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X世代(ジェネレーションX)とは|特徴や購買志向について解説します
X世代という言葉をご存知ですか?これは誕生した年代による世代区分の分類の一つです。世代によって特徴が異なるため、マーケティングなどの参考にされたりします。
今回は、X世代の概要や特徴、購買志向について解説します。
目次
X世代とは、1954~1980年頃に誕生した世代のことを指す
X世代とは、1965年〜1980年ごろに生まれた人のことを指す、アメリカでの世代の分類です。この言葉は、ダグラス・クープランド氏の著作、『Generation X: Tales for an Accelerated Culture』に由来します。
日本では「しらけ世代」「新人類」がX世代にあたるとされています。ただし、アメリカのX世代はソ連崩壊に伴う就職難を経験していることから、日本では就職前後にバブル崩壊を経験した「団塊ジュニア世代」が相当するとされることもあります。
X世代は日本でいう団塊の世代であるベビーブーム世代の次にあたり、またX世代以降はY世代、Z世代と続きます。各世代の生まれ年の区分には諸説ありますが、一般的に以下の表のように区切られています。
Y世代・Z世代との違い
Y世代・Z世代との最も大きな違いは、インターネットやデジタルデバイスなどが身近であったかどうか、という点です。Y世代は成長期に携帯電話やインターネットに触れられるなど、デジタル化された生活に身を置いていた「デジタルネイティブ」です。また、Z世代はインターネットやデバイスが発達した時代に生まれた「SNSネイティブ」でもあります。
一方、X世代は十分に成長した後にそれらと出会ったため、インターネットに頼りすぎない傾向があります。例えば、情報収集はインターネットに加え、テレビや雑誌などの従来の方法でも行います。加えて、Y世代・Z世代に比べて経済力があるため、購買力が高い世代でもあります。
X世代の特徴
デジタルイミグラントである
X世代は、若い頃はインターネットが十分に普及しておらず、成長してから初めて触れたという人が大半です。そのため、X世代は「デジタルイミグラント」であるとされます。イミグラントとは「移民」という意味で、アナログが主だった世界からデジタル世界へ移り住んだというようなイメージから来ています。
しかし、大きな変化の最中にいたため、適応能力が高くなったとも言われています。新しいことへの抵抗が少なく、積極的に取り入れようという性質もあります。そのため、X世代はX世代以前の世代と以降の世代をつなぐ役割を持っているとも言えます。
家族・友人と過ごす時間を大切にする
X世代は職場や政治に期待しておらず、理不尽なものだと諦めています。そのため、つつましく生活し、家族や友人との時間を大切にする傾向があり、誰かと食事したり、イベントに参加したりする人が多いという特徴があります。
X世代の購買志向
コストパフォーマンスを重視する
X世代は機能性やコストパフォーマンスを重視して商品を選びます。X世代よりも上の世代には「値段が高いもの=質の良いもの」という固定観念があるため、商品選びに悩んだ場合は高価なものを選ぶ傾向がありました。しかし、X世代は商品の丈夫さや使い勝手、手入れ方法などを総合的に評価し、コストパフォーマンスの高いものを選ぶ傾向にあります。
そのため、X世代をターゲットにする場合は、機能性やメリット・デメリットについてはっきりと説明する必要があります。
主にテレビや雑誌から情報収集する
X世代の青年期はテレビが一般家庭に普及していた一方で、インターネットは全く身近なものではありませんでした。そのため、X世代はインターネットも利用しますが、最も身近な情報収集先はテレビや雑誌なのです。
X世代はY世代・Z世代よりも経済力があるため、特にブランドの展開直後はX世代も視野に入れたアプローチを行うほうがよいでしょう。そのため、インターネットだけではなく、テレビや雑誌を利用した旧来型のアプローチも考慮する必要があります。
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