社内や社外でプレゼンテーションを行う機会があるけれど、相手にうまく伝わるか自信がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、聞き手に伝わりやすいプレゼンテーションの基本的な構成方法と、メインの構成に効果的な「型」を紹介します。
目次
プレゼンテーションの基本的な構成
プレゼンテーションにおいて、聞き手の理解度を高めるには構成が重要です。基本構成は、導入→メインとなる本体→聞き手にどんな行動をしてほしいのかを伝えるクロージングの3つのパートです。
1. 導入(イントロダクション)
導入(イントロダクション)は、聞き手の興味を惹くための重要なパートです。プレゼンテーションの目的や流れなどを伝えることで、その後のプレゼンテーションがスムーズに進められます。導入部分の構成に必要な基本項目を紹介します。
- プレゼンテーションのテーマ
何についてプレゼンテーションを行うのか冒頭で示します。 - 目次
プレゼンテーションの資料は内容を箇条書きで簡潔に示し、ひと目で分かるようにしましょう。発表する際は、口頭で詳しく説明する必要はありません。 - 自己紹介
発表者がどのような人物か分かるよう経歴などを紹介しましょう。プレゼンテーションの内容に説得力を持たせるために、発表者が誰であるか伝えることがポイントです。 - 目的・趣旨
聞き手にどのようなメリットがあるのか、プレゼンテーションの目的・趣旨を伝えましょう。
2. 本体(ボディ)
本体(ボディ)は、プレゼンテーションのメインです。結論や主張、メッセージとなる「伝えたいこと」と、根拠・理由・事例などの「支えるもの」をペアにし構成します。
根拠・理由・事例がないとこちらの一方的な主観や主張になり、聞き手を納得させることができません。本体部分の詳しい構成は後ほど述べるSDS法やPREP法などの型を参考にして下さい。
伝えたいこと | 支えるもの |
結論⇒ | 根拠 |
主張⇒ | 理由 |
メッセージ⇒ | 事例 |
3. まとめ(クロージング)
まとめ(クロージング)は、プレゼンテーションで伝えたかった内容を確認し、今後の提案につなげるパートです。
- 要約(本体のまとめ)
本体の内容を簡潔にまとめて伝えます。プレゼンテーションの結論や主張、キーメッセージをここでもう一度確認します。 - 今後の提案
本体の内容によって起こる変化や、今後影響をもたらすことを示し説得力を与えます。また、聞き手に「考えてもらいたいこと」「やってもらいたいこと」を伝えます。 - 締めの挨拶
聞き手に対し、よい印象を与えるため締めの挨拶を行います。先にお礼を言い、そのあとでお辞儀する分離礼をしましょう。
本体(ボディ)構成に役立つ「型」
プレゼンテーションでは、一般的によく使われる構成の「型」のようなものがあります。基本的な構成法を紹介します。
聞き手を絞らず幅広く活用できる「SDS法」
SDS法は、まず全体の概要・要約を伝えてから詳細の説明を行う構成方法です。はじめに情報の全体像を把握してもらうことで、相手の理解度を深めます。聞き手を絞らないので、会社紹介や講演会など様々な場面で応用できます。
- Summary(全体の概要・要約)
プレゼンテーションで1番伝えたいことを要約し述べます。 - Detail(詳細の説明)
概要の詳細な情報を述べます。 - Summary(全体的なまとめ)
最も伝えたい内容を再度要約し伝えます。
結果が伝わり説得力が高い「PREP法」
PREP法は、冒頭で結論を示す構成方法です。最初に結論を述べるため話が途中で脱線しにくい点がポイントです。
- Point(結論・要点)
プレゼンテーションのポイントと結論を述べます。 - Reason(理由・根拠)
結論に対する理由や現状を論理的に伝えます。 - Example(具体例・詳細)
理由を裏付ける具体例や事例をあげます。 - Point(再度結論・まとめ)
結論・ポイントを繰り返し全体をまとめます。
問題解決型に効果的な「DESC法」
DESC法は、問題解決型のプレゼンテーションの構成として有効です。はじめに問題点を指摘するのではなく、客観的な事実を説明します。そうすることで、メインの提案部分に説得力を持たせられます。
- Describe(描写)
状況を客観的に描写し伝えます。 - Express・Explain(表現・説明)
主観的な意見や問題点を述べます。 - Suggest・Specify(提案・具体例)
意見や問題点に対する具体的な解決方法を提案します。 - Choose・Consequence(選択・結論)
提案した解決方法より得られる効果や結果を伝えます。相手の反応がYES・NOの場合に、それぞれの次の行動を選択肢として示します。
いかがでしたか?
今回は、プレゼンテーションの基本的な構成方法と本体の構成に役立つ「型」を紹介しました。聞き手に伝わるプレゼンテーションになるように、この記事を参考にしてみてください。
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