「ベンチャー企業は危ない」と言われているものの、具体的な理由が分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、危ないと言われている理由と、就職・転職の際に役立つ優良なベンチャー企業を見極めるポイントを紹介します。
目次
ベンチャー企業とは、新しいサービスやビジネスを展開する企業のこと
ベンチャー企業は、今までになかった新しい商品やサービスを展開する企業のことを言います。中小企業は資本金や従業員数などの企業規模によって定義されているのに対し、ベンチャーは企業規模に関わらず、新しい技術やサービスなどを軸として事業を推進している企業を指し、創業からの期間が短い傾向にあります。
ベンチャー企業が危ないと言われる理由
倒産率が高い
「ベンチャー企業の生存率を示すデータがあります。創業から5年後は15.0%、10年後は6.3%、20年度はなんと0.3%です。非常に厳しい。」と、メディカル・データ・ビジョン代表取締役社長である岩崎博之氏が示すように、ベンチャー企業は、倒産しないほうが珍しいといえます。
(出典:日経ビジネス「【創業20年後の生存率0.3%】を乗り越えるには」https://business.nikkei.com/atcl/report/15/280921/022200058/ )
労働環境が整っていないことが多い
ベンチャー企業は、非上場の会社が多くコンプライアンスの意識が低いおそれがあるため、優良な企業とそうでない企業との差が大きいです。そのため、人員と業務量のバランスが崩れ長時間労働になるなど、労働環境が整っていない場合が見受けられます。
優良なベンチャー企業を見極める確認ポイント
優良なベンチャーキャピタルから出資を受けているか
ベンチャー企業に対して投資事業を手掛けている、ベンチャーキャピタルが投資を行なっているのか確認しましょう。
ベンチャーキャピタルは、事業の新規性・成長性・堅実性・技術力・事業計画などに関して定められた厳しい審査を通過したベンチャー企業に対し投資をします。さらに、実際の運営面の確認を行ない、経営面に介入するため健全経営や安定成長が期待できます。
省庁から表彰を受けているか
革新的な製品開発やサービス創造・地域経済の活性化などに貢献した企業を対象とした、中小企業庁の「はばたく中小企業300社」や、インパクトのある新事業を創出した企業を対象とした、経済産業省の「日本ベンチャー大賞」など優良なベンチャー企業として省庁などから表彰を受けているかを確認しましょう。
株式会社メルカリや株式会社マネーフォワードなどの有名企業も、過去にこれらの賞を受賞しているケースが多いため、将来性があるかの参考にできます。
小規模のオフィスへ移転していないか
小規模のオフィスに移転している場合は事業が維持できず、従業員数を削減しているおそれがあるので、オフィスの移転情報はしっかりと確認しましょう。大規模のオフィスへ移転している場合は、事業拡大にあたり従業員を増やしている可能性が高く、成長性が見込める企業であるといえます。
採用募集人数は適正か
ベンチャー企業は、事業拡大のために即戦力が必要なため、経験のある中途採用を中心に採用している場合が多い傾向にあります。新人や新卒を募集しているケースは少なく、無謀な営業などで売上を数に任せて伸ばそうという、無計画な場合が多いので注意しましょう。
常に募集人数が多く大量の人材を募集している企業は、離職者を見込んで採用活動をしている可能性が高く、労働環境が整っていない可能性があります。
社内の空気が明るくイキイキしているか
見学や面接などでオフィスを事前に見る機会があれば社内の空気を確認しましょう。「外見はきれいだがゴミがあふれオフィスが汚れている」「社員の服装がだらしなく清潔感がない」など気になる点がないか確認しましょう。よい企業であれば、オフィス環境や社員の表情などがよく自然と雰囲気も明るくなります。
給料などの条件がよくても雰囲気が悪く、自分とは合わないなと感じれば就職や転職先の候補として外すのも一つの選択肢です。
いかがでしたか?
今回は、優良なベンチャー企業を見極めるポイントを紹介しました。この記事を参考に、転職の際に失敗しないよう、採用状況や社内の雰囲気などを確認しておきましょう。
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