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ゲリラマーケティングとは?メリット・デメリットや手法、事例を紹介

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「ゲリラマーケティング」という言葉をご存知ですか?これは、常識に囚われない発想によって、消費者に驚きを与えるマーケティング手法のことです。
今回は、ゲリラマーケティングのメリット・デメリットや代表的な手法、成功事例を紹介します。

ゲリラマーケティングとは、慣例や常識に囚われない発想から生まれるマーケティングやキャンペーンのこと

ゲリラマーケティングとは「低コストで慣例に囚われない手段を使った広告戦略」を指し、アメリカのコンサルタントであるジェイ・コンラッド・レビンソン氏によって提唱されました。

コストを抑えて効果的に商品やサービスを宣伝するためのマーケティング手法で、特定の場所やインターネット上などで行われます。

ゲリラマーケティングのメリット・デメリット

メリット:費用対効果が高い

ゲリラマーケティングは、ブランディングや商品の認知度向上において、一般的な広告やマーケティング施策に比べて費用対効果が高いというメリットがあります。独創的で常識に捉われない発想が重要なマーケティング手法であるため、SNSなどで拡散されやすく、通常広告よりも高い宣伝効果が得られます。

デメリット:消費者に不快感を与えるおそれがある

ゲリラマーケティングは、内容によっては消費者に不快感を与えるおそれがあるというデメリットがあります。インターネットは良くも悪くも拡散力が高いため、意図に反してネガティブな情報として拡散されてしまうおそれもあるという点に注意しなければなりませんゲリラマーケティングによって、消費者に何を伝えたいのかを明確に設定しておくことが重要です。

ゲリラマーケティングの手法

ストリートマーケティング

ストリートマーケティングとは、通常の広告よりもインパクトの強い奇抜なデザインの広告を、駅や道路建物の外壁など日常生活において目にすることの多い公共施設などに出すマーケティング手法です。

アンビエントマーケティング

アンビエントマーケティングは、日常生活において目にする様々な環境に広告を出すマーケティング手法です。具体的には、公園や駅のベンチ、電車やバスの吊り革・車体の外面、エスカレーター、食器などがあります。

ストリートマーケティングが建物や道路など大きなものに広告を出すのに対して、アンビエントマーケティングは身近なものに広告を出す点が異なります。日常生活の中で繰り返しブランドや商品のイメージを訴求することで、認知度の向上を目指します。

ゲリラプロジェクション

ゲリラプロジェクションは、建物の外壁などに映像を投影する広告手法のことです。立体物にCGなどの映像を投影するプロジェクションマッピングなどを指します。

プロジェクションマッピングはインパクトがあり、消費者に驚きを与えることができますが、実施方法に注意しなければ、消費者に不快感を与えてしまうおそれがあります。また、実施には高い技術や事前の投影許可が必要となることを留意しておきましょう。

アンブッシュマーケティング

アンブッシュマーケティングとは、企業が直接関与していないイベントなどに便乗して広告を出すマーケティング手法です。代表的なものに、オリンピックのタイム計測用の時計や駅伝を先導する車などがあります。

アンブッシュマーケティングは、イベントにブランドイメージを印象付けることによって、記憶に残し関連づけるのが目的です。このとき、一方的に便乗してしまうと、商標権の侵害などのリスクがあるため注意しなければなりません。

バイラルマーケティング

バイラルマーケティングとは、SNSなどの口コミによる情報拡散を狙い、新規顧客の獲得を目指すマーケティング手法のことです。SNSの口コミを利用すれば低コストで情報拡散が行えるため、費用対効果の高い宣伝方法です。

一方で悪い評判の拡散によって企業イメージが低下するおそれがある点に注意が必要です。

バイラルマーケティングの詳細は、こちらの記事もご参照ください。

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体験型マーケティング

体験型マーケティングは、顧客が「体験」を通じて企業と結びつくことで、ブランドイメージを訴求するマーケティング手法です。エンゲージメントマーケティングと呼ばれることもあります。新車の試乗会や、お酒の新商品試飲会などのイベントが体験型マーケティングの例として挙げられます。

ゲリラマーケティングの事例

ユニセフによる汚水自動販売機

ユニセフは、世界全体では清潔な水が不足していることを認識してもらうためにゲリラマーケティングを行いました。その内容は、ニューヨークの街に汚水の自動販売機を設置し、販売するというものでした。普段、綺麗な水が当たり前に飲めるニューヨーカーにとって、開発途上の一部の国や地域では、綺麗な水が不足しており手に入りにくいという認知を高めるために行いました。

ユニセフは、「たった1ドルで1人の子どもが40日間清潔な水を確保できる」というメッセージを込めて、このゲリラマーケティングを実施し成功を収めました。

リプトンによるティーバッグかばん

紅茶メーカーのリプトンは、SNSなどでの拡散を狙い、巨大化させたティーバッグ型のバッグを配布するゲリラマーケティングを行いました。インパクトのあるバッグを持ち歩いてもらっただけですが、多くの人の注目を集め、SNSなどで拡散されました。

ネスレによるキットカットバーベンチ

チョコレート菓子「キットカット」を製造するネスレでは、キットカットのようにペインティングを施したベンチを街に設置するゲリラマーケティングを行いました。キットカットの宣伝文句で有名な「Have a break…Have a Kit Kat!(キットカットを食べて休憩しよう!)」というフレーズに掛けてベンチを設置するというシンプルな広告戦略で、商品の認知度向上に成功しました。

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