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データマネジメントとは|基本要素や対象となるデータ、手順を解説
データマネジメントを行ないたいけれど、何から始めればよいか分からず困っていませんか?今回は、データマネジメントの基本要素や対象となるデータ、手順を解説します。
目次
データマネジメントとは、必要に応じてデータを利用できるように維持・管理すること
ビジネスにおけるデータマネジメントとは、必要な時にデータを利用できるように維持・管理することです。経営陣は売上や商品、取引先に関するデータを元に経営判断を行ないます。そのため、データの定義や粒度を標準化して適切にマネジメントすることが重要です。
また、データマネジメントを行なうことで必要なデータの確認や取捨選択が可能になるため、業務効率が向上するというメリットがあります。
データマネジメントの対象となるデータ
データマネジメントの対象となるデータには、以下のものがあります。
対象データ | 具体例 |
企業・組織 | 社員情報、顧客情報、代理店情報、ベンダー・サプライヤー情報など |
モノ・サービス | 商品、製品、部品、保守サービス情報など |
財務 | 勘定科目など |
場所 | 拠点情報など |
データマネジメントの知識を体系的にまとめたDMBOK(ディンボック)を参考にする
データマネジメントを行なう際に参考にするとよいものに、「DMBOK(ディンボック)」があります。DMBOKは、アメリカの非営利団体DAMAインターナショナルが発行した、データマネジメントの知識を体系的にまとめたガイドブックです。
(DAMA日本支部公式サイト:https://www.dama-japan.org/)
データマネジメントの基本要素
DMBOKでは、データマネジメントに必要な活動が領域ごとに定義されています。この定義は100種類以上あるため、自社のデータマネジメントに合わせて必要な要素を確認しましょう。
DMBOKで定義されているデータマネジメントの基本要素の一例には、以下のようなものがあります。
- データガバナンス
データを常時利用可能な状態に維持・管理するため、マネジメント活動を統制すること - データアーキテクチャ
データ戦略や計画立案など、システム設計の指針を整備すること - メタデータ管理
データの意味や定義・属性情報を可視化し、収集・分析すること - マスターデータ管理
業務を横断して使用するマスターデータを統合管理し、データ分析を容易にすること - データ品質管理
データの欠損や不整合などの課題を解消し、データ品質を向上させること - プライバシー・セキュリティ管理
システムやデータを保護し、不正アクセスや漏洩、改ざんなどの脅威から守ること
データマネジメントの手順
1. データマネジメントの目的を設定する
データマネジメントを行なう際には、目的とそれに伴うマネジメント方法を設定します。目的を設定しないままデータマネジメントを行なってしまうと、整理したデータが活用できないという状況が発生します。このような状況に陥らないため、最初に目的と手段を明確に設定しましょう。
また、データマネジメントに不慣れな段階で社内全体のデータを扱うと混乱を招きかねないため、まずは部門やチームに限定した小規模なデータマネジメントから始めるとよいでしょう。
2. 必要なデータを収集する
次に、マネジメントを行なうデータを収集・整理し、必要な時に簡単に利用できる状態にします。例えば、(株)と株式会社、数字の全角表記と半角表記など、表記揺れによるデータの重複がないかを確認します。
この工程では、データを常に最新の状態にしておくことが重要です。
3. データの取り扱いに関する社内方針を制定する
収集・整理したデータが適切に利用できるよう、取り扱いに関する社内方針を制定します。情報セキュリティに関する取り決めやデータの使用範囲などの社内方針を制定し、データを安全に利用するための環境を整備しましょう。
4. ビジネスに活用できるよう必要に応じて改善する
実際にデータ運用を行なうと、新たな課題や利便性向上のための案が出てくることがあります。社内の目標達成に向けてデータが活用できるように、定期的にデータマネジメント方法を見直し、必要に応じて改善しましょう。こうした改善を繰り返すことで、最適なデータ活用につながります。
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