インハウスSEOとは｜メリット・デメリットと導入の流れを解説

インハウスSEOをご存知ですか？聞いたことはあるけれど詳しい内容については分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回はインハウスSEOの意味やメリット・デメリット、導入の流れを解説します。

インハウスSEOとは、SEO対策を内製化し社内で完結させること

インハウスSEOとは企業が自社内でSEO対策を行い、Webサイトの検索エンジン上位表示を目指す取り組みのことです。キーワード選定からコンテンツ制作、効果測定までを社内で完結させます。

インハウスSEOで発生する主な業務

インハウスSEOを行う上で発生する業務には、以下のものがあります。

• 目標設定
  目標を定め、それを達成するための計画を立てます。Webサイトを訪れたユーザーにどのような行動をとってもらいたいかを考え目標を設定します。
• 社内折衝
  関連部署とコミュニケーションを図り協力を得ながら施策を進めます。必要なコストを事前に算出しておきます。
• Webサイト改善
  Webサイトの改善点を見つけ、検索エンジンやユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供します。代表的な改善には内部リンクの最適化、ページスピードの改善、スマートフォン表示への対応などが挙げられます。
• コンテンツ制作
  SEOに適したキーワードを含むコンテンツを作成し、Webサイトに掲載します。
• コンバージョンの最適化
  Webサイトの訪問者に、こちらが望む行動を起こしてもらうために、サイトの構築、動線設計の改善などを行い、コンバージョン率を向上させます。

インハウスSEOのメリット

SEOのノウハウが蓄積できる

インハウスSEOを行うことでSEOの知識や技術が積み重ねられ、ノウハウが蓄積できるというメリットが得られます。これにより、将来的には外部の支援がなくても効果的なSEO対策が展開できるようになります。

外注コストを抑えられる

SEO対策を外注する場合、費用がかかります。また、コンサルティングを依頼すると毎月100万円近くの費用がかかることもあります。

しかし、インハウスSEOを行うことによって大きな外注費を削減でき、予算をより効率的に配分できるというメリットが得られます。

インハウスSEOのデメリット

SEOの知識と経験を持った人材が必要

SEO対策を実施するには専門的な知識と経験が不可欠なため、SEOのスキルを持つ人材を採用するか、社内で育成する必要があります。社内で育成する際は、最初の数ヶ月は外部のコンサルタントと連携し、従業員にSEOの知識を伝えて経験を積ませる方法が有効です。

ただし、社内で人材を確保したとしても、離職リスクに対処するために定期的な人材確保の施策が必要です。

社内で理解を得る必要がある

SEO対策は定量的な成果を得ることが難しいため、社内での理解が得にくいというデメリットがあります。また、成果を得るまでには時間がかかるため、短期間での成果を求められる場合はさらに理解が難しくなります。

インハウスSEOに取り組む際には定量的な仮説を立て、細かな報告を行い社内の理解を得ながら進めるようにしましょう。

インハウスSEOを導入する際にすべきこと

Webサイトの運営目的を設定する

インハウスSEOを導入する際には、まずWebサイトの運営目的を明確に設定しましょう。メディアの運営目的や目標、KPIを明確にし、どのような成果を得る必要があるのかを理解することで、SEO対策の方向性が明確になります。

十分な戦略を立てずにSEO対策を開始すると、途中で行き詰まるおそれがあります。SEO対策は中長期的な取り組みが必要なため、現実的な戦略を立てることが重要です。

コンサルタント会社を選ぶ

インハウスSEOを導入する際には、インハウスSEOについて相談する外部のコンサルタント会社を選び、具体的な導入スケジュールを立てましょう。

このとき、社内の現状や専任のSEO担当者の配置ができるかどうか、現在のSEO知識のレベルなども整理しておきます。SEOの専門家がアドバイスや指導を行うことで、効果的な施策を展開できます。

ノウハウを蓄積する

インハウスSEOを行うためには、社内でSEOのノウハウを蓄積する必要があります。外部のコンサルタントやトレーニングを通じて、従業員がSEOの知識を習得できるようにしましょう。

内製化の度合いを検討する

最後に、内製化の度合いを検討します。すべての業務を自社内で完結させるのか、一部を外部に委託するセミインハウスSEOを導入するのかなどを検討し、最適な選択を行いましょう。