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ウィンザー効果とは|マーケティングで活かす例やポイントを紹介

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ウィンザー効果とは何かご存知でしょうか。ウィンザー効果は相手の抱く印象に関わる心理効果で、マーケティングで活用することで顧客に好印象を持ってもらえる可能性が高まります。
今回は、ウィンザー効果について、マーケティングで活かす例や活用する際のポイントを紹介します。

ウィンザー効果とは、第三者の発信する情報は信憑性が高いと感じる心理効果のこと

ウィンザー効果とは、自身と利害関係のない第三者の発信する情報が信頼できると感じられる心理効果です。例えば、広告を用いた自社商品のアピールよりも、実際に使用した顧客の口コミやレビューの評価の方が信頼できると捉えられやすい傾向にあります。利害関係がない第三者は、その商品について印象操作をするメリットがないとして、その人の評価がありのままに受け取られやすくなります。

アーリーン・ロマノネスの著書『伯爵夫人はスパイ』の小説の中で、登場人物の女性ウィンザーが発した「第三者の褒め言葉が何よりも効果的」という言葉から、ウィンザー効果という名が付きました。

ウィンザー効果をマーケティングで活かす例

自社による情報発信では良いところを過剰にアピールしすぎると、わざとらしく感じられ信憑性が低い情報と捉えられてしまう可能性があります。そのため、自社とは利害関係のない第三者にアピールしてもらい、ウィンザー効果を起こして顧客からのブランドイメージを向上させることが有効です。

口コミ

第三者による情報の広がりで、最もウィンザー効果が起こりやすいと考えられるのが顧客による口コミです。近年はSNSの普及も相まり他の顧客の生の声に触れやすくなったことから、さらに口コミでのウィンザー効果が起こりやすくなっています。

SNSで自社商品やサービスの評価を投稿してもらえるよう、インセンティブなどのキャンペーン企画を実施したり、インフルエンサーに依頼して口コミを広げてもらったりするといった施策が考えられます。

パブリシティ

自社のことを雑誌やニュースに取り上げてもらうパブリシティもウィンザー効果を狙いやすい媒体です。特に、自社業界に関する専門雑誌は、自社のターゲットが信頼して購読している可能性が高く、そこでの評価は信頼性の高い情報として受け取られやすくなります。

また、ニュースは自社にとって利害関係がなく中立的な報道を行うため、社会貢献活動を行いそれが報道されれば、自社のブランドイメージが向上するという効果も得られます。

アンケート・インタビュー

アンケートやインタビューを実施して、顧客の生の声を届けることもウィンザー効果を有効活用できる例です。特に現在は、Webアンケートの実施で手軽に顧客の声を集めることができるため、その結果を開示して顧客に信頼できるイメージを届けましょう。

ウィンザー効果を活用するときのポイント

ステルスマーケティングを行わない

ウィンザー効果を狙う上でPRであることを隠すステルスマーケティングは控えましょう。ステルスマーケティングであることが顧客に気づかれると、顧客は全ての情報に疑心暗鬼になり、信頼性を損ねる可能性があります。インフルエンサーに依頼する場合などはPRであることを明記し、それによる口コミの拡散を第三者に委ねる形でマーケティング活動を行いましょう。

ネガティブな情報を制限しない

口コミでの情報拡散や、アンケート結果の情報開示を行う際、ネガティブな情報を規制したり、隠したりしないようにすることが重要です。あからさまに良い印象だけが情報として拡散されれば、第三者以外の手が介入していると疑われる可能性を高めます。

もし、商品やサービスに関するネガティブな情報があった場合は、それを改善していく誠実な姿勢を示した方が長期的に見て良い印象を与えることにつながるでしょう。

ターゲットを常に意識する

ウィンザー効果を狙おうとすると、第三者に情報発信を委ねるため、意図しない情報が流れたり、ターゲットとは異なる層にばかり情報が広がったりするおそれがあります。インフルエンサーに依頼するときや、パブリシティで雑誌に掲載するときなどは、自社の商品・サービスの対象であるターゲットと情報伝播の層が一致しているかどうかをまずは確認しましょう。

また、情報を発信するインフルエンサーや媒体の印象にも、形成される商品イメージが依存するため、形成したいブランドイメージから離れていないか、ターゲットを常に意識して選定することが重要です。

他の心理効果との相乗効果を狙う

ウィンザー効果を他の心理効果と組み合わせて活用することで、さらなるマーケティング効果を期待できます。例えば、特定の事柄が印象に影響を与えやすい「ハロー効果」を活用し、受賞歴や実績をパブリシティや口コミの情報に付与することで、良い印象が信憑性のある情報として巡りやすくなります。

また、多くの人が支持しているものが良いと思われやすい「バンドワゴン効果」と組み合わせてファンの拡大を図ることも可能です。

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