マーケティング戦略

デザイン思考の基本|ビジネスにおける重要性と思考のプロセスを解説

デザイン思考という言葉を聞いたことはありますか?
本来はデザイナーが仕事に用いていた考え方を指す言葉ですが、現在では広くビジネスに取り入れられています。

今回はデザイン思考について、ビジネスにおける重要性や思考のプロセス、注意点を解説します。

デザイン思考とは、ユーザーの視点から問題解決を行うための考え方のこと

デザイン思考とは、ユーザーの視点を理解することによって問題の解決を行うための考え方のことです。元々は、デザイナーがデザイン業務において使用する思考プロセスでしたが、その有用性からビジネスに応用されるようになりました。

現在ではビジネスのあらゆる場面で用いられており、製品開発だけでなく、事業戦略・経営戦略の立案にも役立てられています。

デザイン思考は、ビジネス環境の変化とともに重要になった

高度経済成長期の日本には、「よいものを作れば売れる」という大量生産・大量消費の時代が到来していました。しかし、その後の経済の停滞や不況によって供給過多が発生し、ただよい商品を作るだけでは売上が伸びなくなりました。

そこで、ユーザーの持つ潜在的なニーズにアプローチすることが必要となりました。作れば売れる時代が終わり、ビジネスにおいてユーザーの理解が重要になったのです。

アート思考は、自由な発想を起点に問題解決を行うもの

デザイン思考に関連する概念に、アート思考があります。アート思考とは、実現性やニーズに関わらず、自由な発想によって問題解決を行うという考え方です。

ニーズの存在を前提として筋道立てて考えるデザイン思考に対して、アート思考では自由度の高い発想が可能です。両者は優劣をつけるようなものではなく、場面に応じて使い分けることが大切です。

デザイン思考のプロセス

デザイン思考では、次の5つのステップが1サイクルです。このサイクルを繰り返すことで、アイデアの質が高くなっていきます。

1. 観察・共感

ユーザーを観察・理解し、そのニーズを探ります。ここで、必要なのは「ユーザー第一主義」的な姿勢ではなく「ユーザーへの共感」である、ということに注意しなくてはなりません。ユーザーの声をそのまま反映するのではなく、自分がユーザーの視点に立って考えることが大事です。

ユーザーのニーズを探るためには、ユーザーインタビューやユーザーテストを繰り返し行います。

2. 定義

この段階では、ニーズをさらに深掘りして核となる問題を探し出します。顕在的なニーズをさらに掘り下げ、潜在的なニーズに到達することが目標です。

この「定義」は、次の「概念化」の基盤となるステップですので、念入りに行いましょう。

3. 概念化

定義された問題(=発見した潜在ニーズ)に対し、具体的な解決策を考えます。まずは実現性は置いておいて、思いつく限りの解決策を洗い出しましょう。

ここでは、複数人でアイデアを出し合うことで相互に刺激しあうブレインストーミングなどの手法を用いて解決作を考えるのが一般的です。

4. 試作

「概念化」で洗い出された解決策を検証するのがこの段階です。思いついたアイデアを実際に形にしてみることで、アイデアがより具体的なものになります

「概念化」では質より量を重視してアイデア出しを行いますが、ここでは各アイデアの具体的な課題を浮き彫りにし、より実現性のあるものに近づけます。

5. テスト

試作したものを市場にリリースし、ユーザーからフィードバックを受けます。試作したものが、実際に「定義」で見つけた課題を解決できているかどうかを確かめます。

最終的にアウトプットされたものがここで成果を上げられなかった場合は、必要に応じてこれまでのプロセスを繰り返し、アイデアの質を高めます。

デザイン思考における注意点

ゼロベースでの開発には不向き

デザイン思考のために必要なのは、ユーザーの存在です。デザイン思考においては、ユーザー像が存在する/想定できることを前提として、その理解を進めることで問題解決が行われます。

従って、ユーザー像も定まっていない状態でゼロベースから開発を進める場合には、デザイン思考は不向きであると言えます。

アウトプットが特別なものになるとは限らない

デザイン思考においては、常に革新的なアイデアが誕生することが期待されがちです。しかし、ユーザーの求めているものが特別真新しいものではなかった、という結果になることも十分に考えられます

大事なのは、アウトプットに至るまでの過程です。特別なものでなくとも、デザイン思考のなかでユーザーの理解を進めたうえで生まれた結果であれば、それは間違いではありません。

 

まとめ

いかがでしたか?

デザイン思考は、元々はデザイン業務で用いられてきたものですが、商品開発などビジネスの様々な場面で有効です。

ぜひこの記事を参考に、問題解決の際にデザイン思考を取り入れてみてください。

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