営業リストの購入方法を徹底比較！おすすめ営業リストツールも紹介

営業リストは、新規開拓の効率化に欠かせない重要なツールです。しかし、自社で質の高いリストを作成するのは容易ではありません。
リスト作成に膨大な時間と工数を取られ、肝心の営業活動に支障をきたすケースも少なくないのが実情です。

そこで今回は、営業リストの選定から購入後の運用まで、一連の流れを詳しく解説します。

営業リストの購入が効率化への近道

自社で営業リストを作ろうとすると、情報収集や入力作業など多大な手間が発生します。得られた情報が古かったり不正確だったりすることも珍しくありません。せっかく時間をかけて作成しても、実際の営業で使い物にならない…自社での営業リスト作成は、そんなリスクを抱えているのです。

一方、営業リストを購入すれば、これらの問題を一挙に解決できます。プロのリサーチャーが最新の企業データを厳選し、営業に最適化されたフォーマットで提供しているため、初期投資を上回る効果が期待できるでしょう。

以下のようなメリットから、リスト購入は営業の効率化に直結すると言えます。

• 信頼性の高い営業情報をスピーディに入手できる
• リスト作成にかかる時間とコストを大幅に削減できる
• 営業に使えない情報を見極める手間が不要になる
• 営業リソースを無駄なく活用可能できる

営業リストの内製化に労力を割くのではなく、購入によって本来の営業活動に注力しましょう。それが新規開拓の近道であり、効率化のカギを握っています。

営業リストの購入先の選び方

営業リストの購入を検討する際は、リスト販売サービスの選定が極めて重要になります。数ある選択肢の中から自社に最適なサービスを選ぶには、以下の6つの軸による比較検討が欠かせません。

価格

提供されるリストの品質や件数に見合った適正価格かどうかが、選定の大前提となります。安さだけを追求して質の低いリストを購入しても、営業活動で十分な成果は得られません。

あくまで自社の予算と照らし合わせつつ、適正な価格帯のサービスを選ぶことが重要です。

リストの情報量

氏名や電話番号、メールアドレスなど、営業活動に不可欠な項目がどの程度網羅されているかを確認しましょう。これらの基本情報に加え、企業規模や業績などのセグメント情報も充実しているに越したことはありません。また、カバーしている企業数も比較するようにしましょう。

自社にとって必要な情報量がどの程度充実しているのかが、リストの使い勝手と営業パフォーマンスを大きく左右します。

情報の正確性・鮮度

リストに含まれる情報の精度の高さは、極めて重要な選定ポイントです。古い情報や誤ったデータが混在していては、営業活動に支障をきたしかねません。口コミやトライアルを活用し、正しい情報が掲載されているかどうかを確認しましょう。

データ更新の頻度や方法、情報源の信頼性などを入念にチェックし、正確性と鮮度の両面から見極めることが大切です。

セグメント情報

自社の営業ターゲットに合致する企業情報を抽出できるかどうかは、リスト選定の決め手になります。業種や地域、企業規模など、受注確度の高い顧客像に即した切り口でのリスト作成が可能かどうかを必ず確認しましょう。

営業活動に不可欠な軸で情報を絞り込めるサービスを選ぶことが重要です。

契約期間・契約形態

最低利用期間の設定や解約のしやすさなど、契約内容面の確認も忘れずに行いましょう。自社のニーズに合わない契約条件では、リストを有効活用できないおそれがあります。

キャンペーン条件や無料トライアルの有無なども含め、契約の内容が自社に合うかを見極めるようにしましょう。

アフターフォロー

実際のリスト運用で生じ得る疑問や課題に、しっかりと対応してくれるサポート体制は必須です。操作方法のレクチャーやトラブル対応など、きめ細かいフォロー体制が整っているかを必ずチェックしましょう。

手厚いサポートを提供してくれるサービスを選んでおくと安心です。

おすすめの営業リスト販売サービスを徹底比較

Musubu

（Musubu公式サイト：https://list.musubu.in/lp03/ ）

価格	情報量	情報の正確性	セグメント 情報	契約形態	アフター フォロー
月額： 45,000円〜 1件あたり： 45円〜	情報件数： 140万件以上 連絡先情報 代表者名など 掲載	自動取得 ＋人力入力	40以上の 絞り込み軸	1ヶ月から 利用可能 フリープラン あり	フォームから 問合せ可能 専任スタッフ による 利用サポート

Musubuは弊社（Baseconnect株式会社）が提供する法人営業リスト作成サービスです。連絡先や代表者情報などの豊富な情報が掲載された140万件以上の企業情報を、1件45円〜で購入できます。

また、売上高や設立年月などのターゲティング軸が40件以上あり、営業リスト業界では最多となっています。そのため、狙った営業リストをピンポイントで購入することができます。加えて、情報は自動取得に人力の入力・チェックを組み合わせたもので、信頼性の高い情報を提供しています。

詳細な財務情報や与信情報、経済レポートなどが取得できない点は難点ですが、新規営業に必要十分な情報を、高いコストパフォーマンスで入手できる点が大きな特徴です。また、専任スタッフの利用サポートがある点も安心です。

Hirameki 7

（Hirameki 7公式サイト：https://www.hirameki7.io/function/marketing/salesList/）

価格	情報量	情報の正確性	セグメント 情報	契約形態	アフター フォロー
月額： 6,000円〜	全国110万件以上 連絡先 従業員規模 など掲載	企業のHPなど から抽出 年6回更新	業界やエリア 従業員数 などで 絞り込み可能	1ヶ月から 利用可能 フリープラン あり	フォームから 問い合わせ 可能

Hirameki 7は、トライベック株式会社の運営するクラウド型の営業リスト作成サービスです。全国110万件以上の企業データを、月額6,000円から利用できます。

セグメント情報には業界やエリア、従業員規模、連絡先の有無などがあります。一方、プランによってはメールアドレスの取得件数や企業情報の検索回数に制限があります。

ダウンロードに制限がかかってしまう場合もありますが、まずは手軽にクラウド型リストサービスを使ってみたいという方におすすめです。

Urizo

（Urizo公式サイト：https://urizo.jp/）

価格	情報量	情報の正確性	セグメント 情報	契約形態	アフター フォロー
月額： 9,900円〜	情報件数： 560万件 連絡先 URLなど 掲載	Webサイト クローリング	情報源 業種・地域 などで 絞り込み可能	1ヶ月から 利用可能 フリープラン あり	フォームから 問合せ可能

Urizoは、株式会社セールスサポートが提供する営業リストサービスです。iタウンページなどのWebサイトの情報をスクレイピングしたリストを、業種や地域の情報で絞り込んで購入することができます。

Webサイトのスクレイピングによって情報を取得しているため、非常に安価に情報を取得できます。一方で、情報の正確性や、絞り込みの軸は他のサービスと比較すると見劣りする可能性もあります。総合的に見ると、安価に大量のテレアポリストが欲しい場合などには非常に役立つツールだといえます。

APOLLO SALES

（APOLLO SALES公式サイト：https://apollosales.co/）

価格	情報量	情報の正確性	セグメント 情報	契約形態	アフター フォロー
要問合せ 月額： 数万円〜	情報件数： 150万件	Webサイト から 情報取得	詳細不明	詳細不明	導入支援あり

APOLLO SALESは、株式会社Onionが提供する営業の自動化サービスです。アプローチしたい企業の条件を指定することで自動で営業リストを購入することが可能です。

掲載情報の量や質に関しては不透明な部分が多いですが、APOLLO SALESの長所はなんといっても「自動アプローチ機能」にあります。

APOLLO SALESはリストの購入だけでなく、メールや問い合わせフォームからのアプローチを自動で行う機能も備えています。すでに所有している企業リストのCSVデータも読み込みが可能で、営業の効率化が見込めます。

リスト王国

（リスト王国公式サイト：https://listshop.biz/）

価格	情報量	情報の正確性	セグメント 情報	契約形態	アフター フォロー
パッケージ ごとに異なる 12,000円〜 無料サンプル あり	1パッケージ 平均14万件 電話番号 代表者など 掲載	Webサイト から 自動取得	パッケージで 販売のため なし	パッケージ 単体販売 無料サンプル あり	フォームから 問合せ可能

リスト王国は株式会社コレクトバンクの運営する営業リスト販売サービスです。他のサービスと異なり、出来合いのパッケージを販売する形式となっています。そのため、単発でリストを購入したい場合に最適のサービスだといえます。

また、リストの種類も様々で、特定のECサイトの情報をまとめたものや、医療法人のリスト、不動産会社のリストなどがあります。

購入方法は非常に簡単で、購入したいリストを選択後、クレジットカードでの支払いで当日〜翌日に入手できるようになっています。情報の正確性に関しては不透明な部分もありますが、手早く目的の営業リストを購入したい場合におすすめのサービスです。

営業リスト購入後の管理方法

せっかく購入した営業リストも、適切に管理・運用しなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。多くの企業ではExcelなどを活用して管理をしていますが、営業リスト購入先が提供する管理サービスを活用したり、外注したりすることも有効です。
しかし、いずれの方法でも注意すべきポイントが2つあります。

営業先のステータスを明確にしておく

営業活動はファーストコンタクトからニーズの深堀り、商談、成約というように、段階を追って進んでいきます。購入したリストは、このようなステータスに関する情報を紐付けて管理することが重要です。「新規」「架電済」「アポ獲得済」など、各案件のステータスを明確化しておきましょう。

こうすることで、例えば購入した営業リストからファーストコンタクトが完了している企業を抽出しメールマーケティングを行うといったように、ステータスに最適化した営業施策を実行できます。

データの重複を回避する

購入したリストの情報は、重複がないように管理する必要があります。例えば、別のリストサービスでそれぞれ購入したリストに同一企業が入っている場合、重複が生じてしまうかもしれません。

もし重複があると、同じ顧客に何度も営業を仕掛けてしまい、無駄なコストがかかるだけでなく、アプローチ先に悪い印象を与えることになります。

Excelなどの表計算ソフトには、重複している行を自動で削除する機能があるため、ぜひ活用してみてください。この際、同名の別会社の情報を誤って削除しないように、「会社名と住所の組み合わせに重複がある場合は削除する」といった条件付けをしておくと良いでしょう。

また、Musubuを含む一部の営業リスト作成ツールでは、すでに保有している営業リストを取り込み、重複しない企業だけをリストアップする機能を持つものもありますので、活用することでより効率的に重複を避けることができます。

 

 

監修
	Baseconnect株式会社　マーケティングチーム　マネージャー 河村　和紀（かわむら　かずき） 大手人材紹介会社に新卒入社。その後、Webメディア「ferret」を運営する株式会社ベーシックに入社。営業、営業企画、イベントマーケを経て、マーケティングマネージャーに就任。 2022年、Baseconnect株式会社に参画。イベントを中心とした、ユーザーとのコミュニケーション領域を管轄する。 主な寄稿実績『マーケター1年目の教科書』、『MarkeZine(マーケジン) vol.66』