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【基本解説】UI・ユーザビリティ・UXとは?違いを具体例と合わせて解説

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UI・ユーザビリティ・UXの違いは分かりますか?
Webページやアプリ、商品などのデザインにおいてこれらの3つはとても重要です。

今回は、これらの混同しやすい用語の違いを、具体例と合わせて解説します。

UIはユーザーと製品を繋ぐ接点や境界線を示す

UIはUser Interfaceの略であり、直訳すると「ユーザーとの接点」、つまり、ユーザーと商品やアプリなどが接触する場所を指します。例えばスマートフォンのUIには電源ボタン・音量ボタン・画面そのものなどがあり、Webサイトやアプリなどでは表示されているボタンそのものやその大きさ、色などの要素を指します。

ユーザビリティはUIの使いやすさなどの満足度合いを示す

ユーザビリティは、英単語のUsabilityが語源となっており、「使いやすさ」を意味します。スマートフォンを例にすると、スマートフォンのUIはボタンや画面の大きさなどを指しますが、ユーザビリティはそれらの押しやすさや見やすさといった使い勝手への満足度を表します

ユーザーが商品やサービスを使用するときは、「写真を撮りたい」「ECサイトで服を買いたい」などの目的を持っています。このような目的に対して、商品やサービスの見やすさわかりやすさ押しやすさなどによる目標の達成のしやすさを示すのがユーザビリティです。

ユーザビリティのISO(国際標準化機構)の定義

ユーザビリティの定義として有名なものは2つあり、そのうちの1つがISO(国際標準化機構)が1998年に定めた国際規格です。

ISOは、ユーザビリティを「システム、製品、またはサービスが特定のユーザーによって、特定の使用状況において、有効さ、効率、および満足感をもって特定の目標を達成するために使用できる程度」と定義しています。

出典:ISO(https://www.iso.org/obp/ui/#iso:std:iso:9241:-11:ed-2:v1:en

この定義における使用状況とは、ユーザーそのものやユーザーがしている仕事、使用しているソフトウェアやハードウェア、使用されている環境を示します。また、この定義においては「有効さ」「効率」「満足感」が重要なキーワードです。

「有効さ」はユーザーが目標を達成する上での正確さや完全性、「効率」はユーザーが目標を達成した際の正確さ・完全さに費やしたリソース、「満足感」はユーザーの使用に対する肯定的な感情を示します。

ユーザビリティのヤコブ・ニールセン氏による定義

もう1つの定義は、アメリカの工学博士であり、Webサイトのユーザビリティを研究していたヤコブ・ニールセン氏による定義です。ヤコブ・ニールセン氏はユーザビリティの定義として「学習しやすさ」「効率性」「記憶しやすさ」「エラー」「主観的満足度」の5つのユーザビリティを定義しました。

学習しやすさ」は、初めて商品・サービスを使うユーザーが使い方を簡単に学べることを求めます。「効率性」は、1度使い方を学んだユーザーでも上手に使えるべきだとし、「記憶しやすさ」は使用をやめてしまったユーザーでも再び使用した時にすぐに使えるべきだとします。

また、「エラー」は使用にあたって不具合などのエラーが発生しづらく、発生しても復帰しやすく、致命的なエラーが発生しないことを指します。加えて、ISOの「満足度」と同じように、「主観的満足度」はユーザーが商品・サービスの使用に対して満足ができ、商品・サービスを好きになり、楽しく使用できることを示します。

 

UXはユーザーが商品の使用前、使用時、使用後の全ての体験を示す

UXは英単語のUser Experienceの略語であり、直訳すると「ユーザーの体験」を指します。音楽のサブスクリプションサービスを例にすると、UXはサブスクリプションサービスへの加入を考え始めたとき、加入するとき、加入後に使用しているときまでの全てを指します。

UXは商品やサービスの使用前、使用時、使用後の全てのプロセスだけでなく、体験を通して感じたポジティブな感情もネガティブな感情も全て含まれます。

UXはUIやユーザビリティで改善を図る

快適に買い物ができ、購入した商品に満足できたお店には再び行きたくなるように、ユーザーに優れたUXを提供することはユーザーの満足度や購買率、リピート率などの向上につながります。優れたUXを実現するには、ユーザーがやりたいことが快適に実現できるような、ユーザビリティの高いUIを提供しなければなりません。

UI・ユーザビリティ・UXの具体例

本サイト「Musubuライブラリ」を具体例として、UI・ユーザビリティ・UXを解説します。

上のMusubuライブラリのトップページでは、「お役立ち資料」「この記事を読む」などのボタンそのものをはじめとする各要素に加えて、それぞれの大きさや配置、色などがUIにあたります。

そしてボタンの押しやすさや、Webサイトの見やすさや読みやすさ、ページ移動のしやすさなどを指すのがユーザビリティです。

また、「営業リストの作成方法を知りたい」といったMusubuライブラリにアクセスする動機や、記事を通して何かを学んでいる過程、記事を読み終わった後に「読みやすかったからまたこのサイトを使いたい」と思うことの全ての体験がUXにあたります。

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