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ペンギンアップデートとは|経緯とペナルティ対象となる条件を解説

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ペンギンアップデートをご存知ですか?不正なWebコンテンツの評価を下げるためにGoogleが実施したのが、検索アルゴリズムの仕様変更であるペンギンアップデートです。

WebサイトのSEO対策を行う際には、このアップデートにより追加されたペナルティ基準に引っかからないようにする必要があります。そこで本記事ではペンギンアップデートの経緯と詳しい内容、そしてペナルティを受けないSEO対策の方針を解説します。

ペンギンアップデートとは、不正なSEO対策をするサイトの評価を下げるために実施された、検索アルゴリズムのアップデート

ペンギンアップデートとは、Googleが2012年から2016年まで計7回実施した検索アルゴリズムのアップデートのことです。このアップデートの目的はユーザーの満足度向上であり、そのために当時増えていた不正なSEO対策を行うサイトを検索上位から排除するようにアルゴリズムが変更されました。

ペンギンアップデートという呼び名は、良いサイトと悪いサイトを「白黒」ハッキリさせるというアップデートの内容と、先に実施されていたパンダアップデートとの兼ね合いから付けられたと言われています。

ペナルティ対象はSEOスパム・低品質なリンク構築をするサイト

SEO対策においてWebサイトを検索結果の上位に表示させるためには、外部リンクを増やしたり、検索されやすいキーワードを盛り込んだりして閲覧数を増やすことが効果的です。

しかし2012年当時、隠しテキストにコンテンツと関係ないキーワードを入れていたり、検索エンジンとユーザーに違うコンテンツを見せるプログラムを仕込んだりするSEOスパムや、自作自演・売買による低品質なリンク構築など、不正なSEO対策を行うサイトが横行していました。

こうしたサイトは、SEO対策だけを見れば高水準であるため検索上位にされやすいですが、そのコンテンツはユーザーにとって価値が低いものばかりであり、ユーザーの満足度が下がります。こうした経緯からGoogleはこれらのサイトを検索上位から排除する必要があるため、ペンギンアップデートを実施しました。

パンダアップデートと目的は同じであり、対象が違う

パンダアップデートは、ペンギンアップデートと同じくユーザーの満足度を上げることを目的として2011年から2013年まで計26回Googleが実施した、検索アルゴリズムのアップデートです。

不正なSEO対策のほかに当時のGoogleが問題視していたのは、既存のサイトからデータを収集して加工するスクレイピングという手法を用いて作られた自動生成コンテンツに、検索上位のキーワードを盛り込んだだけのサイトでした。

そこでオリジナリティの少ない低品質なコンテンツを配布するサイトの評価を下げるようにアルゴリズムを変更したのがパンダアップデートです。つまりペンギンアップデートと同じ目的を持っていますが、ペナルティ対象となるサイトが異なるのです。

ペンギンアップデートでペナルティ対象となったサイトの特徴

隠しテキスト・隠しリンクがある

検索上位のキーワードや他サイトとの相互リンクはSEO対策にとって重要ですが、文字色を背景と同じにしたり画像の下に文字を置いたりすると、それらをユーザーから隠してしまうことができます。こうした隠しテキスト・隠しリンクを持つサイトは、検索エンジンから見ればユーザーに求められているサイトなのですが、肝心のコンテンツはユーザーの検索意図と全く関係ないものになっています。

コンテンツとは関係ないキーワードを乱用している

隠しテキストを使わずともサイト中にコンテンツの文脈と全く関係なしに検索上位のキーワードを詰め込んでおけば、良いキーワードがたくさん入っているサイトと認識されます。しかしそのキーワードはコンテンツとは関係ないため、ユーザーにとっては何の利益にもならないサイトです。

リンクプログラムに参加している

他のサイトから被リンクされていることも重要なSEO対策であるため、被リンクを売買したり自作自演で被リンクをしたりするサイトが当時増加していました。自然にリンクを受けるのではなく、このように検索順位を上げるためだけに行われたリンク構築全般はリンクプログラムと呼ばれ、ペンギンアップデートのペナルティ対象となっています。

自動生成されたサイトからのリンクがある

パンダアップデートではオリジナリティの少ないサイト、特に自動生成されたサイトにペナルティが与えられました。ペンギンアップデートではさらに、そうした自動生成のサイトからリンクを受けているサイトもペナルティ対象となりました。サイトの内容自体に問題がなくとも、リンクを受けたサイトが自動生成ならば、被リンク側のサイトも評価を下げられてしまいます。

不正なリダイレクトをしている

あるサイトにアクセスしたとき、自動的に別のサイトに移動させることをリダイレクトと呼びます。ユーザーがアクセスしたサイトが古いバージョンだった場合に新しいバージョンのサイトにリダイレクトすることは正当ですが、むやみに関係ないサイトに移動させることは不正なリダイレクトと見なされ、ペンギンアップデートのペナルティ対象となります。

クローキングをしている

検索エンジンはWebサイトの情報を収集するためにクローラーというプログラムを動かしています。クローキングとはプログラムを用いてこのクローラーを騙し、実際にユーザーが見るサイトとは全く関係のないサイトをクローラーに見せる行為のことです。

クローラーに見せるサイトに検索上位のキーワードを盛り込むことで検索順位は上がりますが、コンテンツ内容は検索したユーザーにとって無益なものであるため、クローキングをしているサイトはペナルティ対象となります。

リッチスニペットを悪用している

検索結果ページに表示されるサイト内容の要約(下図赤四角内)をスニペットと呼びます。これに画像やレビュー、サイト構造などの補足情報を入れたものをリッチスニペットと呼び、ユーザーがどのサイトにアクセスするかの判断材料になります。ここにユーザーを騙す目的で、コンテンツとは関係ないキーワードやレビューを入れているサイトは、ペンギンアップデートのペナルティ対象となります。

ペンギンアップデート後のSEO対策

Googleのガイドラインを理解しておく

ペンギンアップデートでペナルティを受けない第一の対策は、Googleのガイドラインを理解しておくことです。パンダアップデートによるペナルティも含め、どのようなサイトにペナルティを与えるかはGoogleガイドラインに記されているため、その内容を理解・遵守していればペナルティで評価を下げられる心配はないでしょう。

ユーザーの利益になるコンテンツを配信する

パンダアップデートもペンギンアップデートも、その目的はユーザーの満足度を上げることでした。つまりユーザーにとって有益なコンテンツを配信すれば、ペナルティを受けずにSEO対策を行うことができます。どのようなサイトがユーザーの利益になるかは場合によりますが、専門性の高いコンテンツを持つものやユーザーにとって使いやすいものが当てはまるでしょう。

作成者がそのコンテンツに対しての専門性を有していれば、他のサイトにはない情報やより正しい情報を配信できますし、たとえオリジナリティが少なかったとしても、情報が上手くまとめられていたり見やすさが工夫されていたりすれば、使いやすいサイトとしてユーザーにとって有益なものになります。

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