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合意形成とは|必要なステップと成功に導くポイントを解説

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皆さんは合意形成はご存知ですか?聞いたことはあるが、よくわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、合意形成の意味や必要なステップを紹介し、成功に導くためのポイントを解説します。

合意形成とは、関係者が納得できる状況に導くための話し合いのこと

合意形成とは、賛成や反対の奥にある理由や関心を聞き出し、関係者全員が納得できる状況に導くための話し合いのことです。聞き出した理由や関心の優先順位をつけて分析し、それらを満たす案を関係者全員で考えます。合意形成に関する技術は、社内の会議だけでなく営業においても役立ちます。

合意形成に必要な4つのステップ

  1. 議論の目的を共有する
    まず、この議論は何のために行なうのか全員で確認し、共有しましょう。
    例えば、会議において「商品Aのリニューアルに向けて、課題解決案の決定」といった目的がはっきりと決まっていれば、会議参加者も議論がしやすくなります。目的が決まっていない場合、何を議論すればよいのか分からなくなります。
  2. 目的に対する実行案を共有する
    次に目的に対する実行案を出しあい、共有しましょう。
    ここでは、その実行案を行なうべき理由を明確にすることが重要です。例としては、「消費者アンケートで音に関する回答の内、うるさいという回答が50%を占めていた」ことを理由に、「騒音問題を解決するため、モーター部分の改良に取り組むべきだ」といった実行案が挙げられます。実行案の理由が論理的であると、全体の納得を得やすくなります。
  3. 実行案を選択し、全体の合意を得る
    理由やコストなどの観点から実行案に優先順位をつけ、似た実行案同士の統合を行ないます。
    参加者全員を巻き込んで1つの実行案を作りあげ、合意形成を行なったと参加者に思ってもらうことが重要です。
  4. 実行手順の確認を取り、共有する
    実行案を決めた後は、誰がどうすればいいのか決め、全員で実行手順を共有しましょう。
    例えば商品Aの騒音問題に関して具体的な解決案が決まっているのなら、商品開発部に実行をお願いするといったことが考えられます。このように、全員で実行手順の確認と共有を行なうことで、議論した内容を確実に実行に移しましょう

 

合意形成を成功に導くためのポイント

疑問を引き出す

案を共有する際に、その案に対する質問や疑問を参加者からどんどん聞き出すことを意識し、答えやすい雰囲気を作ります。

この時に、その質問や疑問に反論したり、理解させようと説得したりすると、議論の収拾がつかなくなります。また、疑問を引き出し過ぎると、次のポイントで論点を絞りづらくなることにも注意しましょう。

論点を絞り込む

疑問を引き出した後は、その疑問の中でも注意すべきものや重要なものは何か参加者に聞きましょう。質問や疑問がある程度出てから重要なものを選び、論点を絞り込みます。論点を絞り込むことで重要な問題にのみ時間を割き、短い時間で議論を深められます。

議論の方向性を示唆する

絞り込んだ論点に対して、「〇〇したらこの問題は解決できますか」といったように方向性を示唆しましょう。例えば、「必要コストが多いため、賛成できない」といった論点であれば、「初期段階の〇〇を省き、コストを2割削減すれば賛成できますか」といった示唆が考えられます。反対意見に譲歩した方向性を示唆することで、より多数の合意を得やすくなります。

質問形式で結論を共有する

最後に結論を質問形式で共有することが重要です。「〇〇といった結論が決まりましたが、質問がありますでしょうか」というように結論に対する疑問を引き出すことで、全員の納得感を得るようにしましょう。結論に対しても質問を募ると、結論への参加意識を持たせることができ、参加者全員でこの結論を決定したという印象を強められます。

まとめ

いかがでしたか?

今回は合意形成の意味と必要なステップ、成功に導くポイントを解説しました。

この記事を参考に、会議における参加者全員の合意形成を目指しましょう。

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