Web担当者の方は、ランディングページ(LP)の運用を任され、コンバージョンをさらに上げるように頼まれることがあります。しかし、どのように運用し改善すればよいのでしょうか?
今回は、ランディングページを運用する際のポイントについて紹介します。
目次
ランディングページの「KGI」と「KPI」を設定する
ランディングページ(LP)は、作成後効果測定を行う必要があります。効果測定をするためには何かしらの基準が必要になるわけですが、それが「KGI」と「KPI」という指標です。
KGI(重要目標達成指標)とは、最終目標の達成率を測る指標
「KGI(Key Goal Indicator)」とは、最終目標を定量的に評価するための指標です。最終的な目標に対して現在の達成率はどれくらいなのかを計測するため、具体的な数値を設定しておく必要があります。
例えば、ランディングページの場合だと「コンバージョン数」を最終目標の指標とすることができます。コンバージョン数とは、サイトに訪問したユーザーのうち、何人のユーザーがコンバージョン(商品購入やメルマガ登録などサイトの目標を達成すること)したのかを表す数値です。
今回の場合だと、KGIは「コンバージョン数を伸ばす」といった抽象的な目標にするのではなく、「1ヶ月のコンバージョン数を100から150に伸ばす」といった具体的な数値で設定するようにしましょう。
KPI(重要業績評価指標)とは、最終目標のためのプロセスの達成度を測る指標
「KPI(Key Performance Indicator)」とは、最終目標を達成するために過程を評価する指標です。つまり、KGIを達成するための指標としてKPIを設定します。
例えば、KGIを「コンバージョン数を100から150に向上させる」と設定した場合、「ランディングページへの訪問数を20%増やす」「コンバージョン率を2倍にする」などのKPI目標設定が必要になります。
KPIに準するアクションプランを決定する
設定したKPIに合わせてアクションプランを決定します。
例えば、「訪問者数を20%増加」をKPIに設定した場合、「Google広告を出稿する」や「メールで集客する」などのアクションプランが考えられます。また、KPIが「コンバージョン率を2倍にする」であれば、「記入フォームの遷移数を少なくする」「他社優位性を示す」などが考えられます。
目標を定めて現状を正しく把握し、目標とのギャップを明確にすることで、そのギャップを埋めるために取るべきアクションを明らかにすることができます。
KGI・KPIについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
ランディングページの「PDCAサイクル」の回し方
PDCAサイクルとは、Plan(計画)→Do(実効)→Check(評価)→Action(改善)を繰り返して、継続的に業務を運用することを指します。ランディングページにおけるPDCAサイクルの回し方を紹介します。
Plan:ターゲット・ニーズの仮説をたてる
ランディングページを作成する前に、まずは仮説をたてましょう。「どんなユーザーがどんなニーズでランディングページを訪問するのか」について、あらかじめ仮説を立てておくことで、効果測定の際に達成率を計測できます。
また、自社がターゲットとするユーザーがどんなキーワードで検索しているのかあらかじめ調べておくことをおすすめします。自社サイトを持っている場合は、「Google Search Console」を用いて、どのような検索キーワードによって自社Webページに流入しているのかを調べておくのが良いでしょう。
Do:ランディングページを作成する
最初に立てた仮説をもとに、実際にランディングページを作成します。
作成する際には、自社商品の強みや特徴を分かりやすく伝えることを意識しましょう。ランディングページでは、ユーザーにたくさんの情報を与えた場合よりも、2~3点に絞って伝えた場合の方が効果が高かった、という事例があります。
また、コンバージョンを獲得するためには商品の信頼性も重要です。信頼性を与えられるコンテンツとして、「お客様の声」や「導入実績」などの客観的な情報があります。
Check:Googleアナリティクスやヒートマップ分析
ランディングページ運用の成功・失敗を評価するためには、各データをチェックする作業が必要です。Planの段階で設定した仮説が合っているのかを、Googleアナリティクスやヒートマップツールを利用して分析します。
Googleアナリティクスでは、下図のように「滞在時間」や「コンバージョン数」「訪問数」「コンバージョン率」などを見ることができます。
また、ヒートマップツールとは、マウスの動きやページ遷移のログを分かりやすく可視化できるツールです。例えば、マウスの動きが集中している箇所は赤色で、集中していない箇所は青色と色分けして表示されます。こういった情報から「ユーザーがページ内のどのコンテンツに興味があるのか」を判別することができます。
これらのデータを用いて、最初に立てた仮説の検証を行いましょう。
Action:定期的に改善する
ランディングページを作成した後は、定期的にコンテンツを改善する必要があります。
Planの段階で仮説を立てていたターゲットや検索キーワード、ニーズと実情は異なっている場合が多々あります。測定結果に応じて定期的に改善を行い、効果の高いランディングページを作成しましょう。
いかがでしたか?
ランディングページをより良いものに改善するためには、課題を発見し仮説を立てて、改善プランを実行し、検証・改善していく必要があります。
地道な改善がコンバージョン率に関わるため、結果をよく分析して次につなげていきましょう。
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