広告とPRの違いを知っていますか?同じような言葉に見えて、実は意味が全く違うのです。
今回はマーケティングにおける広告とPRの違いについて、わかりやすく紹介していきます!
目次
広告とPRの違いは発信の主体
広告とPRの違いはコンテンツを発信する主体にあります。
広告とは、企業やブランドが広告枠を買い取り、自社の主観的な視点から宣伝を行うものです。TVCMや新聞広告などが例として挙げられます。
それに対してPRとは、メディアや消費者などの第三者が、客観的な視点から感想やメッセージを発信するものです。雑誌やテレビ番組、SNSでの口コミなどが例として挙げられます。
広告 | PR | |
発信する主体 | 自社 | メディア |
情報・内容の 操作 |
できる (企業側が推したい情報を 選択するため) |
できない (顧客が抱いた感想や情報を 発信するため) |
受け手の 情報信頼性 |
低い (企業側の視点のため 偏っている可能性がある) |
高い (顧客の本当の声が聞ける) |
認知される速さ | 速い (広告を出したタイミング) |
不明 (いつ口コミが広がるか わからないため) |
発信媒体の例 | TVCM、新聞広告、Web広告など | TV番組・雑誌での特集、SNSでの口コミなど |
上の表は、PRと広告の違いをわかりやすくしたものです。広告とPRは、発信する主体や情報発信の面でかなり異なっていることがわかります。
広告代理店とPR会社の違い
広告とPRとでは大きな違いがあるように、広告を扱う広告代理店と、PRを行うPR会社にも大きな違いがあります。状況に合わせて適した会社に依頼ができるように、それぞれの違いを押さえておきましょう!
広告代理店はクライアント企業の広告を請け負う
広告代理店は、商品などを宣伝したいクライアント企業から依頼を受け、TVCMや雑誌広告などの制作から放送・掲載・出版までの業務を請け負います。
クライアント企業が打ち出したい情報や時期・期間を決められることが特徴です。広告を打ち出してから短期間で顧客に認知される情報発信を行うことができます。
PR会社はクライアント企業へメディアで取り上げられるためのアドバイスを行う
PR会社は、クライアント企業の宣伝したいものがTV番組や雑誌の特集記事などのメディアで取り上げられるように、アドバイスや企画提案などを行います。
広告代理店とは違い、クライアント企業が直接打ち出したい情報や時期を設定することはできません。さらに、必ず顧客に認知されるという保証はないのですが、客観的な消費者の評価が発信されるので、顧客にとって信頼性の高い情報が届けられます。
SNSの普及で広告代理店とPR会社の違いが複雑化している
上記で広告代理店とPR会社の違いを説明しましたが、近年SNSの普及でそれぞれの区別がつきにくくなっています。
TwitterやInstagramなどのSNSでインフルエンサーマーケティングなどのPRのようなことを行う広告代理店や、広告を打ち出すPR会社が増加しており、違いが複雑化しているのが現状です。
注意すべきPR手法
ステルスマーケティング
ステルスマーケティングとは、顧客に宣伝だということを隠してPRする手法のことです。受け手を騙してPRを行うため批判を受けやすいほか、場合によっては景表法違反で罰せられる可能性もあるので注意しましょう。
ステルスマーケティングの具体例としてよく挙げられるのが、「インフルエンサーマーケティング」です。SNSで多くのフォロワーを得ている「インフルエンサー」に企業が、金銭や商品を渡して宣伝を依頼することです。
インフルエンサーマーケティング自体は悪いことではないのですが、金銭や商品を渡して依頼をする際は、「#PR」「#プロモーション」をつけるなど、広告であることがわかるように宣伝してもらいましょう。
ステルスマーケティングについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
誇大広告
注意すべきPR手法の2つ目として「誇大広告」が挙げられます。
誇大広告とは、商品の品質や価格などを、消費者に実際よりも著しく良いように見せる(=誇大)広告のことです。
他社との比較を行っていないのに「日本一の〇〇!」といったキャッチフレーズを使用したり、効果に個人差がある商品に「絶対〇〇できる」などと記載したりすることは誇大広告にあたります。場合によっては景品表示法に違反することもあるので注意が必要です。
いかがでしたか?
今回は知っているようで知らない広告とPRの違いについて説明しました。広告とPR、それぞれの利点を活かして、より良いマーケティングを行いましょう!
これからはじめるBtoBマーケティング施策入門書
無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。