「アクセス解析」という言葉をご存知ですか?Webサイトをより良く運営するためには、アクセス解析が重要です。
今回は、アクセス解析の意味や目的、可視化される指標や無料のおすすめツールを紹介します。
目次
アクセス解析とは、Webサイトを訪れたユーザーの行動や属性を可視化・分析すること
アクセス解析とは、Webサイトを訪問したユーザーの行動や属性などを可視化・分析することを指します。Webサイトを訪れたユーザーがサイト内でどのような動きをしているのか、どのような人がサイトを訪れているのかなどを、アクセス解析ツールを用いて分析します。
アクセス解析を行う目的
Webサイトの現状を把握するため
アクセス解析は、Webサイトの現状を把握するために行います。アクセス解析によってWebサイトを訪れたユーザーの属性や行動に加えて、訪問者数の推移やサイト内各ページのアクセス数などを知ることができます。アクセス解析の情報を元に、Webサイトの問題点を洗い出し改善につなげられます。
施策の効果を検証するため
キャンペーンや広告運用など、施策に対する効果を検証する際にもアクセス解析を行います。施策前後のアクセス解析結果を比較して、施策が「どのような効果が出ているのか」「効果が出ている要因は何なのか」「効果が出ていない場合は何が原因なのか」などを検証して改善につなげましょう。
ユーザー行動をモニタリングし分析するため
ユーザーの行動をモニタリングして、Webサイト内のコンテンツや動線の有効性を確認・分析するためにもアクセス解析は必要です。商品購入や資料請求など、コンバージョンに至ったユーザーがどのような行動を取ったのかを検証することで、Webサイトの改善につなげられます。
アクセス解析で可視化される数値
ページビュー(PV)数
ページビュー(PV)数とは、一定期間にWebサイト内の特定ページが表示された回数のことです。例えば、1人のユーザーが異なる5つのページにアクセスした場合には、PV数は5になります。また、1人のユーザーが同じページに5回アクセスした場合もPV数は5になります。
ユニークユーザー(UU)数
ユニークユーザー(UU)数とは、一定期間内に特定のWebページを訪問したユーザー数を指します。重複した訪問はカウントから除外されるため、同一ユーザーが5回Webサイトを訪問してもUU数は1になります。
コンバージョン(CVR)数
コンバージョン(CVR)数とは、一定の期間内にWebサイトにアクセスしてきたユーザーの中で、資料請求やお問い合わせ、商品購入など、設定した目標を達成した割合を指します。
セッション数
セッション数とは、一定期間内にWebサイトを訪れたユーザーが、訪問してからページを離脱するまでに閲覧したページ数のことです。ユーザーがWebサイトを訪れてから5ページ閲覧した場合は、セッション数は5になります。
回遊率
回遊率とは、一定期間内にWebサイトを訪れたユーザーが、訪問してからページを離脱するまでにどのくらいページを見たかという割合を指します。回遊率は、PV数 ÷ セッション数で求められます。例えば、PV数100、セッション数50の場合は、100 ÷ 50 = 2になり、回遊率は2です。
離脱率
離脱率は、一定の期間内にWebサイトを訪れた人のうち、そのページが検索行動を終了したページになった割合をページごとに算出したものです。離脱率は、そのページで離脱したセッション数 ÷ 全PV数 × 100(%)で算出できます。例えば、離脱したセッションが3、全PV数が5の場合は、3 ÷ 5 × 100 = 60になり離脱率は60%です。
直帰率
直帰率とは、一定の期間内にWebサイトを訪れたユーザーが、最初のページだけを見てサイトを離脱した割合を指します。直帰率は、直帰したセッション数 ÷ 全セッション数 × 100(%)で求められます。直帰したセッション数が2、全セッション数が5の場合、2 ÷ 5 × 100 = 40になり直帰率は40%です。
【無料】おすすめのアクセス解析ツール
Googleアナリティクス
(Googleアナリティクス:https://analytics.google.com/analytics/web/provision/?hl=ja#/provision)
Googleアナリティクスは、Googleが提供している無料のアクセス解析ツールです。無料かつ初心者でも分かりやすいツールであるため、日本の上場企業の約75%が使用していると言われています。
Googleアナリティクスは、どのようなユーザーがどのくらいWebサイトを訪問しているのか(ユーザー属性)、どこから訪れているか(流入経路)に加えて、ユーザーがどのページを閲覧しているのか(ユーザー行動)や、ユーザーが目標を達成した割合(コンバージョン率)などの計測が可能です。
Google サーチコンソール
(Googleサーチコンソール:https://search.google.com/search-console/welcome?hl=JA)
Googleサーチコンソールも、Googleアナリティクスと同じくGoogleが提供している無料のアクセス解析ツールです。GoogleアナリティクスがWebサイト流入後のユーザーデータを解析するのに対して、Googleサーチコンソールは流入前の情報を解析する点が異なります。
Googleサーチコンソールは、検索キーワードのクリック数やクリック率、表示回数や平均順位などが解析できるため、SEOの効果検証に利用されます。
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