Webコンテンツを作成する際には、SEO対策を行わなければ結果につながりません。また、コンテンツ自体のSEO対策だけではなく、コンテンツのキーワードも適切なものを選ぶ必要があります。
今回は、SEO対策キーワードの選定手順や設定する際のポイントについて解説します。
目次
SEOにおいて効果的なキーワードを選定することによって、高い成果が挙げられるようになる
Google検索には、ユーザーが検索したワードに合致するサイトを訪問・解析し、ユーザーが求めるであろう良質なコンテンツを上位に表示するという仕組みがあります。このとき、Googleに「良質なコンテンツ」と判断してもらうために重要となるのがSEO対策です。
しかし、どれだけコストをかけてコンテンツ自体にSEO対策を施しても、自社のターゲット層が検索しないようなキーワードのコンテンツでは意味がありません。そのため、適切な検索キーワードの設定はSEO対策の第一歩といえます。
SEO対策キーワードの選定手順
1. ターゲット層の悩みの仮説を立てる
まずは、コンテンツのターゲット層を設定しましょう。どのような年齢、立場、役職など、できるだけ具体的に設定します。そして、設定したターゲット層が生活や仕事においてどのような悩みを抱えるかを書き出していきます。顧客からよく質問されることなどを参考にするのもよいでしょう。
2. 悩みをカテゴリ分けする
次に、コンテンツに必要となるカテゴリを考えましょう。この時考えるカテゴリは大きな分け方で構いません。カテゴリの例としては、食べ物系のコンテンツであれば食材や和食・洋食など、ビジネス系であれば営業や経理、事務などが挙げられます。カテゴリを考えたら、先ほど書き出した悩みを各カテゴリに割り振りましょう。
3. それぞれの悩みで検索されそうなキーワードをリストアップする
書き出したそれぞれの悩みに対して、ユーザーがそれを解決するために実際に検索しそうなワードを考えます。例えば書き出した悩みが「上司への最適な手土産がわからない」だった場合、「おすすめ 手土産 上司」などが考えられます。また、考えたワードで実際に検索してみて、検索窓下部に表示されるサジェストワードや検索結果に表示される検索候補などを参考にするのもよいでしょう。
サジェストワードを効率よく探すためには、ツールを使うという手段もあります。よく使われている無料ツールに「ラッコツールズ」があります。このツールを使うことで、関連キーワードの中から自社に合ったものを簡単にリストアップできます。
4. 検索ボリュームを確認し、優先順位を決定する
候補として挙げたキーワードの優先順位を決めます。まずは月間検索ボリュームを確認して、それを基に優先順位を決定するとよいでしょう。月間検索ボリュームとは、1ヶ月の間にそのキーワードが検索された回数を指します。この回数は大きければよいというものではない点に注意が必要です。検索ボリュームが大きいと、多くのユーザーの流入が見込めますが、競合も多いため上位表示させられるようなコンテンツを作成するのは困難です。また、検索ボリュームが小さいと競合が少ないため上位に表示されやすいですが、検索するユーザーも少ないため流入数は限られます。
検索ボリュームは、Googleの「キーワードプランナー」という無料ツールで調べられます。無料ツールであるため、細かなボリュームまでは表示されませんが、おおよその目安にすることは可能です。また、先ほど紹介した「ラッコツールズ」と併用すれば、より効率的にキーワードを選定できます。ラッコツールズで検索したサジェストワードを全てコピーし、キーワードプランナーにペーストすることで、全てのサジェストワードの検索ボリュームを調べられるほか、ボリュームの大きい順・小さい順に並べ替えて表示できます。
SEO対策キーワードを設定する際のポイント
スモールキーワードを優先的に狙う
キーワードを選ぶ際は、スモールキーワードを優先するのがおすすめです。スモールキーワードとはいくつかの単語を組み合わせた検索数の少ないキーワードのことで、ロングテールキーワードとも呼ばれます。
スモールキーワードは、検索数が少ないため集客数は少ないですが、競合も少なく上位表示を狙いやすいというメリットがあります。また、1語だけの検索ボリュームの大きいビッグキーワードよりも検索意図がわかりやすいため、コンテンツ作成が比較的容易かつコンバージョンにつながりやすいというメリットもあり、サイトを立ち上げたばかりの頃には特におすすめです。
ユーザーの検索意図を考える
キーワードを設定する際には、ユーザーがそのキーワードを検索する際の理由を仮定する必要があります。例えば「網」という意味として「ネット」というキーワードを設定するとします。しかし、現在Googleで「ネット」と検索すると、「インターネット」に関するサイトばかりがヒットしてしまいます。こういった場合は異なる言葉に言い換えるなどの工夫を行うべきでしょう。
また、ターゲット像を意識することも大切です。例として、「プリクラ」は元々一企業の商標であり、正式名称は「プリントシール機」ですが、大抵の人が普段「プリクラ」と呼んでいるでしょう。こういった際は一般に広く使われている名称を設定した方が、一般の人に見てもらえます。反対に、アミューズメントなどの業界に向けて届けたい場合は「プリントシール機」の方がよい場合もあるでしょう。
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