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「中間管理職」が企業で担う役割とは?|必要なスキルも解説

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中間管理職は、組織にとって欠かせないポジションです。しかし、担っている役割などを明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか?また、ストレスを抱える人も多いという話を聞くこともあります。

今回は、中間管理職の役割や必要なスキルについて解説します。

中間管理職とは、自分も上司の部下でありながら、部下を持つ立場

中間管理職は、自分も上司の部下でありながら、部下を持ち管理職の仕事の一部もこなす立場を指します。つまり、上司と部下に挟まれた状態です。
また、「ミドルマネジメント」とも呼ばれ、一般的には係長や課長がこれに当たります。

中間管理職は、30代~40代

一般財団法人労務行政研究所は、「役職別昇進年齢の実態と昇進スピードの変化の動向」において、大卒で新卒入社した社員が昇進する際の年齢の目安についての調査結果を発表しました。中間管理職に当たる結果は以下の通りです。

  • 係長、32.7歳
  • 課長、39.4歳
  • 部長、47.0歳

(出典:https://www.rosei.or.jp/research/25432.pdf

これらの数字は、業界や企業の人事制度によって差が生じます。また、近年では年功序列の仕組みが崩れ始めるなど、これらの年齢よりも若くして中間管理職へ登用する企業も増えてきました。数字はあくまでも目安程度として考えましょう。

中間管理職の役割

担当する現場のマネジメント

中間管理職は、担当する現場のマネジメントを行うことが大きな役割のひとつです。経営層と現場をつなぐ立場にいるため、上司から降りてきた計画などを、部下の業務や目標に落とし込むことが必要です。反対に、部下からの現場の意見を経営陣などの上司に伝えることも役割のひとつです。
また、社員の評価を行う際にも、現場にいる中間管理職がそれぞれの社員を一番把握していると言えるでしょう。そのため、社員が働きやすいように環境整備を行うこともあります。

部下の育成

部下の育成を担うのも中間管理職です。人材を育成するには時間がかかります。そのため、効率よく部下を成長させるために適切な量・難易度の仕事を割り振りましょう。また、部下が悩んでいる場合はアドバイスをしたり、部下の見本となるように行動したりする必要があります。

中間管理職に必要なこと

コーチングスキルを活用する

部下を育成するためには、コミュニケーションを取ることが重要です。その際に双方向のコミュニケーションで答えを引き出す「コーチング」を使いましょう。上司が一方的に指導するのではなく、部下は自分自身で考え、答えに気づくことが大切です。

以下のページには、コーチングをする際のコツが記載されています。参考にしてみてください。

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責任を持つ

中間管理職は、上司・部下それぞれから信頼を得なければいけません。そのためには、責任を持って仕事に取り組むことが必要です。
また、現場をまとめている上司の立場として、現場で動くプレイヤーになるのではなく部下を動かし、時には部下の責任を共に取ることもあります。一方で、ある上司の部下として責任を持って仕事に取り組むことも必要です。信頼を得るためにも、上司・部下それぞれの責任を持つという意識が重要です。

カッツ・モデルの2つのスキルを強化する

カッツ・モデルとは、管理職の段階に応じて必要なスキルの割合に関する理論です。1955年にハーバード大学のロバート・カッツ教授が提唱しました。管理職に必要なスキルとして「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」に分けられています。

中間管理職はその中でも「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」の2つが重要視されています。それぞれのスキルの内容は、以下の通りです。

  • テクニカルスキル
    日々の業務を遂行する能力を指します。「情報収集力」「文章作成能力」などがこれに当たります。
  • ヒューマンスキル
    主に対人関係の能力であり、業務を円滑に遂行するために必要な能力です。「コミュニケーション能力」「コーチング力」「プレゼンテーション力」などが当たります。
  • コンセプチュアルスキル
    様々な情報を組み合わせ、物事の課題を解決する能力を指します。概念化能力とも呼ばれ、「論理的思考力」「多面的視野」などがあります。

やはり板挟みのストレスはある?

上司が求めているものと部下が求めるものは異なることが多いため、上司と部下の橋渡しともいえる中間管理職は、ある意味板挟み状態になる場合があります。どちらにも気を遣いながら、バランスを取る必要があるでしょう。これらが過剰になると、ストレス・プレッシャーを感じる人も出てきてしまいます。

解決策としては、身近にいる同じ境遇の人に相談したり、セミナーに参加したりすることをおすすめします。少し環境を変化させ、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?
中間管理職は上司と部下に挟まれている立場を指します。現場のマネジメントや人材育成などの役割を果たし、信頼を得るように動きましょう。

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