるため、メルマガ自体に嫌悪感をもち、メールの中身を見ずに削除したり、配信解除したりするおそれもあります。
では、どうすれば自社のメルマガを他社のものと差別化し、「メールを見ずに削除される」ということなく、読者に届けることができるのでしょうか?
今回は、メールが読まれたことがわかる指標である「開封率」に焦点を当て、気を付けるべきポイントを6つ紹介します。
件名に魅力を与える
件名は、読者がメールを開封するかどうかを決定する、一番重要な部分といっても過言ではありません。というのも、件名は読者が一番最初に見えるものであり、件名で興味を引けなければ読者は開封せず削除してしまい、せっかく作成したコンテンツが見てもらえないこともあるからです。
そこで、魅力的な件名をつくる2つのポイントを紹介します。
1つ目のポイントは、件名を具体的にすることです。件名に具体的な名称や数字を盛り込んでみましょう。件名に具体性をもたせることで信憑性が増し、読者に強い印象を与えることができます。また、何が書かれているのかをすぐに把握できるので、開封の判断に迷いがなくなります。
2つ目のポイントは、読者にとってメリットを感じさせる件名にすることです。
例えば、「件名:○月○日に○○展示会を開催します!」よりも、「件名:○○解決へ!この度○○展示会を開催!」のほうが、メリットが具体的に書かれているため興味を持ったユーザーが開封する可能性が高まります。
読者が読みやすい時間帯に配信する
意外にも重要なのが配信時間です。
例えば、BtoB企業に勤めているビジネスパーソンであれば、11~13時頃がベストといえるでしょう。現在では、ビジネスパーソンのほとんどがスマホやタブレットなどのモバイル機器を所持しているため、ちょっとした空き時間にメールの確認を行います。したがって、 ビジネスパーソンが情報収集を行う時間帯や仕事の休憩時間帯にメルマガを配信すると、効果が高くなります。例に挙げた11~13時頃は昼休みの時間であったり、昼食を食べ終わった時間なので、メールを確認する時間が取れるからです。
また、飲食業界であれば昼時はランチ客が多いため、避けた方がいいと言えるでしょう。このように、相手の業界・業種によって最も効果的であろう配信時間を考えることも重要です。
読者目線に立ち内容を充実させる
魅力的な件名で読者にメールを開封してもらえたところで、メールの内容が悪ければ、読者はこれからのメルマガを受け取る必要性を感じず、配信解除や迷惑メールの登録を行うでしょう。
そのため、企業はメルマガ限定の情報や読者にとってメリットのある企業コラムなど、メルマガならではの新鮮な情報を読者に届ける必要があります。
適切な配信頻度は週に1度程度
あまりに高頻度でメールを送信すると、読者が必要としているメールが埋もれてしまい、せっかく作成したメルマガも配信解除や迷惑メールへ登録されてしまうでしょう。
適切なメルマガの配信頻度は週に1件と言われています。特別なクーポン情報や重要なお知らせなどで、どうしても頻度が多くなってしまうときには、件名に【緊急】や【重要】などをいれて配信しましょう。
送信リストのセグメント(分類)をする
配信先リストが多くなればなるほど、読者の層は多岐にわたり、全体のニーズを満たすメルマガを作成するのは難しくなります。コンテンツとニーズと合致していないメルマガを送り続けると、購読意欲が下がってしまいます。
そこで、会社にある名刺や今まで収集した顧客情報などの顧客データを利用し、配信リストをセグメントしましょう。
例えば、最後の契約からの経過時間や出会った展示会など、さまざまな切り口があります。切り口に合わせたコンテンツを複数作成し、セグメントしたリストに送信することで、見込み客の状態に合ったメルマガの送信ができるでしょう。
A/Bテストで効果検証と改善を行う
ただ配信しているだけでは、開封率が上がる効果的な施策が分からないかと思います。そこで、送信しているメールの検証を行いましょう。
検証の方法には「A/Bテスト」というものがあります。
これは、2つの条件で送信先を分け、どちらのグループの方が結果が良かったかを測る方法です。例えば、件名による開封率の変化を調べる場合であれば、件名を「【期間限定】セール情報」と「【明日の17時まで】セール情報」の二種類を用意し、配信します。また配信時間による変化を見たいときは、11時の配信のグループと13時配信のグループに分けて配信します。
グループごとの配信結果を比べ、良かった方を次回以降のメルマガに反映させることで、より効果の高いメルマガを作成できるようになります。
ここで重要なのは、検証の際に変える要素は1つだけにすることです。件名と配信時間を同時に変えて開封率が前より上がったとしても、どちらが効果があったのかが判断できないためです。どの要素でメルマガの開封率に差がでたのかをしっかりと検証し、改善していきしょう。
A/Bテストについては以下の記事でも詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
今回は、メルマガの開封率を上げる6つのポイントを紹介しました。
せっかくメルマガのコンテンツが充実していても、開封されなければ誰にも読んでもらうことはできず、努力が水の泡になってしまいます。そうならないためにも、今回挙げた6つのポイントを参考に、メルマガを見直してみましょう。
開封・成約率を高めるメールマーケティング7つのポイント
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