会話しているとき、この人知的だなと思う瞬間はありませんか?
分かりやすく説明できる人は論理的思考力が高く、意識せずとも論理的思考ができるため、何気ない会話のシーンでも知性が表れます。
今回は、論理的思考ができる人の特徴や、論理的思考力の鍛え方について解説します。
目次
論理的思考力とは、因果関係を明確に筋道立てて考えるとともに、要点を整理して端的に説明できる能力のこと
論理的思考力とは、ものごとを考える際に、なぜ起こったのか、原因は何かといった因果関係を明確にして考える力に加え、それを相手にも理解しやすく伝える力も含まれます。
論理的思考ができる人は、問題が生じたときに原因を掘り下げて考え、その根拠を追求するため、問題のクリティカルな原因であるボトルネックを特定できます。また、解決策を考えるときには、なぜその解決策を講じることが有効であるかを筋道立てて、具体的に説明できるため、相手を説得させられる提案が可能です。
論理的思考ができる人の特徴
根拠(なぜ)を追求する
論理的思考力の高さを表す1番の指標が因果関係を明確にできることであり、論理的思考ができる人は常に根拠(なぜ)を追求しています。問題が生じたときに原因を特定しようとすることはもちろん、普段の業務に対しても、なぜこれをする必要があるのかといった根拠を考えています。
普段から思考を停止させず仕事に取り組み、無駄があれば削減したり効率化を図ったりしているため、要領よく仕事をこなすことができます。
事実と感想を区別している
論理的思考ができる人は、事実と感想を明確に区別しています。例えば、ニュースを見た際、報道されている内容のうち事実であることと、記者の感想であることを切り離して考えます。
事実と感想を区別できれば問題が生じたとき、「現在〇〇が起こっている状況で、原因は〇〇であると考えている」といった説明が可能で、相手にもどこまでが事実であるかを端的に伝えることができます。これにより、自身の考えが正しいかどうか、原因に抜け漏れがないかを相手が判断できるため、迅速な問題解決につなげられます。
因果関係を明確にして結論から説明する
考えに対する根拠といった因果関係を説明しなければ、説得力のない話となってしまいます。また、聞き手にとって話の目的やゴールである結論が明示されていなければ、話の方向性や重要な部分を汲み取ることができず、何を伝えたかったのかが分からない状況が起こります。
一方で、論理的思考ができる人は、まず結論を説明して、そう考える根拠を伝えるため、聞き手にも因果関係をイメージしやすく話すことができます。
常に冷静である
常に冷静であることも、論理的思考ができる人の特徴です。トラブルが生じた際に落ち着いて対処し、今後の対策まで検討します。また、イライラすることが起きた場合でも、自分の中で一度感情を整理して冷静に対処します。こういった姿勢が洞察の深さを感じさせ、賢い人の雰囲気が生まれるのです。
例え話が得意である
論理的思考ができる人は、説明する際に相手がイメージしやすい伝え方をしようと努めるため、例え話が得意であるという特徴もあります。重要なことを説明した後に、具体例を入れることで理解がスムーズになり、説得力のある説明が可能となります。
前提を擦り合わせる努力を怠らない
相手と議論する際には、前提を共有しておかなければ話が噛み合いません。例えば、新商品の提案を行うときに、ターゲットを共有せず議論を進めると、何が推しポイントであるのかを他の人は理解できません。
論理的思考ができる人は、相手が自分の考えていることを理解できるよう、まずは前提を擦り合わせる努力をします。相手目線に立って考えたり、さまざまな視点でものごとを捉えたりする柔軟性を兼ね備えています。
論理的思考力の鍛え方
結果に対して網羅的に原因を洗い出し、根拠を持って原因を追求する
論理的思考ができる人の最も大きな特徴は、因果関係を明確に整理できるとともに根拠を持って説明できることです。論理的思考力を鍛えるために、生じた問題や与えられた業務に対して、網羅的に原因や目的を洗い出し、その中で最もクリティカルな要素を特定することを日々心掛けましょう。
最初から原因を1つに決めつけるのではなく、考えられる原因を網羅的に洗い出すことで、この原因はこういう理由で誤りであるというスクリーニングを行えるため、論理的思考力が鍛えられます。
抽象化と具体化を日々繰り返す
論理的思考ができる人は、結論から説明するとともに、具体的な例え話を交えてわかりやすく伝えるのが得意であるという特徴があります。この能力を身につけるためには、日頃から抽象化と具体化を繰り返すことが重要です。
抽象化とは複数のものごとから共通点を抽出する作業で、具体化とは実際の状況に共通点を落とし込む作業です。例えば、うまくいったことに対して、うまくいったときにはいつも明確な目標を持ちToDoリストを詳細に作っていたという共通点が見つけ出せたら、次のプロジェクトの場合は〇〇という目標を立てて詳細なToDoリスト作る、といった具体化を行います。
感情を言語化する習慣をつける
論理的思考ができる人の特徴である冷静さを身につけるためには、感情を言語化する習慣をつけることが重要です。感情を言語化できれば、なぜ自分がイライラしているのか、どういうときに落ち込むのかを理解することにつながり、ストレスマネジメントが可能となります。感情に左右されず、深い洞察力でものごとを考えられるため、論理的思考力を鍛える機会が増えます。
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