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スクリーニング調査とは?抽出精度を上げる設問例とポイントを紹介

スクリーニング調査を実施したいけれど、どのような点に注意すればよいのかが分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、スクリーニング調査を行う際の注意点と抽出精度を上げる設問例を紹介します。

スクリーニング調査とは、本調査の対象者を絞り込むための事前調査のこと

スクリーニング調査とは、アンケート調査を行う際に適切な対象者を用意するため、年齢・性別・年収・興味などの条件を絞り込む事前調査のことです。スクリーニング調査を実施し、該当する対象者のみに本調査を行います。調査対象者として適切な人にのみアンケートを実施できるため、本調査費用や時間などのコスト削減につながります。

スクリーニング調査を行う際に注意すべき点

抽出目的以外の設問は避ける

スクリーニング調査を行う際には、必要以上に質問が増えないように抽出目的以外の設問は避けましょう。質問数が増加すると回答者に負荷がかかり謝礼に見合わないなど、回答者が減少する要因となります。一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)でも、こうした事態を避け回答の品質保持をするため「本調査対象者の抽出目的以外の質問はしないように注意しましょう。」としています。

本調査の目的を押さえた設問を用意する

スクリーニング調査を行う際には、本調査の対象となる条件を明確に設定しておく必要があります。必要な対象者を絞り込むためには、本調査の目的を押さえて可能な限り条件を詳細に定義し、設問を用意することが大切です。

例えば、「温泉旅行に行ったことのある女性」を本調査の対象者として抽出するとします。「温泉は好きですか?」「旅行は好きですか?」などの質問では、単に温泉や旅行に興味があるだけの人も「はい」と回答してしまうため、実際に旅行に行ったことのない人も本調査の対象者になりかねません。

そのため、「温泉旅行に行ったことのある女性」を本調査の対象とする際には「年に何回程度、旅行にいきますか?」「ここ1年以内に何度温泉旅行をしましたか?」といったように、実際に旅行に行ったことのある人を抽出できる設問を用意します。

本調査に必要な数のサンプルを獲得する

スクリーニング調査を行う際は、「回答率」と「出現率」を考え設問を用意しましょう。

回答率とは、実際に回答が得られる割合のことです。本調査に十分なサンプル数を確保するためには、アンケートの回答率を上げることが重要です。アンケートの開封率や謝礼により回答率は変動します。

また、出現率とは、実際に回答が得られた中で、本調査対象者として合致する人の割合のことです。出現率は、設問の粒度や細かくしたり、本調査に進む条件を厳しくしたりするほど下がります。本調査に必要なサンプル数を確保できるようバランスをとることが重要です。

調査の目的を推測できる設問は避ける

スクリーニング調査を行う際、本調査の目的を推測しやすい設問をしてしまうと、回答者が意図的に回答を選べるようになってしまうため、本調査の対象者を正しく絞り込むことができません。

例えば、「一人で温泉旅行に行きたいと思いますか?」と、本調査の対象となる条件を単刀直入に質問するのではなく、「旅行に行きたい場所はどこですか?」「誰と旅行に行きたいですか?」などと質問し、アンケート全体の回答結果から対象者を絞り込めるようにしましょう。

抽出精度を上げる設問例

「Webサイトで書籍を5冊以上購入した人」を本調査の対象者とした、スクリーニング調査の設問例を紹介します。

1つの設問で尋ねることは1つにする

スクリーニング調査の抽出精度を上げるには、1つの設問で尋ねることは1つにする点がポイントです。

悪い例

設問1
Webサイトで書籍を購入したいと思いますか?
また、月に何冊くらい購入したいと思いますか?

  • したい (月  冊購入したい)
  • したくない
  • わからない

このような質問だと、回答が手間になり「わからない」に回答が集まってしまい必要な本調査対象者を絞り込むことができません。

以下のように設問を2つに分けると、本調査対象者を的確に抽出することができます。

良い例

設問1
Webサイトで書籍を購入したいと思いますか?(回答は1つのみ)

  • はい、思う
  • いいえ、思わない
  • どちらとも思わない

設問2
設問1で「はい」と回答された方のみ回答してください。
月に何冊程度Webサイトで書籍を購入したいと思いますか?(回答は1つのみ)

  • 1~3冊
  • 4~6冊
  • 7~10冊
  • 10冊以上

選択肢に幅を持たせ、回答しやすい設問にする

悪い例

設問1
Webサイトで書籍を購入したいと思いますか?(回答は1つのみ)

  • はい、思う
  • いいえ、思わない

このような設問だと「はい」か「いいえ」しか選択肢がなく、曖昧な気持ちの回答者は答えづらくなります。曖昧な気持ちの場合は「はい」に回答が誘導されやすい傾向があるため、正確な回答を得ることができません。
以下のように選択肢に幅を持たせることで、より適切な回答を選べ、回答離脱も防げます。

良い例

設問1
Webサイトで書籍を購入したいと思いますか?(回答は1つのみ)

  • とても購入したいと思う
  • やや購入したいと思う
  • どちらでもない
  • あまり購入したいと思わない
  • まったく購入したいと思わない

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、スクリーニング調査の際に注意すべき点と抽出精度を上げる設問例を紹介しました。スクリーニング調査を行い本調査のターゲットを適切に絞り込むことで、本調査にかかる費用や時間などのコスト削減につながります。この記事を参考に、抽出精度の高いスクリーニング調査を実施してみてください。

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