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ゲーミフィケーションとは?ゲームをビジネスに応用する方法を紹介!
ゲームをしていたら熱中してしまい、あっという間に時間が過ぎてしまったという経験があるのではないでしょうか?
娯楽というイメージが強いゲームですが、実はゲームの要素をうまく利用することでマーケティングや組織作りに応用できます。
今回はゲームをビジネスに応用するゲーミフィケーションについて紹介します!
目次
ゲーミフィケーションとはゲームの要素をゲーム以外に利用すること
ゲーミフィケーションとは、ゲームの中で人が楽しんでいる要素やモチベーションを維持する要素などを、ビジネスなどのゲーム以外の分野で利用することです。
サービスの継続利用率やアクティブ率を高めるために導入される他、社員のパフォーマンスやモチベーションの向上を狙って社内制度に導入されることもあります。
何でもゲーム化するのではなく、目的を達成する手段としてゲームの仕組みを取り入れるという前提を意識しましょう。
ゲーミフィケーションのメリット
ゲームの要素をどのタイミングで組み込むかを調節することにより、人をスムーズに行動へと導くことができます。
また、ユーザー自身もゲーミフィケーションが無い時よりも達成感や楽しさを感じる場面が多くなり、サービスへの満足度自体も高くなることが期待できます。
ゲームには競争の他に協力の要素が含まれるので、組織として協力したい時にもゲーミフィケーションは有効であると言えます。
ゲーマータイプの分類の理解がゲーミフィケーションを考えるカギ
ゲーミフィケーションを考える際に有効な考え方として、「バートルテスト」が挙げられます。「バートルテスト」はゲーマーをタイプ別に分類する手法であり、ゲーム研究者のリチャード・バートルによって考案されました。
ゲーマーのタイプは4種類あり、これらの分類を理解しておくことで、「それぞれのタイプのニーズを満たす仕掛けは何であるのか」を意識しながら、ゲーミフィケーションの構成を考えることができます。
以下で4種類のタイプについて説明していきます。
- アチーバー(Achiever)
クエストを達成して満足感を得るタイプです。称号をコンプリートしていくことや次々と現れる問題をクリアしていくことでモチベーションが上がります。コツコツと物事を進めるまじめな人が多い傾向にあります。 - エクスプローラー(Explorer)
好奇心が強く、未知の世界を探索したり、隠れた仕掛けなどを発見することに満足感を得るタイプです。コツコツと物事を進めることには飽きてしまうので、新しい仕掛けや刺激を追加することがポイントとなります。 - ソーシャライザー(Socializer)
他のプレイヤーと交流し、繋がりを持つことに満足感を得るタイプです。具体的には、掲示板での情報交換やチャットでの会話などを楽しむ傾向にあります。交流以外に、他のプレイヤーに頼りにされることにやりがいを感じる人もいます。 - キラー(Killer)
チームでクエストなどを達成することよりも、自分が人より上の立場にあることに満足感を得るタイプです。具体的には他のプレイヤーよりもランキングが高いことなどに喜びを感じます。上昇志向が強く、負けず嫌いであることが多いです。
ゲーミフィケーションが成り立つために必要な4つの条件
明確なゴール(目標)を設定する
ユーザーが目指すべきゴール(目標)が明確であることが重要です。ゴールは、ユーザーがゲームを続けていくモチベーションとなるからです。また、ゲーミフィケーションを設計する側も目標を明確化することで、課題やアクションを選定するハードルが低くなります。
ゴールを設定する際には、
- アチーバータイプがターゲット…全てのクエスト達成がゴール
- キラータイプがターゲット…ランキング1位となることがゴール
のように、どのゲーマータイプをターゲットとするのかを意識しましょう。
現状が可視化されている
現在地や現状が一目で把握できることも重要です。自分が今どこにいるのか、どのような状況で何をすれば課題を達成できるのかなどを、数値やグラフを用いて可視化すると効果的です。
具体的には、ランキング形式での順位の表示や、レーダーチャートの利用などが挙げられます。
行動への即時的なフィードバックがある
チーム内のメンバーからのフィードバック(称賛)もゲーミフィケーションに必要な要素です。称賛されることで自己効力感が得られ、チームに貢献・協力しようという思いが強くなり、モチベーションの維持にもつながるからです。
課題の達成による報酬がある
ゲーム内の課題を達成することで、報酬が手に入る仕組みも重要です。課題を達成したことによる達成感や満足感に加えて報酬が手に入ることで、さらにユーザーのモチベーションを高めることができます。金銭報酬以外に、モノや心的報酬でも効果があります。
ゲーミフィケーションの実用例
ゲーミフィケーションをビジネスなどで実際に利用した例としては以下のようなものがあります。
子ども用スイミングスクールの進級ワッペン
スイミングスクールは進級できるとスイミングキャップにつけるワッペンがもらえる制度を導入していることが多いです。
この制度をゲーミフィケーションの観点から分析すると
- 課題(新しい泳法)を習得することで報酬(ワッペン)がもらえる
- ワッペンの多さで自分がどれだけの泳法をマスターしているか分かる
- 他の子のワッペンの数を見ることで競争心が生まれ、モチベーションが上がる
などの仕組みがあります。
子どもにやる気を持たせて習い事などを継続させるためには面白い仕組みが必要な場合が多いので、ゲーミフィケーションはまさに恰好の手法といえるでしょう。
ラーメン屋の段位制度
ラーメン屋の常連の名前を店内に掲載し、段位付けする制度です。段位によって具のトッピング無料などのサービスを受けることが出来ます。
この制度をゲーミフィケーションの観点から分析すると
- 頻繁に来店することで報酬(段位と優待サービス)がもらえる
- 段位を与えられることで、一定の称賛や優越感が得られる
- 他の常連の名前が連ねられていることで昇段しようというモチベーションが高まる
- 段位を見ることで自分の常連度合が分かる
などの仕組みがあります。来店すればするほど、段位が上がるというストーリー性があることで、来店すること自体に意味付けしている点が画期的です。
いかがでしたか?ゲーミフィケーションはマーケティングや組織作りをする際のモチベーションの向上などに非常に役に立つ考え方です。ゲーミフィケーションを正しく理解してビジネスにうまく活用していきましょう!
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