プロスペクティング配信という広告配信の仕組みをご存知ですか?これを利用すれば、ユーザーに効果的な広告を配信することができます。
今回は、プロスペクティング配信の概要やメリットなどを紹介します。
目次
プロスペクティング配信とは、潜在ユーザーが興味のありそうな商品の広告を配信できる仕組みのこと
プロスペクティングとは、新規見込み客創出という意味です。プロスペクティング配信とは、サイトに訪問していない潜在ユーザーが興味を持ちそうな商品の広告を配信できる仕組みのことで、ダイナミック広告に利用されています。ダイナミック広告とは、ユーザーの行動履歴に応じて最適な広告を生成する広告のことです。
プロスペクティング配信では、ユーザーの性別や年齢、住所、購入履歴などの顧客情報を分析し、将来的に顧客となり得るユーザーに対して魅力的な商品広告を配信します。例えば、どこかのサイトでおむつを購入した場合、その購入履歴情報をもとにして、おしりふきなどの広告が表示されます。
リターゲティング広告との違い
リターゲティング広告とは、ユーザーが閲覧したものの購入に至らなかった商品の広告を、サイト離脱後に追跡して表示する広告のことです。プロスペクティング配信は未訪問ユーザーを対象にして興味を惹ける商品広告を配信しますが、リターゲティング広告はコンバージョンに至らなかった既存ユーザーを対象に追跡を続け、コンバージョンにつなげようとするという点で異なります。
プロスペクティング配信を利用することでコンバージョン率が向上する
プロスペクティング配信は購買意欲が低くコンバージョンにつながりにくいユーザーを対象から省き、見込みのある顧客にはよりコンバージョンにつながるよう魅力的な商品・サービスに関する広告を配信します。そのため、効率的なアプローチが可能となり、コンバージョンする確率が高くなります。
プロスペクティング配信のプラットフォーム例
Google「動的プロスペクティング」
Googleの「動的プロスペクティング」は、潜在顧客を獲得することに注力しています。機械学習によって、ユーザーが求めている商品・サービスを予測し、ユーザーの属性情報と組み合わせて、広告主の持つ商品情報とマッチングします。その結果から、最も関連性が高く効果的な商品を導き出し、広告に表示する仕組みです。
Facebook「ダイナミック広告」
Facebookの「ダイナミック広告」におけるプロスペクティング配信では、「おすすめの商品」として広告を配信します。このとき紹介されやすい商品は、Webサイト・アプリで利用者が閲覧したものやカタログで人気のあるもの、既存顧客やそれに似た利用者がFacebook上で反応した商品です。
プロスペクティング配信を行う際に必要なもの
データフィード
データフィードとは、データを広告配信先のフォーマットに合わせて加工したもの、またはそれを提供する仕組みのことを指します。ダイナミック広告ではアイテム単位で商品広告を配信するため、商品データをまとめたデータフィードを用意する必要があります。
タグの設置
コンバージョンしたユーザーと同じ特徴を持つ未訪問ユーザーを見つけるためには、タグの設置が必要です。商品ページの情報やページの種類など、適切なタグをつけることで精度の高い広告配信が行えます。
ターゲティング設定
プロスペクティング配信の対象者は未訪問ユーザーであるため、すでに訪問済みのユーザーを対象から外す必要があります。使用するプラットフォームでそれぞれ除外するよう設定しておきましょう。
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