プレゼンテーションは商談の結果などを左右する大きな要素です。しっかりと結果を出せるようなスキルを身につけたいという方も多いのではないでしょうか?
プレゼンスキルを向上させるには、大きく分けて構成と話し方の2つの側面からアプローチする必要があります。今回はプレゼンスキルを向上させるためのポイントを、この2つの側面から解説します。
目次
【構成】プレゼンスキルを向上させるポイント
プレゼンテーションは、導入であるイントロダクション、本題であるボディ、まとめであるクロージングの3つから成ります。ここでは、構成面からプレゼンスキルを向上させるポイントをセクションごとに解説していきます。
【イントロダクション】プレゼンの要点を示す
イントロダクションの目的は、大きく以下の2つです。
- 相手の興味を引いて参加意識を高める
- プレゼンの要点を伝え、参加者の理解を助長する
相手の参加意識を高めるためには、安心感を与えることが大切です。簡単な自己紹介や聞き手と共通する話題などを通じて、相手がリラックスしてプレゼンを聴けるような雰囲気を作りましょう。
相手の参加意識を高めた後は、プレゼンの効果が最大限発揮されるよう、プレゼンの要点を伝えましょう。要点を伝える際には、「結論を簡潔に伝える」「具体的な数字で問題提起する」などのポイントがあります。
【ボディ】4MATを意識する
ボディで重要なのは、聞き手がどのようなポイントに興味を持つかを分析し、その分析に見合った情報を盛り込むことです。聞き手の興味関心を分析する上で、参考になるのが「4MAT」というアメリカで考案されたプレゼンの考え方です。「4MAT」では、どのような情報に興味を持つのかによって、人は大きく4つに分類できるといわれています。
4MATについては後ほど詳しく解説します。
【クロージング】結論をはっきりと伝える
クロージングで大事なのは結論をはっきりと伝えることです。いくらそれまでの内容がよくても、結論が曖昧だと聞き手に「結局何が言いたいのか分からない」「自信がない」といった印象を与えてしまうおそれがあります。「聞き手に何を期待するのか」「聞き手はどのような行動を取ればいいのか」を明確に伝えましょう。
プレゼンのボディを考える「4MAT」
4MATとは、どのような情報に興味を持つのかによって、人は大きく4つのタイプに分類できるという考え方です。4つの分類とは「WHYタイプ」「WHATタイプ」「HOWタイプ」「IFタイプ」であり、それぞれ以下で解説します。
WHYタイプ
WHYタイプの人は「このプレゼンがなぜ必要なのか」「プレゼンを聞くことでどのような利点があるのか」などに関心があります。WHYタイプの関心を惹くためには、以下のようなフレーズを盛り込むと効果的です。
- このお話を聞くことで○○になれます
- 今回この話をなぜするかというところからお話していきます
- この話がどのような意味を持ち、なぜ皆さんに必要なのか、から話していきます
WHATタイプ
WHATタイプの人はプレゼンで示される情報自体に関心を持ちます。プレゼンを聞き、自らも分析・熟考して学ぶ傾向にあります。WHATタイプの関心を惹くためには、以下のような要素を盛り込むと効果的です。
- 具体的な数値・データ
- 事実
- 固有名詞
- 背景
HOWタイプ
HOWタイプの人は「どのように実践するのか」などのやり方に関心があります。プレゼンで聞いたことをすぐに実践し、どのような結果が得られるのか検証したいと考える傾向にあります。
HOWタイプの関心を惹くためには、「プレゼンに実践する時間を設ける」「プレゼンで示したプロジェクトを実現する方法を説明する」などがあります。
IFタイプ
IFタイプの人は、プレゼンを聞いた上で「○○な状況ではどうなるのか」「自分ならどのようなやり方を試すだろうか」など、自分で新しい案を考えることに関心があります。
IFタイプの関心を惹くためには、一方的なコミュニケーションではなく、双方向のコミュニケーションが大切です。例えば、質疑応答や意見交換の機会を設けて、「今日の話をどのように生かすか思いついた方は、ぜひ共有してください」などの問いかけをすることが挙げられます。
4MATの活用方法
4MATの活用方法としては、「それぞれのタイプの人に興味を持ってもらえるような要素を、全てプレゼンに盛り込む」「聞き手の中で決定権を持っている人はどのタイプかを分析し、その人のタイプに合わせたプレゼンにする」などが挙げられます。
また、4タイプのうち40%程度をWHYタイプが占めると言われているため、まずはプレゼンの意義などを盛り込むことから始めるとよいでしょう。
【話し方】プレゼンスキルを向上させるポイント
目線の配り方を工夫する
プレゼンにおいては目線の配り方を工夫して聞き手の注目を惹くことが大切です。目線の配り方としては「ジグザグ法」が効果的です。その名の通り、目線を左奥→右前→左前という風に様々な人に向ける方法です。これにより、聞き手一人ひとりに向けて話しているとアピールできます。
ボディランゲージを取り入れる
プレゼンにおいてボディランゲージは非常に重要です。ボディランゲージを取り入れることで、聞き手の注目を集めたり、重要なポイントを強調したりできます。緊張するとついつい動きが小さくなりがちですが、意識的にボディランゲージを使って聞き手にメッセージを伝えていきましょう。
いかがでしたか?
プレゼンスキルを向上させるためには、「4MATを意識した要素を取り入れる」「結論を明確に伝える」といった構成面からのアプローチと、「目線やボディランゲージを工夫する」などの話し方面でのアプローチがあります。
この記事を参考に一度プレゼンを見直してみましょう。
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