ChatGPTを使用していて「期待した返答が得られない」と感じたことはありませんか。プロンプトを適切に扱うことができれば、ChatGPTをより便利に使いこなすことができます。
この記事では、ChatGPTのプロンプトの概要や作成する際のポイント、活用例を紹介します。
目次
ChatGPTのプロンプトとは、ChatGPTに対する指示や質問のこと
プロンプト(prompt)とは、「動作をするよう促すもの」を意味し、ITの分野においては「ユーザーのAIに対する命令」を意味します。つまり、ChatGPTのプロンプトとはChatGPTに対する指示や質問のことを指します。プロンプトは、出力される回答の形式や具体的な内容を指定するものであるため、ユーザーが求めている回答を得る上で非常に重要なものです。
プロンプトを作成する際のポイント
役割や立場を明記する
ChatGPTは役割や立場を指定することで、具体的な状況に沿った回答を提示してくれるため、ユーザーが求める回答に適した役職や立場を明記することは大切です。
例えば、「あなたは、Webメディアのライターです。」と記載してから質問することで、ChatGPTがWebライターになりきってWebメディアに必要な情報を選択し、回答してくれるでしょう。
目的を正確に伝える
ChatGPTで期待通りの回答を得るには、質問の目的を正確に伝えることが大切です。目的を明記することで出力される回答はより的確なものになります。
例えば、料理の作り方を聞く場合に「〇〇を使った料理の作り方を教えてください。」とするよりも、「お弁当に入れるためのおかずを考えています。〇〇を使った作り方を教えてください。」「子供と一緒に料理をします。おすすめの料理の作り方を教えてください。」というように目的を明確にして伝えることで、より適切な回答が得られるでしょう。
条件を絞る
ChatGPTのプロンプトには、的確な回答を得るために詳細な条件を盛り込んでおくことも大切です。例えば、文章の要約を行いたい際には「100字から150字で要約してください。」「5文程度で要約してください。」のようにプロンプトに条件を付けて伝えることで、求める内容により近い回答が得られるでしょう。
指示と文脈を分ける
先述したような立場や目的などをプロンプトに含めることはもちろん、指示と文脈を分けて伝えることも的確な回答を得る上で効果的です。例えば、プロンプトの先頭に「#命令文」として指示を記し、続いて「#目的」や「#役職」というように具体的な内容をそれぞれ分けて記すことで、ChatGPTに対して明確に条件を伝えられます。
プロンプトを用いたChatGPTの活用例
SEOに強い記事の作成
プロンプトを適切に活用することで、ChatGPTを用いてSEOに強い記事を作成できます。読者層や書きたい内容を条件として伝えることで、ChatGPTからSEOに強いテーマを提供してもらえます。また、記事を作成する際にもChatGPTに書いた文章を添削してもらうなど、適宜修正しながら進めることができます。具体的なプロンプトの内容を以下に示します。
製品・サービスのペルソナ設定
製品・サービスを開発する際にはターゲットを決める必要があり、多くの場合ペルソナを設定して進めていきます。ChatGPTのプロンプトで「年齢、性別、職業、生活環境」などの項目を指定することで、人物像に関する文章を生成でき、ペルソナの設定に役立てられます。具体的なプロンプトの例を以下に示します。
ChatGPTで得られた回答のすべてが正しいと思わないようにする
プロンプトを適切に設計することで、ChatGPTからより精度が高い回答を得られるようになりますが、ChatGPTによって得られる文章には論理構成や情報の正確性において課題があるとも報告されています。ChatGPTの回答のすべてを正しいと思い込まず、あくまで参考程度に留め、自身で調べてを裏付けをとることが大切です。
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