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コンバージョン単価(CPA)を解説|単価の目安や下げる方法を紹介

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皆さんは、コンバージョン単価(CPA)という単語をご存知ですか。コンバージョン単価は、Webマーケティングを行う上で重要な指標となります。
この記事では、コンバージョン単価の意味や目安を解説するだけでなく、コンバージョン単価を下げる方法および目標コンバージョン単価制を使う際の注意点を紹介します。

コンバージョン単価(CPA)とは、Web広告を通じて得られる成果1件あたりのコストのこと

コンバージョン単価は、Web広告によって得られた成果1件あたりのコストを表す言葉です。コンバージョン単価を英語で表すとCost Per Acquisitionとなるため、頭文字を取ってCPAという略称でも呼ばれます。コンバージョン単価は、Web広告の費用対効果を示し、低ければ低いほど効果的なWeb広告であることを示します。

コンバージョン単価の計算式は2つあり、以下の計算式を用います。

コンバージョン単価の計算式1


コンバージョン単価 [円/件] = 費用 [円] ÷ コンバージョン数 [件]

広告費を1万円かけ、コンバージョン数が5件得られたとすると、コンバージョン単価は2,000円となります。

コンバージョン単価の計算式2


コンバージョン単価 [円/件] = クリック単価 [円/件] ÷ コンバージョン率

クリック単価とは、GoogleやYahoo!によって提供されているリスティング広告においてよく用いられる言葉であり、Web広告を1回クリックした時にかかる費用を表します。近年はリスティング広告が活用されることが多いため、この計算式がよく用いられます。クリック単価が200円であり、コンバージョン率が10%とするとコンバージョン単価は2,000円となります。

コンバージョン単価の目安

コンバージョン単価の目安は、商材によって異なるため一概には言えません。しかし、コンバージョン単価が商品の価格を上回ると赤字になってしまうため、回避する必要があります。よって、コンバージョン単価の目安は商材の価格の〇割などと定めると良いでしょう。

コンバージョン単価を下げる方法

クリック単価が低いキーワードに入札する

コンバージョン単価を下げるには、計算式2からも分かるようにクリック単価を低くすることが効果的です。リスティング広告のクリック単価は、オークション制かつキーワードの人気度によって相場が変わります。

よって、人気の低いキーワードに入札すれば、元値が低く、競争相手も少ないためクリック単価は低くなります。このようにクリック単価が低いキーワードを見つけ出し、入札することでコンバージョン単価を下げられます。

ランディングページを改良する

ランディングページとは、アクセスした人にコンバージョンしてもらうことに特化したWebページです。広告からアクセスした人にとって商品の魅力が伝わるページに改良することでコンバージョン率を高め、コンバージョン単価を下げられます

ランディングページの改良に関して、詳しく解説している記事もありますのであわせてご覧ください。

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広告の質を高める

リスティング広告の質を高めれば、広告掲載順位を上げることができ、多くの人の目に入りやすくなります。リスティング広告における広告の質は、「推定クリック数」「広告の関連性」「ランディングページの利便性」の3つに左右されます。この記事では「広告の関連性」「ランディングページの利便性」について説明します。

「広告の関連性」とは、広告とユーザーの検索意図との関連性を表しており、入札したキーワードと広告の関連性を高めることが効果的です。「ランディングページの利便性」は、広告からアクセスしたWebページの分かりやすさや詳しい情報が載っているかによって判断されます。ランディングページを改良することで、広告の質を高めましょう。

広告の質を高めて多くの人に認知してもらえるようになれば、コンバージョン率の向上を期待でき、コンバージョン単価を下げることができます。

リスティング広告の目標コンバージョン単価制を活用する

目標コンバージョン単価制とはリスティング広告によって提供されているサービスであり、設定した目標コンバージョン単価が維持できるように自動的に入札してくれる機能です。例えば、目標コンバージョン単価を500円に設定すると、AIが500円を超えない範囲でコンバージョン数が増えるように入札単価を自動で調節します。目標コンバージョン単価制で目標値を下げれば、コンバージョン単価を下げることができます。

目標コンバージョン単価制を使うには注意が必要

適切な結果が得られるまで時間がかかることを留意する

目標コンバージョン単価制は自動的に入札してくれるため便利ですが、適切な結果が得られるまでに時間がかかることに注意が必要です。AIへの学習には、直近30日で50件のコンバージョン数が必要とされています。目標コンバージョン単価制は、即効性はないことに留意してください。

クリック単価が高騰する場合がある

目標コンバージョン単価を高く設定しすぎてしまうと、一時的にクリック単価が高騰する場合があります。クリック単価が高騰するのは、高い目標を満たすようにAIが判断するためです。2、3週間待っても高騰している場合はクリック単価に上限を設けることで、高騰を防ぎましょう。

広告配信量が減る場合がある

目標コンバージョン単価を低く設定しすぎた場合には、入札価格が低くなってしまいオークションに負けてしまうため、広告配信量が減ってしまうおそれがあります。広告配信量が減ってしまった時は、目標コンバージョン単価を高くすることで改善できます。

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