経営

「決裁」の意味とは?「承認」「稟議」との違いや例文も紹介

決裁」という言葉の意味をご存知でしょうか。また、「承認」「稟議」「決済」と使い分けられていますか?
この記事では、「決裁」と、間違われやすい「承認」「稟議」「決済」それぞれの意味や使い方・例文を紹介します。

「決裁」とは、立場が上の者が部下の出した案に対して可否の判断を下すこと

決裁とは、権限を持つ上位者が部下の出した案に対して、許可もしくは不許可の判断を下すことをいいます。こうした権限を「決裁権」、決裁権を持つ者を「決裁者」と呼びます。決裁によって許可が下りた場合には、「決裁が下りた」と表現されます。

企業においては、大きいものから小さいものまで意思決定が欠かせませんが、そのそれぞれには必ず決裁が必要となります。
決裁できる規模や内容は、社長決裁レベル、経営会議決済レベル、部長決裁レベル・・・というように、意思決定の対象となる案件の重要度によってランク分けされています。

また、重要事項の決裁には「決裁書」と呼ばれる、決済日・最終決裁者の署名捺印あるいは電子証明が付与された書類が発行されることもあります。

「決裁」の使い方・例文

・決裁がようやく下りたので、来週から取引先との打ち合わせに着手できる。

・この企画が実現するかどうかは、社長の決裁が下りるかどうかにかかっている。

「承認」とは決裁の前段階に行われる判断のこと

「決裁」と似た意味を持つ言葉で、「承認」という言葉があります。

辞書的な意味としては、「そのことが正当または事実であると認めること」「よしとして認め許すこと」などがあります。

「決裁」との違い

ビジネスにおいては、「承認」よりも「決裁」のほうが重要度が高いとされており、多くの場合、承認は決裁の前段階の了承という意味合いで使われます。
決裁までの道のりとしては、まず直属の上司の承認をもらい、そのあとさらに上位者の承認が必要となります。このように、承認を積み重ねた先に決裁があるということです。
ものごとの許可・不許可を最終的に決めるのが決裁、それ以外は承認と使い分けることで混乱を防ぐことができます。

「承認」の使い方・例文

・この方針は、必ずしも皆に承認されたわけではなかった。

・彼の案は正式な承認と評価を得た。

「稟議」とは文書で決裁・承認を得ること

稟議とは、会議を開く手間を省略するという目的のもと行われる、決裁をとるための手段のことを指します。会議を開くほど重要ではない事柄を決定する際、会議の代わりに決定したい内容を説明した文書を作成し、上位者に回覧させることで、承認を得ることが可能です。

稟議で用いられる、内容を説明した文書を稟議書と呼びます。稟議書はボトムアップ方式で、権限の低い人から権限の高い上位者に向けて順に回覧されます。

近年、稟議の取り扱いを根本から見直す動きが広がっており、稟議書の電子化を検討する企業も増えています。

「決裁」との違い

「決裁」は上位の役職者のみが単独で行うのに対し、「稟議」は複数の役職者の間で順に回覧・承認が行われるという点で異なります。
なお、重要事項の確認では稟議ではなく決裁が行われるのが主流となっています。

また、規模の小さい企業やベンチャー企業では、意思決定の早さが重要視されるため、稟議が存在しないことも珍しくありません。

「稟議」の使い方・例文

・先ほど、上層部から稟議の承認を得たとの連絡があった。

・決裁者に稟議が回り、最終決裁が行われた。

「決済」とは代金の支払いによって売買取引の関係を終了すること

「決裁」の同音異義語で、「決済」という言葉があり、「決裁」とはまったく別の意味で使われます。こちらは、取引を「済」ませる、つまり代金の受け渡しや支払いによって売買取引の関係を終了することを指します。

「決済」の使い方・例文

・クレジットカードを利用して決済を行い、パソコンを購入した。

・アメリカに本社を置くA社との全取引は米ドルで決済される。

 

まとめ

いかがでしたか?決裁とは、立場が上の者が部下の出した案に対して可否の判断を下すことで、企業には必要不可欠な手続きです。この記事を参考にして、似た言葉と混同しないように注意しましょう。

新規営業の業務効率化にお困りではありませんか?
5万社以上が活用する企業情報サービスで、時間や手間を削減しましょう!