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バックキャスティングとフォアキャスティング|解決策を探すための思考法

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「バックキャスティング」「フォアキャスティング」という言葉を聞いたことはありますか?これは、どちらも課題の解決策を探すための思考法です。

今回は、「バックキャスティング」「フォアキャスティング」それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説します。

バックキャスティングとは「未来の目標」を起点に解決策を探す思考法

バックキャスティングとは、まず目標となる未来を想定し、それを実現するために何をすべきかを考える思考法で、10年、20年などの長期的な目標の実現などに使われます。未来を起点にして、中長期的に取り組むことや今解決する必要のあることを現在まで遡って決めていきます。

バックキャスティングが知られるきっかけになったのは、1997年にスウェーデンの環境保護省によってまとめられた「2021年の持続可能性目標(Sustainable Sweden 2021)」というレポートです。バックキャスティングは環境問題や働き方改革などの場面で使われることが多く、SDGsもバックキャスティングの思考から作られています。

バックキャスティングのメリット・デメリット

バックキャスティングのメリットは、現状を考慮せずに行動や目標などを定められるため、これまでにない新たなアイデアが生まれやすいことです。ただし、解決法が現状とかけ離れてしまい、不確実で実現が困難な方法となってしまうおそれもあります。

また、長期的な目標に使用する思考法のため、ビジョンをしっかりと共有できていないとモチベーションの低下などにつながり、途中で頓挫する場合もあります。

バックキャスティング4つのステップ

1. 目標とする未来の姿を設定する

目標とする未来の姿を設定します。現在の状況や実現可能性は考慮せず、理想とする未来をしっかりとイメージすることがポイントです。

2. 現在の課題や、ギャップを埋めるための可能性を洗い出す

今現在の状況から、ステップ1で設定した目標が実現できない理由を挙げます。人や資金、スキルの不足など、あらゆる課題を洗い出しましょう。また、現在と未来のギャップを埋める、課題解決のための要素も洗い出します。これには、現在の自分たち以外に、他者や地域が持っている可能性や、協力することで生まれる可能性も含まれます。

3. 課題解決のために必要なアクションを挙げる

ステップ2で挙げた課題を解決するために必要なアクションを挙げます。実現可能性や時間軸は気にせずに、できるだけ多くのアクションを挙げることに注力しましょう。
ここで挙げたアクションは「SVT」に沿って整理します。

  • S=System(システム)
    社会やビジネスの仕組み、法律などに関するアクションです。補助金や特許の申請などが挙げられます。
  • V=Value(価値観)
    教育や個人の意識、価値観などに関するアクションです。個人のモチベーションの向上や、企業理念を浸透させるなど、心理に関するものが挙げられます。
  • T=Technology(技術)
    ソフトウェアや機械など、技術に関するアクションです。課題解決に必要なツールの開発などが挙げられます。

4. アクションを時間軸へ配置する

ステップ3で挙げたアクションを、現在から目標達成期限までの時間軸に沿って配置し、それぞれのアクションを関連付け、整理します。
このとき、アクションを付箋に記入し、ホワイトボードや模造紙に実際に貼ると、アクションが不足している部分がわかりやすくなります。時間軸の中にアクションの不足している部分が見つかった場合は、さらにアクションを追加しましょう。

フォアキャスティングとは「現在」を起点に解決策を探す思考法

フォアキャスティングとは、現在を起点に、抱える課題に対してどのような改善が行えるのかを考える思考法です。バックキャスティングと対照的な思考法で、短期的な目標の実現や課題の解決に向いています。

フォアキャスティングのメリット・デメリット

フォアキャスティングのメリットは、現在や過去を分析して目標を立てるため、周囲の理解を得やすい点です。また、現在持つリソースから改善策を考えるため、実現性の高いアイデアが上げやすいというメリットもあります。

ただし、現状できる範囲の改善しか行えないため、根本的な解決にはならないおそれがあります。また、常に現在を起点として考えるため、選択肢が制限されたり、大きな目標からズレやすくなったりします。

目的に応じて使い分ける必要がある

バックキャスティングとフォアキャスティングは、それぞれメリットとデメリットがあるため、目的に応じて使い分ける必要があります。
バックキャスティングは、中長期的な計画を立てる際や、革新的なアイデアが欲しい際には有効ですが、緊急の対応が必要な場合など、短期的な改善が必要な場面には向いていません。反対に、フォアキャスティングは短期的な目標や堅実な改善に強く、革新的なアイデアの創出や長期的な目標には弱いという特徴があります。

また、互いの思考法を補完するように組み合わせて、以下のように使うこともできます。

  • 普段の運営はフォアキャスティングを軸に、企業全体の将来像はバックキャスティングを軸に進める
  • まず大きな目標設定をバックキャスティングで行い、課題改善に必要なアクションをフォアキャスティングで考える。

 

まとめ

いかがでしたか?

バックキャスティングとフォアキャスティングは、それぞれメリットやデメリット、向いている場面が異なります。この記事を参考に、それぞれを適した場面で活用してみてください。

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