この記事は 2 分で読めます
アーリーアダプターを徹底解説|イノベーター理論の概要や獲得方法も紹介
皆さんはアーリーアダプターという言葉をご存知ですか。アーリーアダプターを獲得すれば、商品をさらに普及させることができます。
この記事では、アーリーアダプターの意味や基礎となるイノベーター理論の概要、アーリーアダプターの獲得方法を紹介します。
目次
アーリーアダプターとは、イノベーター理論の一つで、情報収集を自ら行い商品を初期段階で購入する人々のこと
アーリーアダプターとは、イノベーター理論の一つであり、情報収集を自ら行い商品があまり普及する前に購入する人々のことを指します。商品やサービスを初期段階で購入することから、初期採用者とも言われます。
イノベーター理論の概要
イノベーター理論は、アメリカの社会学者のエベレット・M・ロジャーズ教授によって提唱されたイノベーションの普及に関する理論です。エベレット・M・ロジャーズ教授は、消費者の段階を新商品・サービスの購入に関する態度別に5つに分類しました。
- イノベーター
好奇心旺盛で新しいものを進んで購入する消費者を指し、市場の2.5%を占めます。 - アーリーアダプター
市場の13.5%を占め、流行に敏感で情報収集を自ら行い購入する消費者を指します。他の消費者に与える影響が大きく、オピニオンリーダーとも言われます。 - アーリーマジョリティ
比較的慎重派ではあるが、新しいものを受け入れやすい消費者を指します。市場の34.0%を指し、この段階の消費者に受け入れられれば商品が市場に浸透することから、ブリッジピープルとも言われます。 - レイトマジョリティ
市場の34.0%の消費者を指し、周りの人の多くが受け入れている場合に購入したいと考えます。 - ラガード
保守的な価値観を持ち、新しいものが伝統になるまで購入しない消費者を指します。市場の16%を占めており、伝統主義者とも言われます。
商品の普及のために、「イノベーター」「アーリーアダプター」を獲得し、キャズムを乗り越えることが重要
イノベーター理論における「イノベーター」「アーリーアダプター」を合わせた16%の消費者を獲得すれば、新商品は普及しやすくなります。アーリーアダプターは他の消費者への影響力が大きいと言われており、アーリーアダプターの口コミやレビュー動画などによってアーリーマジョリティの消費者を巻き込むこともできます。
しかし、アーリーアダプターまでの消費者が商品に対して「新しさ」を求める一方で、アーリーマジョリティ以降の消費者は「安心感」を求めており、ギャップがあります。このアーリーアダプターとアーリーマジョリティ間のギャップのことを、溝を意味するキャズムと呼びます。キャズムを乗り越えられれば、アーリーマジョリティも獲得でき、さらに商品を普及させることが可能になります。キャズムを乗り越えるためには、新しさを打ち出すだけでなく安心感を与えることも重要です。
アーリーアダプターを獲得し、キャズムを乗り越えるための方法
フレームワークを活用し、アーリーアダプターのニーズを分析する
ジョブ理論やペルソナキャンバスを活用し、アーリーアダプターのニーズを分析しましょう。例えばジョブ理論によって、アーリーアダプターの購入目的を掘り下げることができます。また、ペルソナキャンバスによってターゲットとなるアーリーアダプターをイメージできるようになります。このようにアーリーアダプターのニーズを分析し、アーリーアダプターを獲得することが重要です。
ジョブ理論について、詳しく紹介した記事がありますので、あわせてご覧ください。
商品のメリットや機能性を周知させる
アーリーアダプターを獲得するためには、商品のメリットや機能性を宣伝することが効果的です。実際の使用感や気持ちなどをできるだけ具体的に伝えましょう。文章だけでなく、写真や動画などを用いると視覚的に理解でき、より伝わりやすくなります。
インフルエンサーに商品の宣伝を依頼する
アーリーアダプターを獲得した後には、キャズムを乗り越えるためにインフルエンサーに商品の宣伝を依頼しましょう。アーリーマジョリティは商品の安心感によって購入を決定するため、インフルエンサーには商品の安全性や信頼性を宣伝してもらうことが効果的です。また、影響力が大きく信頼されているインフルエンサーに宣伝を頼めば、それだけでも安心感を持ってもらえます。
持ち運べる!BtoBマーケティング用語単語帳
無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。