この記事は 2 分で読めます
3PLとは?その内容や導入するメリット・デメリットを解説
3PL(サードパーティ・ロジスティクス)という言葉をご存知ですか?
物流関連で非常によく聞く言葉ですが、その内容やメリットが分からない、という方もいらっしゃると思います。
この記事では、3PLの内容や導入の際の注意点、メリット・デメリットについて紹介していきます。
目次
3PLとは、第三者企業が物流の一元管理を行なうサービス
3PL(サードパーティ・ロジスティクス)とは、第三者企業(サードパーティ)が物流システムを荷主企業に提案し、その企業の物流業務の一元管理を行なうサービスのことです。
3PLを提供する企業はアセット型とノンアセット型の二通りに分けることができます。アセット型とは、自社で倉庫や輸送手段を保有し業務を行ないます。一方で、ノンアセット型は、自社で倉庫や輸送手段を保有せず、他の運送業者や倉庫業者と提携して業務を行ないます。
3PLを導入する際の注意点・ポイント
①業務の棲み分けを行なう
3PLを導入する際には、必ず自社で行なう業務と3PL業者が行なう業務をしっかり棲み分けておくことが大事です。業務の棲み分けを十分に行なわずに3PLを導入してしまうと、かえって業務効率が悪くなり、3PLを導入した意味が無くなってしまいます。
②契約後も、物流システムの改善等を行なってくれる業者を選ぶ
3PL業者を選ぶ際には、委託契約後も実情に合わせた物流システムの改善などを行なってくれる業者を選ぶことが重要です。契約した後は、実情に合わせた改善が何もなく、放置されたという事例もあります。そのため、3PL業者を探す際には口コミ等を確認し、情報収集を十分に行ないましょう。
③過度なコスト減を期待しない
3PLを導入すれば物流コストの改善が見込めますが、過度なコストの削減を見込むのは避けましょう。自社が希望するサービスの質とコストを、3PL業者と共有してすり合わせることが重要です。3PLを導入したが思ったほどのコストの削減につながらず、3PL業者にコストの削減を依頼した結果、サービスの低下に繋がった事例もあります。
3PLを導入するメリット
事業の中核業務に集中することができる
3PLを導入すれば、これまで自社で行なっていた物流のマネジメントを外部に委託することが可能なため、人・モノ・金といった自社の経営資源を事業の中核業務に集中的に投入できます。
物流コストの改善につながる
自社で物流のマネジメントを行なう場合、倉庫の賃貸料や人件費といった固定費に加えて、運送用トラックや運送用設備への投資、商品などの梱包・検品にかかる費用や運送費などの変動費が必要です。加えて、トラックや設備への適切な投資や、商品の流通量の変化による変動費を適切に管理することは難しく、多くの運営コストがかかります。
しかし、3PLを導入することで、こうした固定費や変動費は必要がなくなるほか、管理にかかるコストも削減できるため、物流コストの改善に繋がります。
販路の拡大を狙うことができる
これまで自社で物流のマネジメントを行なっていて、ノウハウがないためにECやネット通販に手を出せなかったという企業も、ノウハウを持った3PL業者に委託することで、これまで物流に割いていた経営資源をECやネット通販用の新商品の開発に割くことができるため、販路の拡大を狙えます。
また、これからECやネット通販の分野で新事業を始めようとしている企業も、3PLを導入することで、物流に関して経営資源を割く必要がなくなるため、スムーズに事業を始められます。
3PLを導入するデメリット
物流に関する人材育成ができなくなる
3PLを導入すると、自社で物流のマネジメントを行なわないため、物流に関するノウハウを持った人材が育たなくなってしまいます。
提携不足による管理方法のすれ違いが生じる場合がある
3PL業者自身が倉庫などを持たないノンアセット型の場合、3PL業者の先に倉庫業者や物流業者がいます。あらかじめ情報伝達の手段をきちんと定めていない場合、3PL業者に伝えた情報がその先の業者に正確に伝わらず、結果として管理方法にすれ違いが生じ、業務に営業を及ぼす可能性があります。
いかがでしたか?
コストの削減や販路の拡大を狙える3PLですが、導入するためにはしっかりとした準備も必要です。
この記事を参考に、3PLの導入を考えてみましょう。
まずはこれだけ。新規開拓営業を始める時の心得
無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。