この記事は 5 分で読めます

今さら聞けない!イニシャルコストとランニングコストの違いとは?

URLをコピーする

仕事をする中で「ランニングコストが高い」「イニシャルコストを抑えたい」などの言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?

今回はイニシャルコストとランニングコストの違いおよび、ビジネスで意識すべき点について説明していきます。

イニシャルコストとランニングコストの違い

イニシャルコストとは最初にかかる費用

イニシャルコストは直訳すると「初期費用」です。ビジネスや生活などにおいて、何か物事を始めるにあたり、最初にかかる費用のことを表します。例えば、携帯を購入する際に最初に支払う代金がこれにあたります。

英語では「initial cost」と表し、頭文字を取った略語「IC」が用いられることもあります。

ランニングコストとは管理や運営にかかる費用

ランニングコストは直訳すると「維持費用」です。ビジネスや生活などにおいて、購入した物資などを継続的に使うための費用のことを表します。例えば、携帯の月額使用料や修理代などがこれにあたります。

英語では「running cost」と表し、頭文字を取った略語「RC」が用いられることもあります。

ビジネスにおけるイニシャルコストとランニングコストの例

企業の経営にかかるコスト

開業するにあたってかかる費用は以下です。

  • 物件購入費
  • 店内の改装費
  • 器具や設備の購入費

物件の購入と店内の改装、器具調達は開業に向けての準備段階なので、これらはイニシャルコストにあたります。

一方、実際に事業を動かしていくためにかかる費用は以下です。

  • サービスの元となる材料費
  • 集客のための宣伝広告費
  • 人件費
  • 水道・ガス・電気などの光熱費
  • 設備の維持・管理費

これらは日々営業していく上でかかる費用なのでランニングコストにあたります。

営業の際に取引先に説明すべきコスト

扱う商材によっては、イニシャルコストに加え、ランニングコストが必要なことを取引先に説明する必要があります。例えば、システムの販売がこれにあたります。システムを導入する際にかかってくる費用はイニシャルコストと言えます。一方、システムの保守や管理にかかる費用はランニングコストにあたります。

買い切りのモデルや月額課金モデルなど、サービスの提供の仕方の変化により、コスト形態が変化する場合もあります。
そのため、イニシャルコストに関して説明するのはもちろんですが、導入後にかかる費用であるランニングコストに関してもしっかり説明するようにしましょう。

ビジネス以外でのイニシャルコストとランニングコストの例

車に関するコスト

車に関するイニシャルコストとランニングコストは以下です。

  • イニシャルコスト
    車体購入費
  • ランニングコスト
    ガソリン代
    保険料
    車検代金
    税金

軽自動車や普通自動車などの車種によってもランニングコストに差が出てくるので、車の購入の際には年間いくらまで自動車にお金をさけるのかを考慮しましょう。

また、カーシェアサービスなどの月額課金モデルも提供されており、このサービスを利用すると、イニシャルコストはかけずにランニングコストのみで車を利用できます。

生活に関するコスト

生活に関するイニシャルコストとランニングコストは以下です。

  • イニシャルコスト
    引っ越しの運送費
    敷金・礼金
    家具購入代金
  • ランニングコスト
    家賃
    保険料
    光熱費
    食費
    通信費

イニシャルコストは一時期の出費であるのに対し、ランニングコストは毎月必要な固定費です。したがって、日常生活でのコストをおさえるにはランニングコストをいかに安くするかが鍵となります。

ビジネスではトータルコストを意識すべき

ビジネスで物事を決定する際には、実際にかかってくる費用を整理して理解するためにトータルコストを意識すべきです。トータルコストはイニシャルコスト+ランニングコストという形で表せます。

実際に開業する際のケースを考えてみましょう。

イニシャルコスト 500万円
ランニングコスト 100万円/月
売上 200万円/月
利益 100万円/月

この場合、5か月でイニシャルコストを回収することができます。

次にイニシャルコストが高い場合を考えてみましょう。

イニシャルコスト 1000万円
ランニングコスト 100万円/月
売上 200万円/月
利益 100万円/月

この場合、イニシャルコストが1000万円と高いので、イニシャルコストの回収には10か月かかってしまいます。

次にランニングコストが高い場合を見てみましょう。

イニシャルコスト 500万円
ランニングコスト 150万円/円
売上 200万円/月
利益 50万円/月

この場合、利益が月に50万円であるため、イニシャルコストの回収には、10か月かかってしまいます。

このようにランニングコスト・イニシャルコスト・のバランスが不適切な場合は、それだけ黒字になるまでの期間が長く、金銭的リスクが高い状態が続くことになります。事業を始める場合にはトータルコストの観点から、健全な運営ができるかを考えるようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はイニシャルコストとランニングコストの違いに関して説明しました!ビジネスでも日常生活でもしっかり活用していきましょう。

ダウンロード ダウンロード
ダウンロード

持ち運べる!BtoBマーケティング用語単語帳

無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。

ビジネススキル・知識おすすめの記事

2023年9月4日

【厳選】請求書電子化サービス6選|メリットや確認すべきポイントも解説

2020年9月17日

【新人必見!】効率のよい仕事の進め方とは?手順に沿って紹介します

2020年3月24日

ビジネスにおける定量分析とは?定性分析との違いも解説