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生成AIの得意分野とは?活用事例や使用時の注意点とあわせて解説

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2024年現在、生成AIは瞬く間に進化を続けています。これをどう使えばビジネスに役立てることができるでしょうか。また使うとしても法律や権利などの問題に抵触しないように使わなければなりません。

本記事では実際の活用事例を紹介しながら、生成AIがどのようなことに役立てられるのか、また使う際の注意点も解説します。

生成AIは業務の効率化に活用できる

生成AI(ジェネレーティブAI)とは、学習したデータを基に様々なコンテンツを生成するAIです。従来のAIがあらかじめ定められた命令に基づいて行動していたのに対し、生成AIは学習したデータからパターンを読み取り、新たなコンテンツを生成できる点が特徴です。

生成AIは人間にはとても追いつけないスピードで文章や画像などを生成するため、上手く使えば業務の効率化に活用することができます。

生成AIが生成できるもの

2024年現在、生成AIが生成できるコンテンツは主に文章、画像、音楽、映像、音声です。以下にそれぞれのコンテンツの大まかな生成方法と代表的なAIを例示します。

  • 文章…ユーザーが出す命令や質問に合わせて文章を生成します。代表的なものには「ChatGPT」があります。
  • 画像…ユーザーの描いた下絵を清書したり、文章の指示を解釈して画像を生成したりできます。代表的なものには「Stable Diffusion」「Midjourney」「DALL・E 」があります。
  • 音楽…ユーザーの指示に合わせて曲を作るほか、歌詞を書けば歌付きの曲を作れるものもあります。代表的なものには「Amper Music」「Music LM」「suno AI」があります。
  • 映像…ユーザーの指示や画像データを基に短い動画を作ることができます。代表的なものには「Gen-2」「Make-a-Video」があります。
  • 音声…ユーザーの書いた文章を学習した音声データを基に読み上げます。一人の声を大量に学習させれば、その人物が喋っているような音声を作ることもできます。代表的なものは「Text-to-Speech AI」「CoeFont STUDIO」「VOICEVOX」があります。

生成AIの活用事例

セブンイレブン

セブンイレブンでは、商品企画に生成AIを活用しています。生成AIに各店舗の売り上げや消費者の声などをデータとして学習させ、それらを基に流行に見合うと思われる商品を生成します。このようにデータ分析とアイディア出しを生成AIに任せることで、商品企画に要する時間を10分の1まで短縮しました。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行では、文書作成業務に生成AIを活用しています。稟議書の作成や社内文書のドラフト作成など、今まで時間を取られていた文書作成を生成AIに任せた結果、社員が顧客に丁寧な対応を行うための時間を確保することができました。

ヤマト運輸株式会社

ヤマト運輸株式会社では、顧客との定型的なやり取りにチャットボットを活用しています。それまでドライバーが対応していた再配達の依頼をLINEのチャットボットで行えるようにし、顧客の利便性が向上とドライバーの負担軽減を実現しました。

ベネッセ

ベネッセでは、社内外に向けて生成AIを用いたチャットボットを活用しています。社内向けのチャットボットである「Benesse Chat」は、議事録の要約やアイディア出し、プログラムコードのサンプル作りなどを、社員からのメッセージに対して出力します。

社外には、小学生向けのコンテンツとして「自由研究お助けAI」をリリースしています。これはユーザーの小学生からの質問に対して、自由研究を上手く進めるためのアドバイスを返す生成AIです。コミュニケーションによって自由研究のモチベーションを高めることを目的としつつ、成果物や答えとなってしまうものを出力しない、1日の出力回数を決めるなど、小学生の考える力を養うための制限を加えています。

伊藤園

伊藤園では、AIで生成したタレントが出演するCMを製作しました。以下の画像で伊藤園の商品を紹介している女性は、生成AIによって作られ、表情や動きを付けられたモデルです。また、商品のパッケージデザインにも生成AIを利用するなど、大々的にAIが活用されています。

(出典:https://www.itoen.co.jp/news/article/64855/

活用事例から見る生成AIが得意な分野

アイディアの叩き台

生成AIはコンピュータなので、学習データに対して先入観を持ちません。そのため人間がなかなか思いつき辛い斬新なアイディアを出してくれることがあります。さらにそうしたアイディアを凄まじいスピードで生成してくれるため、新しい企画やコンテンツの叩き台として役立ちます。

事務作業

2024年現在の文章生成AIは複雑な概念を操るのはまだ難しいですが、単純な事務作業程度であればほぼ間違えずに遂行できます。議事録の整理や事務的なメールの文面など、型が決まっているけれど量の多い業務にAIを活用することで、業務を効率化できます。

チャットボット

チャットボットは文章生成AIの活用法の1つであり、ユーザーからのメッセージや質問に対して自動で返信するものを指します。例えば、特定のワードやデータをあらかじめチャットボットに教えておくことで、顧客からのよくある問い合わせや社員からの事務的な確認に自動で対応でき、時間の削減にもつながります。

チャットボットについてのより詳細な説明は、以下の記事もご参照ください。

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コンテンツ制作

2024年現在、手放しでそのまま完成品として用いられるレベルではありませんが、画像や動画、音声などを生成するAIを用いれば、コンテンツとしての形を作ることはできます。AI制作という触れ込みを付けるのであれば、出来の良いものをそのままコンテンツとして用いることも可能でしょう。

生成AI使用時の注意点

著作権侵害に注意する

生成AIで作ったコンテンツは著作権侵害になるのでしょうか。2023年時点での文化庁の見解としては、学習段階での著作物利用は原則として著作権侵害にはなりませんが、生成段階で生み出されたものについては人間がAIを使わずに創作したものと同じ基準で著作権侵害かどうかが判断されます。

(出典:https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/93903601.html

著作権侵害は、類似性(表現の本質が似ているか)と依拠性(元の著作物を知っていたか)で判断されます。この2つの要件が成立した場合、著作者の許可がないコンテンツ使用は著作権侵害となります。AIの依拠性についてはまだ議論がされているところですが、現段階ではひとまず生成物が他のコンテンツに明らかに類似していないか注意する必要があるでしょう。

生成AIについての法整備は2024年現在でもまだまだ進行途中です。生成AIを使用する場合はこうした議論の進展を絶えず注視する必要があります。

人力でのチェック・修正をする

2024年現在の生成AIが作ったコンテンツは、基本的にはそのまま使えるクオリティではありません。画像や動画、音はどこか違和感が残るものが生み出されがちですし、生成される文章には嘘が混ざっているおそれもあります。そのため、AIが全て作ったことを売りにするのでなければ、人力によるチェックや修正を加える必要があります。

とはいえ、上手く活用できれば業務にかかる時間を大幅に削減できることは確かであるため、役に立ちやすい場面と適切な使い方を意識しましょう。

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