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サンクコストとは?ビジネスでの事例や深追いしない方法を紹介

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サンクコストという言葉をご存知ですか?サンクコストはすでに投資済みかつ回収不能なコストのことを表します。

この記事では、サンクコストやサンクコスト効果の概要、陥らない方法を紹介します。

サンクコストとは、すでに事業に投資済みかつ回収見込みのないコストのこと

サンクコストは日本語で「埋没費用」と訳され、すでに事業などに投資済みで、事業の撤退・縮小などの意思決定にかかわらず回収不能なコストのことを指します。

例えば、3億円の資金を投入して新規事業を開始したとします。しかし、事業は赤字続きで、今後も黒字に転換する見込みはありません。このとき、最初に投資した3億円は回収不能なコストであり、これがサンクコストに相当します。

サンクコスト効果とは、回収見込みのないコストを惜しんで、回収しようと事業を継続してしまう状態のこと

サンクコストは、いかなる意思決定を下しても回収不能なコストであるため、本来は今後の意思決定に影響を及ぼしません。

しかし、これまでに費やしたお金や労力を惜しんで、そのコストを回収しようと事業を継続してしまう場合があります。このような「もったいないから」といった理由で、回収不能なコストを回収するために事業を継続してしまう状態をサンクコスト効果と言います。

サンクコスト効果の事例

サンクコスト効果の有名な事例として、超音速旅客機コンコルドがあります。

コンコルドは、イギリスとフランスが共同で開発を進めていた超音速旅客機です。1976年に事業運用が開始され、当初は注文が相次ぎましたが、超音速で飛行することによる騒音やソニックブームによる被害の判明や、飛行区域の制限などが原因で需要が伸びませんでした。

また、開発途中から投資コストを回収できないことが判明していましたが、投資済みのコストを惜しんで開発を継続し商業化を進めた結果、大赤字を生む結果となりました。

この事例は、サンクコストを惜しんで事業を継続した結果、さらに赤字を生む結果となったことから、サンクコスト効果はコンコルド効果とも呼ばれています

コンコルド効果について紹介した記事もございますので、あわせてご覧ください。

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サンクコスト効果に陥らない方法

第三者の意見を取り入れる

事業に関係する当事者などは、サンクコスト効果があることを分かっていたとしても、サンクコストを気にかけて合理的な判断が難しくなる場合があります。

そこで、利害関係にない第三者の意見を聞くことで、客観的な視点から意見をもらえるため、合理的な判断を行いやすくなります

しかし、第三者からの意見をもらう際にはハロー効果に注意する必要があります。ハロー効果とは認知バイアスの一種で、人や物事の目立ちやすい特徴に引きずられて、他の特徴の評価が歪むという現象です。

具体的な例の1つに学歴があります。「有名大学を卒業している〇〇さんが言うのだから正しいに違いない」といったように、学歴と発言内容の正しさに相関があるか不明なはずなのに、内容を確認せずに正しいと評価してしまうといった例があります。

そのため、第三者からの意見をもらった際には、その人に関する特徴などを考慮せず、内容の正誤や論理性を意識して判断することが重要です。

ゼロベースで考える

ゼロベースで考えるとは、自分が持っている知識や考えを一旦ゼロにして、物事を考え直すことです。

企業の経営などにおいては、事業の採算が合わないことが明らかであるにもかかわらず、事業を継続して赤字を生み続けるのは避けなければなりません。

そこで、ゼロベースで考えることで、不採算の事業単体ではなく企業全体の視点に立って物事を捉え直し、将来的に企業にとって最適な判断を下しやすくなります。それにより、サンクコスト効果に陥らずに済みます。

機会費用を考慮する

事業の継続などの意思決定を行う際には、サンクコストではなく機会費用(オポチュニティーコスト)を考慮することが重要です。

機会費用は、ある選択肢の一方を選んだことで生じる仮想的な費用や損失を表します。

例えば、関係の深い取引先と食事を行う際に、普段よりも高いレストランで食事会を開いたとします。普段に比べて、値段が3万円ほど高くなってしまいましたが、取引先には非常に良い印象でした。この場合、取引先からの好印象を得るために3万円を費やしたと解釈できるため、機会費用は3万円となります。

反対に、普段のレストランで食事をしていた場合、費用は安く済みますが取引先からの好印象は得られない可能性があります。この場合の機会費用は、取引先からの好印象になります。

このように、機会費用を考慮することで、企業にとってどの選択が最適かの判断を行いやすくなるため、サンクコスト効果に陥りにくくなります。

損切りのラインをあらかじめ設定しておく

あらかじめ損切りのラインを設定しておけば、サンクコスト効果に陥るのを回避できます。

損切りは損失を抱えた際に、その損失を将来的にカバーできる見込みがないと判断した場合に、現状で発生している損失を確定させることです。

回収不能なコストを回収しようとしてさらに赤字を生んでしまうというのが、サンクコスト効果の恐ろしい点です。そのため、事前に損切りのラインを設定し、そのラインを超える損失が発生した場合はすぐに損切りし、なるべく早く見限ることが大切です

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