この記事は 4 分で読めます
マス広告とは?種類やそれぞれの特徴、メリット・デメリットを解説します
マス広告という言葉を知っていますか?マス広告とはマスメディアに掲載される広告で、4つの種類があります。
今回はマス広告の種類やそれぞれのメリット・デメリット、デジタル広告との違いについて解説します。
目次
マス広告とは、マスメディアに掲載される広告のこと
マス広告とは、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の4つの主要マスメディアに掲載される広告のことです。一度に多くの消費者に見てもらえるため、商品・サービスなどの知名度を上げるのに適しています。一方で、広告掲載料や制作費用が大きいというデメリットも存在します。
マス広告の種類とそれぞれの特徴
テレビCM
テレビは主要マスメディアの中でもっとも利用時間の長いメディアです。また、マス広告の中で最も広告費が多く、電通が発表している2019年「日本の広告費」のデータでは、テレビCM以外のマス広告費合計の約2.5倍とされています。
テレビCMには「タイム広告」「スポット広告」の2種類があります。
「タイム広告」では基本的に3ヶ月間にわたり1本30秒の広告が放送されます。また、番組のスポンサー提供枠に企業名が掲載されます。「スポット広告」では短期間に1本15秒の広告が放送されます。広告配信期間が短いため、期間限定商品や新商品のアピールに向いています。
【メリット】
- 多くの人に届けられる
他のマスメディアよりも視聴時間が大幅に長いため、より多くの人に商品・サービスなどをアピールできる。 - 強い印象を与えられる
映像と音声で情報を伝えられるため、視聴者の記憶に残りやすい。 - 安心感を与えられる
「テレビCMを流している企業は安心できる」と思われる傾向があるため、企業のイメージ向上に役立つ。
【デメリット】
- 広告費がかさむ
広告出稿費はもちろん、映像と音声を使用した広告を作成しなければならないため、制作費がかさむ。
ラジオCM
ラジオは運転中や家事、仕事中などに聴取する人が多い媒体です。テレビと同じく、タイム広告とスポット広告があります。
昼は主婦、夜は学生、深夜帯はタクシー・トラックドライバーなど、時間帯によってリスナーが大きく異なるのはラジオの大きな特徴です。また、ラジオは局によって聴取できる範囲が決まっているため、地域性が高いという点も特徴の1つです。そのため、他の媒体に比べて地域密着型企業やイベントのアピールに向いています。
【メリット】
- ターゲットが設定しやすい
時間帯や番組によってリスナー層が大きく異なるため、ターゲットが設定しやすい。
【デメリット】
- 商品の魅力が伝わりにくい
限られた時間で音声のみで商品の情報や魅力をアピールしなければならないため、詳細な情報が伝わりにくい。
新聞広告
新聞は購読者のもとに毎日届けられるため、目を通してもらいやすい媒体です。新聞には他メディアに比べて社会的な信用性が高いという特徴があります。
新聞広告は全面広告や記事下広告といった広告のサイズや対象エリアごとに金額が設定されているため、企業や商品、予算に合わせて出稿枠を選ぶことができます。
【メリット】
- 購読者から信用されやすい
新聞は信頼性が高いメディアであるため、そこに掲載されている広告も信用されやすい傾向がある。 - 詳細な情報が伝えやすい
新聞は購読者のペースで読めるため、詳しい説明が必要な商品でも情報が伝えやすい。
また、イラストや写真も使用できるため、説得力を持たせやすい。
【デメリット】
- 読み飛ばされるおそれがある
新聞購読者は他媒体よりも新しい情報を得たい人が多いため、同じような広告を続けて出稿すると、古い情報だと思われ読み飛ばされてしまうおそれがある。
雑誌広告
雑誌は特定のテーマに沿って制作されているため、雑誌によって読者層が大きく異なります。また、保存されることも多く、購入後何度も読み返されやすい媒体です。
雑誌広告には「編集タイアップ広告」「純広告」の2種類があります。編集タイアップ広告は雑誌のコンテンツの1つとして、雑誌編集者が制作します。宣伝だという印象が薄いため、読者に受け入れられやすいのが特徴です。純広告は広告代理店が制作する広告で、裏表紙や表紙の裏側、目次などに掲載されます。目につくところに掲載されるため、読者に強い印象を与えられます。
【メリット】
- 細かいターゲット設定ができる
趣味やファッションなど、雑誌の種類によって読者層が把握しやすいため、企業や商品に合った雑誌を選ぶことで高い効果が得られやすい。 - 何度も見返してもらえる
雑誌は保管して見返すことが多いため、広告効果が長持ちしやすい。
【デメリット】
- 潜在顧客へのアプローチが難しい
雑誌はそのテーマに興味のある人しか購入しないため、「偶然見かけて興味を持った」というようなことがなく、潜在的な顧客にアプローチしづらい。
マス広告とデジタル広告の違い
デジタル広告とはインターネット上に掲載される広告のことで、Web広告やオンライン広告などと呼ばれる場合もあります。デジタル広告とマス広告にはそれぞれ特徴があり、目的に応じて使い分けると、よりよい効果を得られます。
デジタル広告(Web広告)については以下の記事も参考にしてみてください。
デジタル広告は詳細なターゲット設定ができる
マス広告とデジタル広告の大きな違いの1つとして、詳細なターゲット設定ができることが挙げられます。
インターネット上ではアクセス者の年齢や性別、興味のあることなど、様々なデータが集められています。デジタル広告はそのデータに基づいて最適な広告を自動で配信してくれるという特徴があります。一方、マス広告でも大まかなターゲット設定は可能ですが、大体の年齢や興味しか絞り込むことはできません。より少ない広告費でより効果的な宣伝が可能という点では、デジタル広告はマス広告よりも優れていると言えるでしょう。
また、デジタル広告では広告効果の測定が可能です。どんな広告が購買に影響を与えたかなどを把握できるため、常によりよい手法を検討できます。
マス広告は知名度を上げたい場合に適している
デジタル広告は興味のある人に対して効率的にアプローチができる一方で、幅広い層へ企業や商品の情報を届けることには適していません。新事業や新商品に関する知名度を上げたい場合には、マス広告の方が向いています。
知名度を上げるためにはマス広告を、見込み客獲得の段階ではデジタル広告を利用するなど、目的によって使い分けるとより効果的な宣伝ができるでしょう。
シニア層向けにはマス広告、若年層向けにはデジタル広告が適している
デジタル広告とマス広告のもう1つの大きな違いに、主な閲覧者の年齢があります。
マス広告の利用時間は、年代が進むごとに増えています。例えば、10代の休日のテレビ平均視聴時間は約87分ですが、60代では約317分と3.6倍ほどとなっています。反対に、インターネットの利用時間はほぼ右肩下がりとなっており、10代の利用時間は60代の利用時間の約4.2倍です。
このことから、シニア層にはマス広告を、若年層にはデジタル広告を利用したアプローチが適していると考えられます。
(参考:総務省「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」https://www.soumu.go.jp/iicp/research/results/media_usage-time.html)
いかがでしたか?
マス広告にはテレビCM・ラジオCM・新聞広告・雑誌広告の4種類があります。それぞれにメリット・デメリットが存在するため、目的にあわせて使い分ける必要があります。
この記事を最適な広告を打ち出す参考にしてみてください。
これからはじめるBtoBマーケティング施策入門書
無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。