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インターナルマーケティングとは|実施する目的や手法、主な手順を紹介
インターナルマーケティングという言葉を聞いたことはありますか?近年注目されている言葉ですが、その内容をよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回はインターナルマーケティングを実施する目的や手法、主な手順を紹介します。
目次
インターナルマーケティングとは企業内部に向けたマーケティングのこと
インターナルマーケティングとは自社の従業員に向けたマーケティングのことを指します。マーケティングとは、顧客の満足度を高めるための社外へ向けた活動のことを指しますが、インターナルマーケティングは従業員の満足度を上げるために行われます。
インターナルマーケティングを行うことによってサービスプロフィットチェーンの実現につながる
サービスプロフィットチェーンとは、従業員満足度・顧客満足度・業績の3要素には因果関係があり、いずれかが高まれば連鎖的に他の要素も高まるというサイクルが生まれることを示したモデルです。インターナルマーケティングを行うことによって、従業員満足度が向上し、これによりサービスプロフィットチェーンの実現につながります。
例えば、従業員満足度が高まれば従業員の生産性が上がり、商品やサービスの質が向上します。商品やサービスの質が向上すれば、顧客満足度も高まります。顧客満足度が高まれば評判が上がり、多くのリピーターを獲得できるため業績が上がります。そして、業績を従業員に還元することで従業員満足度が高まる連鎖が得られるというものです。
インターナルマーケティングを実施する目的
企業の業績を上げるため
インターナルマーケティングの重要な目的に、業績を上げることが挙げられます。従業員が業務や組織に対して不満を抱えている状態では、良い商品やサービスを提供することは難しいでしょう。インターナルマーケティングによって従業員の不満を解消することで、業績の向上につながります。
従業員の定着率を高めるため
従業員の定着率を高めることも目的の一つです。近年、少子高齢化により人手不足が課題になっているため、従業員の離職は企業にとって痛手になります。そのため、インターナルマーケティングによって従業員の満足度を高めることで、従業員の定着率を高めるのは有効な施策です。
インターナルマーケティングの主な手法
労働条件を改善する
労働条件に対する不満は従業員満足度を下げ、商品・サービスの質の低下や、従業員の離職率の上昇につながるおそれがあります。そのため、長時間労働の是正や柔軟な勤務制度の導入など、従業員が快適に働ける環境の構築は有効な手段です。
顧客の声を共有する
従業員が自社の商品・サービスに自信を持つことは、業務や組織に対する満足度の向上につながります。そのため、アンケートによって得られた顧客からのポジティブな声を従業員全体に共有することは、意義のある施策と言えるでしょう。
社内報を作る
社内報を作り、経営方針や業績などの情報を従業員へ広報することによって、従業員は「自社で今何が起きているのか」を常に把握できるようになります。これにより、従業員の企業文化に対する理解が深まり、社内全体の士気が向上するでしょう。
インターナルマーケティングの実施手順
1. 目的を決定する
インターナルマーケティングを実施する際には、初めに何のために実施するのかを明らかにすることが重要です。例えば、「従業員の離職率の高さを改善したい」「生産性を高めたい」など、現状の課題から目標を決めて取り組むことで施策の方向性が定まり、より効果的なインターナルマーケティングを実行できます。
2. 従業員のニーズを分析する
インターナルマーケティングを成功させるには、ターゲットとなる従業員のニーズを分析することが大切です。具体的には、従業員を対象にしたアンケートや個別のヒアリングなどが適しています。また、正直な意見を引き出すために、匿名性を保てるよう注意しましょう。
3. 施策を決定する
ターゲットとなる従業員のニーズを分析できれば、次はそれに沿った施策を考えましょう。例えば、「自宅と会社が遠いため通勤時間が長く、生産性が下がってしまっている従業員が多い」という状況があると仮定します。その際は、転居費用の支援や、リモートワークの環境整備などが施策として考えられます。
4. 施策の効果を振り返る
施策を実行したけれど、思ったような効果を得られなかったという場合も珍しくありません。そのため、施策を実行したのち、社内アンケートで効果を測定し、改善していくことが重要です。
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