この記事は 4 分で読めます
RPAとは?ソフトウェアロボットによる業務自動化のメリットと事例
RPAという言葉を聞いたことはありますか?
RPAを導入することで、定型的な事務作業を効率化できます。
今回は、RPAのメリットや導入事例について解説します。
目次
RPAとは、PC上の事務作業をソフトウェア型ロボットが代行・自動化すること
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション、Robotic Process Automation)とは、PC上で行われる事務作業をソフトウェア型ロボットが代行・自動化するという概念を指します。
従来の自動化とは、主に製造業などにおける職人(ブルーカラー)向けの作業の機械化を指す言葉でした。しかしこのRPAは、ホワイトカラーが行う事務作業の自動化を指します。
RPAが浸透した背景には、働き方改革の推進があります。長時間労働の是正が目標とされる中、従業員に割り当てられる業務量を削減できるRPAが注目を集めることになりました。また、労働力人口の減少や人材難なども相まって、可能な限り業務を自動化することは企業にとって不可欠の取り組みとなっています。
業務の自動化には3つの段階がある
PC上における事務作業の自動化には、自動化のレベルによって3つの段階があります。
段階 | 名称 | 自動化の内容 |
第1段階 | RPA (Robotic Process Automation) |
単純作業やバックオフィス業務など、定型的な業務の自動化 |
第2段階 | EPA (Enhanced Process Automation) |
AIによる音声・画像・言語処理やビッグデータの分析など、一部非定型業務の自動化 |
第3段階 | CA(Cognitive Automation) | データの分析結果に基づく考察・意思決定など、高度な自動化 |
第1段階の自動化を指すRPAは、「狭義のRPA」と呼ばれます。一方、第2段階と第3段階を含む、事務作業の自動化全般を指す概念としてのRPAは「広義のRPA」と呼ばれています。
VBAは、アプリケーション内での動作を自動化すること
RPAと関連する用語にVBAがあります。VBAとは、Visual Basic for Applicationsの略称で、アプリケーション内での動作を自動化することを指します。
VBAは原則として単一のアプリケーション内での動作しか自動化できないのに対し、RPAではPC上の作業全体を自動化することができます。
RPAが得意とする業務
RPAが得意とする業務、すなわちソフトウェア型ロボットが代行しやすい業務の特徴としては、主に次の2つが挙げられます。
- ルールの定まった定型的な業務
決められたルールや作業フローに沿って行う業務は、比較的簡単に自動化することができます。人間が単調な作業を繰り返すと、集中力を欠きパフォーマンスにむらが出るため、RPAに適した業務です。 - PC上だけで完結する業務
RPAでは、ソフトウェアをPCにインストールして業務を代行してもらう形をとります。そのため、PC上で完結する業務であれば作業全体を自動化できます。
RPAを導入するメリット
業務を効率化し、人件費を削減できる
RPAを導入することで、効率的に業務が進められます。単調で定型的な業務については、ソフトウェア型ロボットの方が人間より早く、効率的に処理できます。また、RPAを導入した分従業員の手が空き、よりクリエイティブな業務に集中できます。
また、複数の従業員が担っていた事務作業をRPAで自動化することによって、人件費の削減にも繋がります。
人的ミスを減らせる
人間の手で単調な事務作業を繰り返すと、集中力が下がってきてミスが起きやすくなります。しかし、RPAで自動化すれば、事務作業における人的なミスをなくすことができます。
ただし、RPAにおいても想定外のエラーが起きることはありえます。定型的な業務でも異常が生じるとソフトウェア型ロボットが対応できなくなるため、全ての事務作業を自動化するのではなく、従業員も担当者として残しておく必要があります。
RPAの導入事例
みずほ銀行における事務処理の自動化
みずほ銀行では、RPAによって各支店のバックオフィス業務の自動化を行いました。部署ごとにRPAの担当者を選任し、業務効率化を図っています。
さらに、RPAツールの活用を個人の裁量に任せ、従業員の身の回りの業務を効率化する取り組みも行われています。
J:COMにおける顧客対応の自動化
J:COMでは、顧客の申込みなどに関する手続きに人の手で対応しており、担当者の業務負担が大きいことが問題視されていました。そこで、RPAを導入し、申込みに関連する顧客対応や入金業務などを自動化しました。
その結果、業務時間が申込み1件あたり70%削減され、現場には業務改善などに取り組む余裕が生まれました。
いかがでしたか?
RPAを適切に導入できれば、業務を効率化し、人的ミスを減らすことに繋がります。
この記事を参考に、RPAが得意としている業務やRPAの導入事例についても押さえておきましょう。
業務効率を上げる営業・マーケティングツール「MA・SFA・CRM」
無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。